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私の世界にようこそ  作者: てけと
いつか最大の商店社長
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ゲームの世界に転生したら、俺だけゲームシステムが違う件について~生産チートで楽して生きます。嫁を見つけてイチャイチャライフ~

なんとなくなろうらしい副題を付けてみました。他意はありません。

「ふぅ・・・たまにはこうやって長い事休むのもいいかもだな~」

「そうね。こんなにのんびりできたのはいつぶりかね」


 ある日突然工房を貸してくれと頭を下げられる。1週間で金貨2枚。純利益だけで換算すると1週間で稼ぐ金額は金貨1枚でも多いくらいだ。

 

 正直信頼もない相手に、命ともいえる工房を預けるのは嫌だったが、嫁は乗り気だし、娘も家族でどこかで出かけるのは初めてだったからウキウキしていた。


 少し遠出をして、数10年ぶりにガレス山脈から出て、近くの町に行った。

 娘は目新しいものに終始浮足立っていたし、それを見て俺も嫁さんも久々にほっこりした気分になった。


「また来ようね!」


 そう娘に言われたら、また来年あたりに休みを取ってきてもいいかなと思ってしまう。


 毎日仕事でピリピリしていた家族の空気が、たった1週間でこんなに和やかになってしまった。

 彼にはこんな機会をくれたことに感謝しないとな。


 そう思い、自分たちの工房に帰ってきた。早速扉を開き、中に入ると・・・。



 100数本の完成された刃物。一つ一つに綺麗に布に巻かれ、炉の前で仰向けになって寝ている少年。

 

 この数を一人で?と言うかこれはなんだ?


 一本を手に取り、布を解く。長さはナイフ。しかし少し厚めに作られている。形もおかしい。これでは斬りつけることが難しく、刺すにしても刺しにくい。武器としては欠陥品もいいとこだ。


 しかし刃の美しさに少し見惚れる。


「んぅ・・・あ!親方さんお帰りなさい!」

「ん?あぁただいま」

「工房ありがとうございました!当分はこれを売ることに専念できそうです!」

「はぁ・・・これが売れると思うのか?どう見ても欠陥武器だろ。せっかくいい腕してるのにもったいないな」


 手に持った刃物を角度を変えて見る。ゆがみもなく、研ぎも見事。厚さも均一で抜かりがない。


「これは武器じゃないんですよ。包丁っていう料理に使う道具です。一本奥様に差し上げるのでぜひ使ってみてください。では俺はこれで!」


 彼はイベントリに刃物を全て収納し、工房を出て行った。


「だそうだが・・・?」

「今まではナイフで切ってたから、有り難く使ってみようかしらね」


 彼の作った包丁を嫁に渡す。嫁は包丁を手に台所に向かう。


「わざわざ料理用に刃物を作る・・か。ナイフで事足りるしな。正直売れる未来は見えないが・・・」


 


 しかし、嫁は大絶賛だった。ナイフで切るのとは全く違うという。


「何が違うんだよ・・・。ナイフもその包丁ってやつも、おんなじは物に違いねえ。そのナイフだって俺が作った。切れ味も保証付きだぜ?」

「そうね。まずナイフに比べて力がいらないのよ。硬いお肉もスッと切れるの。それに切った材料が刃に引っ付くこともなく離れるのもいいわね。それに明らかに切った断面が綺麗なの。まさに料理の為の刃物。すごくいいわコレ・・・」

「マジか・・・」


 刃物っていうのは主に魔物や人を殺すための物だと思っていた。

 こんな発想するあの坊やは何者なんだ?もしかしたら・・・めちゃめちゃ売れるんじゃねこれ?













「はい!寄ってらっしゃい見てらっしゃい!今日紹介するのはこの包丁と言う料理用の刃物です!みなさん!料理をするときどんな刃物を使ってますか~?まさか普通のナイフなんか使ってませんよねー?

 ここに用意しましたその辺で売っているナイフ。刺してよし、斬ってよしの何でもできるナイフだ。しかし料理に関しましてはこれほど使えない刃物はありません。試しにこの魔物肉を切ってみましょう。

 力もいる、肉の繊維はズタズタ、しかもきれいに切れず、肉の油はナイフにベッタリ。あ~気持ち悪い。こんなナイフで美味しいお肉が食べられるはずもない!

 し か し?この包丁があればどうでしょう?

 力は入れませんよー。人差し指、中指、親指の三本で持ちます。そして・・お肉の上にこの包丁の刃を置きゆっくり引くだけ。あら不思議。綺麗に切れているではありませんか!それにこの断面!

