私の世界にようこそ
やっと言えましたね。
僕は真っ白な空間で意識を覚醒する。
「……ここは…?僕は確か…」
そうだ!僕は女の子を助けようとして…
「おきたー?おはよう!!」
どこからともなく声が聞こえ、ビクッ!としてしまう
「そうだよー!君は、居眠り運転のトラックに、轢かれそうになった女性を助けようとして…ドーンっ!だよ!享年16歳…短い人生だった…」
そうか…ここはあの世ってわけだ…
「半分正解かな?確かにここは魂の還る場所であり、通過点だね!でもここは君のいた世界じゃないんだよ?」
僕のいた世界ではない?
「そうそう!私の管理する世界だ!」
それはまさか
「異世界転生さ!」
「って僕、声に出してないですよね!?」
「君の考えなんて丸見えだよ~まるで文字を読むが如くね!」
「こういうのって、僕の知識だとまず疑えってあるんですが…何が目的ですか…?」
「ふふふ~いいね!君は実にいいよ~さすがそういう知識に、傾倒していただけはあるね!」
そう僕はいわゆるオタクだ…次いでに言うと引きこもりだ。いじめとか、鬱病とかの病気ではなく…不運体質なのだ…僕のいるところは常になんかしらのトラブルが発生する…半年ぶりに家から出て…コンビニに行ったら死ぬ程度に…
「面白い体質だよねー!性質?っていうのかな。まあ君の世界でそんな変異なトラブルメーカだと苦労するよねー」
と手を合わせ、ご愁傷さまと姿は見えないのに明確にイメージできてしまった…
「質問には答えてくれるんですか?」
「もっちろーん!隠すことなんてないよ?ああ…でも世界の子たちが知らないことは勘弁してほしいかな?それは君の存在にかかわってくるし?」
確かに世界の常識を覆す知識は、持っていると間違いなくトラブルに巻き込まれる…そう…間違いなくだ…
「じゃあまず最初に…僕が助けた女性は助かりましたか?」
「ちょっとした擦り傷程度で済んだみたいだよ?君のお葬式に泣いてお礼を言ってたよ?」
そっか…僕の死が無駄じゃなかったんなら、それはそれで報われるな…
「まぁこっちの世界で幸せに生きてもらう予定なんだけどね?」
「幸せにって言っても…僕のこの体質は治るんですか?」
「結果から言うとなおりませんでした~!」
「……だったら…」
この世界でも僕はまた引きこもるのか…それならいっそ…生まれたくないなぁ…
「でもねー!反転することはできました!」
「反転?」
「君のトラブルメーカーな体質は治らなかったんだけど…完全に悪い結果になるというのは治ったかな?」
「それはつまり?」
「いいトラブルもあるし…悪いトラブルも乗り越えると、その悪質だった分いい結果が得られる?そういうものになったよ!」
「結局トラブルには巻き込まれるんですね…」
「その辺はしっかりフォローするよ!ここは魔法もある、魔物もいる、君の世界でいうファンタジー世界なんだから!」
おぉ…僕があの暗い部屋で夢見た世界が目の前にあるんだ…
そう思うとちょっと興奮してしまう。
「いいねいいね~!もっとテンションあげていこう!」
「じゃあいろいろ質問を…」
管理者さんのQ&Aコーナー!パチパチパチ~
Q 魔王とか世界の危機とかそういうのはないの?
A ないとは言えませーん。でも今のところはありません。
Q 言葉とか字とかは読めるの?
A もちろん。その辺のアフターフォローはばっちりです!ちなみに全種族共通言語です!
Q 種族とは?
A まず君たち異世界人と同じ人種族!探求心旺盛、知恵に特化し、文明レベルは一番高い!好奇心旺盛で知識に貪欲、一番栄えてるのは人種族だね。身体能力魔法適性は平凡!頑張ればなんにでもなれるね!
そして魔人種族!姿、形は人種族だけど、生まれながらに魔力を多く持ち、魔法の知識に傾倒するため、魔法以外はあんまり興味を持たない。魔法を直に生活に取り入れてるから、文明レベルは人種族より低いけど、不自由はしてないね。魔法適性がとても高いけど、それゆえ身体能力は低いね!
