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私の世界にようこそ  作者: てけと
第一幕『魔女王』
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アミルの暗躍/ルルの大切な妹

アミルさんの裏話と ルル視点のお話です~ 2章終了します

~~アミルの暗躍~~


 私はアミル、魔人国魔法騎士団の第一部隊長である。

 私の家系は代々血統魔法≪隷属≫を使える。そして奴隷商などが使う首輪と契約書は、私の家系が作って売りさばいているものだ。

 隷属の首輪は需要が高く、私の家はこの国でも一位二位を争う商人の家系だ。


 直接私たちの使う隷属を当てると、首輪は必要なく、なおかつ絶対の忠誠を誓うようになる。

 その代わり大量の魔力が必要になる…あと体のどこかに接触していないといけない。


 どう考えても戦闘向きではないが…私は誰かを従属させたりするのがあんまり好きになれないのだ…


 なので父に反対されつつも剣の技術を必死で鍛え上げ、魔法も必死で研究した…そしてそれを認めた父が裏で動き…いつの間にかこの地位に上り詰めていた…

 


 そして運命の日が来る…年に一度神を下す儀式として、召喚魔法を行う。昔の魔人族が必死で研究して作ったそうだが…いまだ成功したことはない様だ…すでに形骸化していて、ただ慢性的に行ってるだけだが、もしおろせたら、王は歴史に名を残すほどの大偉業なのだ。


 特にデメリットもないのでやっているのだ…そして今年もやってきた…


 もし神を下せたら、私の持つ神代の魔法≪隷属≫で、奴隷化して神を操ろうというのだ。


 どうせ今年も駄目なのはわかってるので、さっさと終わるのを待つことにする。




 しかし…


「おぉ…神よ!我に応え!そして姿を降ろしたまえー!」


 魔法陣が神々しく光る…


「まさか…」

「おおおお!ついに!ついに召喚に成功したぞ!」

「しかしなんだこの膨大な魔力は!早く隷属の魔法をかけろ!!」


 私はすぐ召喚された神?のもとに走る。

 まさかほんとに…くそっ!…騙すようで済まない神よ…。

 手首をつかみ魔法を紡ぐ。


「≪隷属≫!」


 しかし魔法は発動したが…なぜか自分の手の甲に隷属の印がついているのだ…


「…なぜだ…なぜ俺が隷属している!?」


 そして制御できないと知るや、王をはじめとした側近たちが神殺しをしようとするが…

 もちろん返り討ちにされ…しかも王が亡くなってしまう…

 恐怖で一瞬たりとも動けない中…神が言葉を紡ぐ…


「私を召喚した愚か者共はお前らか…」

「我は魔女王!魔を司るものなり!貴様ら如き脆弱なものがかなうはずもなかろう!!」

「私にひれ伏すなら、此度の無礼許さないでもない!さてどうする?」

「魔女王様の御心のままに!」


 それ以外何を言うことがあるだろうか…


 その後、神…魔女王様にこの国をお導きいただくよう具申したが、断わられた。

 神…マオ様が嫌だというなら、この世界の住人すべてを敵に回しても私は抗うだろう。

 国王を立てないといけない、しかたない…まずデール皇子を隷属で奴隷化する。

 俺の奴隷はマオ様の奴隷である。これで傀儡王の完成だ。成人するまでは私が国を回すしかあるまい…


 そしてマオ神様と一緒に下町を歩く。マオ神様は辺境の土地がほしいとおっしゃっていたので傀儡を使って貴族共が反対しにくい土地を献上しておいた。


「じゃあその辺境は私の国にしてもいいんじゃないかな?」

「!?」

「マオ国の誕生ですね~」

「マオ様の御心のままに…」


 辺境どころかマオ神様がこの国をほしいといえばすぐに献上する準備はある。


「アミルさん!」

「はっ!」

「あの周辺のを納める貴族になれない?」

「マオ様の御心のままに…」


 マオ神様がそうなれとおっしゃるなら私のすべてを使ってそうなるべきである。

 善は急げ。


 まずあの周辺を納める貴族を調べる。そしてその貴族の周辺の裏事情を調査しないといけない…


 マオ様が見初めたルイとルルはこの国きっての強者だ、よっぽどがない限り大丈夫だろう。




 あの貴族の裏の悪事を叩き、国王(傀儡)に渡す必要がある。

 諜報員が必要だ…そう思い私は奴隷商に向かう。 

 とにかく手が足りない…




「これはこれは!アミル様!珍しいですな~奴隷商に来るなんて!」

「御託はいい」

「今日はどのようなご用件で?」

「全部だ。ここの奴隷全部買うぞ」

「はっ…?」

「さっさとしろ。時間が惜しい。」


 そういって白金貨を一枚弾いて渡す

 余談だが白金貨は基本国政などの大きな金がうごく時くらいにしか使わない。白金貨自体が数十枚程度しかない貴重な金貨なのだ。


「しょ…少々お待ちをっ!!」


 そうして集まった奴隷200名程度 女性の割合が8割くらい、魔人族が9割 そして獣人が1割 なぜ獣人が?