 見て見て見て見て、はい綺麗ですね~。しかも刃にくっつかず、肉の油もほとんどつかない。

 ん?綺麗に切れたからなんだって?それではこのお肉を焼いてみましょう!

 焼いてる途中ですが一目瞭然。ナイフで切った方はこんなに脂がだらだら出ている。しかしこっちはどうでしょう?油はほとんど垂れず、綺麗な焼き目に仕上がってますね~。

 見た目はいいから味だって?焦んない焦んない。それではご賞味ください。

 おいしいよね?明らかに違うよね?肉汁が出きったものと肉の中に閉じ込められている物、おんなじなわけがない!

 それに・・・肉だけじゃないんです!もちろん野菜も同じく明らかにおいしく出来上がるのです!

 さぁさぁお立合い。この料理用刃物の包丁。これがあれば日々の食卓が潤うこと間違いなし!

 しかもこれ一本で50年は持つっていうから驚きだ。耐久性、利便性、切れ味の保証付き!

 でもお高いんでしょう?それはそれなりにしますよ~。ナイフ一本が銀貨5枚程度でしょう。しかしのナイフ、うまくない料理を作るだけでなく、数か月でポキッッと逝っちゃいますよね?

 本来ならばこの包丁一本銀貨50枚でお売りするところなんです。料理用とは言え、なにせナイフの50倍は長持ちするわけですから、しかし今回は皆様に試していただきたい!この素晴らしい商品をお試しいただきたい!そう言う気持ちでお試し価格なんと!

 銀貨24枚銅貨80枚でご提供いたします!なんと半額以下でのご奉仕品となります!今買わないと損しますよ!あらやだ奥さん。包丁使ってないなんて遅れてるわね。なんて言われるかもしれません!

 いつ買うの?今でしょう!!

 おっと早速のご買い上げありがとうございます!いい目してますよお姉さん!絶対後悔しないからね!毎度あり!お姉さんも買います?お?かっこいいお兄さん。可愛い嫁さんにプレゼントにどうだい?喜ばれること間違いなしだよ!これを渡してこう言うんだ。いつも料理を作ってくれてありがとう。少しでもお前が楽になるかと思って・・・。なんてな!惚れ直すこと間違いなし!さぁ買った買った!!」












 とたたき売りをしていたら、瞬く間に売れて完売。費用が金貨4枚、売り上げが金貨26枚。まだ解体ナイフが50本。これは骨ごと断てる無骨なナイフだ。これは武器転用も出来ちゃうので、売るなら料理店とかにするつもりだ。


 フィールドの魔物は倒すと消えるが、一部消えない魔物もいる。それが食用魔物だ。LW時代にも食事バフと言うのがあって、それを作るために集めたりしていた。まあ微々たるバフなので、なくても困らない。その為わざわざ集める人もいなかっただろう。

 しかしこの世界は現実であり、腹も減る。ならば食事と言うものは、改善されて一番うれしいところだろう。


 俺は出来れば武器を造りたくない。魔物を倒すならまだしも、人殺しなんかに使われたらたまったもんじゃない。ならばこの世界の『生活』を改善するための道具を作ろう。そう思ったのだ。


 ひとまず少し儲けたので、数日は休む!と言うか慣れないことだらけで疲れたのだ。

 宿をひとまず10日分とり、ベットにダイブした。


「そう言えばレベル上がってんのかな・・・」


 ステータスと唱え、ステータス画面を見る。


 ホシノ セイ /種族 ハイヒューマン /性別 男性


 職業 ???


 レベル   5


 HP 160/160

 MP  84/84


 STR   21

 VIT   14

 AGI   19

 INT   39

 MND   24


≪ユニークスキル≫【多芸多才】


≪スキル≫【鍛冶師4】【大工5】【料理人3】【陶芸2】【服飾3】【家具3】【商人】


「割と上がってるな・・・って鍛冶師のスキルレベルも上がってるし。なんで?CP振らないとスキルレベルってあがらないはず・・・商人スキルも取ってるし・・・なんだこれ・・・」


 CPを獲得したので、職業選択画面を見ることが出来る。しかし・・・。


「あれ?職業の欄に何も表示されない・・・スキルもない」


 つまり、ゲームシステムによる職業、特殊技を得ることはできない。代わりに・・・。実際経験した職業を得る?そして実際その職業で仕事をすることでレベルも上がっていく。


 あぁ~もうわからん・・・。ひとまず一眠りしてから考えよう・・・。


 うまく考えがまとまらず、全て後から考えることにして、目を閉じるとすぐに力が抜け、意識が落ちて行った。


 

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