最後に獣人種族!君の想像通りケモ耳王国さ!割と野性的に生きてるから、文明レベルはとっても低いよ。とはいえ洞穴とかに住んでるわけじゃないから安心してね?少なくとも『人』がついてるからね。
部族ごとに能力差はある、基本は魔法適性は低いけど、身体能力はかなり高いね!身内に対する愛が深すぎるから敵対したら、一族すべてが敵に回るかもだから注意してね?
ざっくりとこんなものだね!
Q 君たち?僕以外にも異世界人が?
A いるんだけど…それはあとで!
Q 魔法は僕でも使える?
A もちろーん。この世界の魔法は君の世界の化学?ともちょっと似てるんだ。魔力ををつかって現象を起こす。ただ君は人種族なので要訓練かな?
Q 魔物がいるといってたけど?
A いまーす。これは人とつく人たちに争ってほしくない。だから私は共通の敵を作ることにした。それが魔物。いろんな種類がいるよ~彼らは人とつく種族を無作為に襲うよ?地域によって魔物の種類も豊富。いろいろ旅するとわかるかもね?
Q 魔物は倒すとどうなるの?
A そのまま死骸が残ります。消えたりはしません。毛皮やお肉は生活にも使えるので割と流通してるよ?
Q 魔物が沸くシステムは?
A それは言えないかなー?この世界の子たちは解明しておりません。1つ言っておくのは…魔物に魂は入ってません。生存本能だけで生きてます。でも例外もいるかもねー?私はシステムだけを作り上げて監視しているだけだから…
Q 元の世界には帰れたりする?
A 帰れないことはないけど…肉体はこちらの世界のものなので、魂だけなら帰れます。なお君たちの肉体は死んでいるので、向こうの世界に帰ると、魂の循環に従って浄化され、また向こうの世界で来世に生まれるのかな?詳しくは世界の理を話さないといけないんだけど…禁則事項という事で!
Q お金の概念はある?
A もちろんあるよ。 白金貨=金貨1000枚 金貨=銀貨100枚 銀貨=銅貨100枚 これも世界共通。だけど獣人の国は物々交換でもいいみたいだね。二人目ちゃん曰く、金貨一枚ヒャクマンエンくらいらしいよ?
Q あと知っておいた方がいいことは?
A んー…私は君を世界に送ったら、もう干渉できません。だから私の事は忘れてね?
「大体理解しました…最後に僕をこの世界に呼んだ理由だけ教えてください」
「まあ正直に言っちゃうと、私の気まぐれだよね。あの世界に絶望してる魂の中から面白…ゲフンゲフン、可哀想な魂をこっちに呼んだ感じかな?」
面白そうとか言って…
「ないよ?まあ君はとても異世界にあこがれてたよね。そういう基準で選んだ、あの世界に絶望していた魂の中から、一番異世界にあこがれてる魂…それが君だったわけさ!」
それはちょっと恥ずかしいきもするな…
「そして、そう気を負わず!私はこの世界に生きる者の物語を見るのが好きなんだ!」
「それはそれは…僕は面白そうですね…」
「ははは…否定はしないけどね。まあ自由に生きて、幸せになってよ!私からは何も強制しないよ」
「はい…せっかくもう一度人生をいただいたので…次は頑張って、全力で生きようと思います」
「うんうん!あと強制はしないけど…お願いはしておくね…」
1 君たちの文明をあまり広めないでほしい。多少はいいけど…自重してね?
2 人とつく種族の国どうしで、争いはやめてほしい…一応最終手段もあるんだけど…君たちの影響力は高くなるからね?
「あと君以外の異世界人の事だ」
「いるんですね」
「場所は言えないけど…この世界は広大だ、都合よく会うとは思わないけど…君の体質だしね。二人目の彼女はうまくやってるみたい!できれば助けてあげてね。同郷同士仲良くね!」
「もちろん、できれば会っておきたいですね」
「フラグやめてよ…会えるとは思ってないんだから…問題は一人目の子なんだけど…彼は死ぬために旅をしてるんだ…だからさ…私からの言葉を伝えてほしいんだよ…」
二言程度の言葉を伝えてほしいと頼まれる。
「もし会えたら伝えておきます」
「頼むよ…では君にはトラブルに勝てる力を…」
≪能力付与≫と≪真眼≫を…
では最初で多分最後にいうこの言葉を…
三日月 翼君
『私の世界にようこそー!』
そうしてこの世界にもう一度生を受ける。
お読みいただきありがとうございます。
三章の最後までお付き合いください。