「おいなぜ獣人がいる…」

「いえ…実は人種族の国のとある町で人気らしく…仕入れてみました…」

「そうか…」


 そして奴隷達を自分の屋敷で食事、風呂、教育していく。


「いいかお前ら!お前らを奴隷から救うのはマオ神様のお導きである!」

「マオ神様…?」

「そうだ!マオ神様は慈悲深いお優しい方だ。かくいう俺もマオ神様の忠実な奴隷である…」

「奴隷が奴隷を買うだと…」

「お前らのご主人様はマオ神様のみ俺は直属の奴隷の上司だ。マオ神様のために動くなら衣食住すべてが満たされると思え!」

「これからお前らにはいろんな仕事をしてもらう。ひとまず面接を行う。適性のある仕事を割り振る。では一人づつこちらの部屋に入ってこい」


 そして人を割り振っていく、情報収集班、戦闘班、物資補給班と資質によって振り分けていく…






「……っは!?」


 どうやら少し眠ってしまったようだ…睡眠などしている場合ではない…


「アミル様」

「様付けは不要だ」

「ではアミル殿あの貴族の身辺調査は終了しました」

「どうだった?」

「黒です」

「証拠は?」

「取ってあります。書類も確保済みです」

「よしそれを持ってこい。俺は国王のところへ行く」


 やっと尻尾を出したか…あの貴族は冒険者を個人で買っているのだ。それだけなら問題ないが…それを使って自分に不都合な人間を殺しているのだ。

 しかしこれでやつを貴族からどん底に落とし、それを俺がもらう。国王は傀儡なのだそれくらい余裕で操作できる。


 何とかマオ神様の指令は達成できそうだ…


 しかし…


「なっ!?」


 諜報班の持ってきた資料に目を通すと、看過できないことが記されていた。


「はい…アミル殿…今回あのクソ貴族が殺そうとしているのは…我らがマオ神様でございます」

「くっ!?急ぐぞ!お前たちは馬を準備しておけ、戦闘班は直ちに現場に向かわせろ」

「ではそのように!」


 そして国王(傀儡)のもと、クソ貴族の地位は落ち、それを暴いた俺がその貴族位につくことになる。

 マオ様の拠点である町はマオの町とし、そこに奴隷約100人を送り込む。獣人族20人と諜報班30人戦闘班30人、侍女20人。残りの奴隷は俺のもとで助手として働いてもらう。

 

 そうして俺の暗躍は終わる。まだまだいろいろとやることがあるが、ここからはマオ神様とは関係ない後始末なので割愛する。




~~ルルの大切な妹~~



 朝日が昇ると同時に私は目が覚める。横には私達を救ってくれたご主人様がいる。さみしがりのマオ様は毎日私か、ルイ姉のベットにはいって寝ている。


「まったく…マオ様は手のかかる妹みたいな感じだよね~」


 私はベットから這い出てマオ様からいただいたメイド服に着替える。髪留めもしっかりつける。

 ついついニヤニヤしちゃう。


 まったく私たちの妹様はどこまで人たらしなのかな?

 

「おはようルル」

「おはよー!ルイ姉」


 この大きな屋敷を二人で管理するのは大変。しかしマオ様が心配しないよう精いっぱい頑張るよ~


「私は朝食の準備をしておきますのでルルは庭の清掃を」

「いってくる!」


 水と火が得意なルイ姉は朝食を作る。身体能力の高い私は肉体労働だ!


 颯爽と庭に箒を持って出ると…なぜかもうピカピカになっていた…


「…えっ?」


 すると外にいたご近所さん?が丁寧に頭を下げてくれる。


「おはようございます」

「はい…おはよーです…」こちらも頭を下げる。

「昨日から町長さんのお隣の家に引っ越してきました。よろしくお願いします」

「それはご丁寧に…よろしくおねがいします。それでここの庭を掃除してた人を見かけてません?」

「私が来た時にはもうそんな感じでしたので…お役に立てずすいません…」

「いえいえ!実はまだこの屋敷、人手が足りないので…もしやってくれた方がいればお礼を言いたいので是非みかけたらおしえてください~」

「お見かけしたら感謝していたとお伝えしておきますね~」

「あとこの辺に仕事を探しておられる方とかいませんかね~?うちのご主人様の目にかなえば、是非雇いたいのですが…」

「そうですねぇ~…そういえば最近獣人族の人達が、この町に入居されたんですよ」

「ほほー珍しいですね…」

「なんでもこの土地がとても気に入ったそうで、でも住処だけでお金が無くなってしまって、仕事がほしいとか?」

「ほほぅ…ご主人様の耳に入れておきます。貴重な情報ありがとーです」

「いえいえこの程度でよろしければいつでも…」


「ルルさーん!ご飯できたって!」


 マオ様が後ろからぎゅっと抱き着いてくる。


「マオ様。おはよー」

「(あれがマオ神様…)」

「ルルさんおはよう!その人は?」

「昨日お隣に引っ越してきた人だって~」


「そうなんですね!頼りない町長ですが、よろしくお願いします!」


「もったいなきお言葉…ではなくて…よろしくお願いします」


 なんか引っかかりお覚えつつ…朝食を食べに戻る…


 この人たらしな妹様はまだまだ一波乱ありそうだ…


「そういえばこの町に獣人族の子たちが住んでるらしいよ?」

「もふもふ!?」


 そんな目を輝かせる私の大事な妹様、この笑顔をみてるだけで幸せを感じてしまうのでした。

ここまでお読みいただきありがとうございます。


2章終了し、最後の三人目の主人公にバトンタッチします。

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