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私の世界にようこそ  作者: てけと
第一幕『魔女王』
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お買い物

「マオ様、朝ですよ…起きてください…」

「ん~あと5分…」


「私はいいですが…マオ様の自由時間は無くなりますよ?」


 ガバッ!!と私は飛び起きる


「おはよー!ルイさん!いい朝だね!」

 

 寝癖だらけの髪で、すぐ意識を覚醒させる。今日、私には目的があるのだった!


「おはようございます。こちらへどうぞ…」


 そして手を取られ、椅子に座る。ルイさんが櫛で髪を梳かしてくれる。


「私とルルは、買いだすものを相談して整理しておきますので、その間マオ様はご自由にお買い物をお楽しみください。これはそのお金です」


 一応旅の資金は、アミルさんから預かっていた。当面困ることはないだけの金額を。

 お金のことはよくわからないので、全部ルイさんに預けていた。好きにしていいよとは言ってるが、もちろん固辞された…

 

 そしてルイさんは、お金の入った皮袋を渡してくる。中を見ると…金貨5枚入っていた。


「相場がわからないけど…どれくらいの価値なのかな?」

「そうですね…そのお金で、この宿なら1年半ほど住めます。」

「ひぇ…大金だね…」


 元の世界で考えれば…この宿なら一泊一万円ほどだろうか、つまり金貨一枚100万円ほどである。


「着替えここに置いとくね~!」

「ありがとう~ルルさんってこれは…」


 そうそこに置かれていたのは…赤を基調としたドレスだったのだ…


「これは恥ずかしいなあ…着方がわかんないからパスで!」

「着付け手伝いしますね」

「逃げ場がなかった!うぅ…」


 そして私はドレスを着る、正に貴族令嬢のような格好である…。


「とてもよくお似合いです」

「マオ様かわいいー!」

「むぅ…こんな格好して、意味あるのかな?」

「もちろん、そのドレスにつけさせていただいたバッチは、王族と懇意のある者の印です。つまりマオ様をぞんざいに扱うという事は、王家に楯突くという事になります。」

「騙されないようにしてくれたんだ…」

「お1人で出られるなら、当然のことです。あとは…この水晶のついたペンダントを、おかけください」


 赤紫色の水晶がついたペンダントを渡される。水晶は光を受けてキラキラしている。


「なにこれー!めっちゃきれいだね!」

「私とルルの魔力を流しております。これにマオ様が魔力を流すと、私たちに知らせてくれますので、何かあったらお使いください」

「何をおいても駆けつけるよー!」

「これは大事にもらっておくね!ありがとう!」


 そして私は宿を出る。人でにぎわうバザーに向かう。

 範囲は宿から500m範囲なのであまり見られないが…いいものがあるといいなぁ…


 




 


 そして…一時間ほどかけて、いろんなものを見て回る。一応目星はついてきた。

 来た道を戻り、目星をつけていたものを買いに戻る


「いらっしゃいませ!お安くしておきますよ!」


 私が来たのは、アクセサリーを売ってる商人さんのところだ。


「女の子向けの髪留めと、ブレスレットと、ペンダントを見せてください!」


 そういうと商人さんは、馬車から箱を取り出し、こちらに見せてくれる


「今、新進気鋭の職人の最新作です。王都で売りさばこうと思いましたが…お嬢様になら売っても問題ありません」

「ありがとうございます!」


 そういって品定めする…やっぱりつけてるのが見える、髪留めのほうが私はうれしいかな~?

 

 私はルイさんとルルさんの心を、契約が終わるまでに射止めないといけない。二人にはずっと私のそばにいてほしいのだ。闘技場で見かけたときにビビッときた。一目惚れである。


 恋愛感情ではないけど…でもそれ以上のなにかなのかもしれない。


 おんなじ色だと味がないし…変にギラギラしてるのも趣味ではないので…


「じゃあこの黄色い花と、水色の花の髪留めをください!」


 水色の桜のような形の花の髪留めをルイさんに、オレンジ色のひまわりのような花の髪留めをルルさんに!


「一つ金貨2枚になります」

「じゃあ2つで金貨3まいですね!」

「ええっ!?」と驚く商人さん

「だめですか…?」


 プレゼントを値切るのはどうかと思うが…まだほしいものが一つあるのでここは譲れない…


「では今回は、お嬢様と関わりを持てたという事で…二つ金貨3枚でお譲りしましょう…」

「ありがとうございます!!」


 苦笑いをしながら、髪留めを箱に入れて、綺麗に梱包してくれる。


 可愛いリボンのようなものがつけられ渡される。明らかに誰かへのプレゼントである。


「プレゼント用だって言いましたっけ?」

「これでも人を見る目は自信があるんですよ…大切な人の事を考えながら、選んでることくらいはわかりますよ」

「へへへ…」


 ちょっと照れてしまう。


 丁寧に梱包された髪留めを受け取り、商人さんのもとを後にする。


 


 そしてもう一つの商人さんのもとに向かう。


「いらっしゃいませ。お嬢様」

「黒い糸をいろいろ見せてほしいんですけど…」

「糸でよろしいですか?布ではなく?」

「はい!」


 白い糸は魔力の練習用に、アミルさんに都合してもらっていた。しかし黒い糸はどこかで手に入れないととは思っていた。そして今回のバザーである。このチャンスを逃すわけにもいかない。


「こちら右から順に左に行くにつれてお値段が高くなっております」


 そういわれ見比べていく、一番安いのは論外だ、色がまばらだし、切れやすそう

 最高級の方は肌触りはいい、色もしっかりしているが…そのかわり黒すぎるのだ。艶がほしいところだ…


「この左から二番目の糸の説明をください!」

「それは魔法糸でして、伸縮もよく糸の強度も申し分ありません、魔力で糸を編んでいくと最高級の布になりますが…それは仕立て屋の魔法使いが、数年かけるような魔力が必要となりますので…加工が難しいという点で少々お安くなります」

「実際の布を見てもいいですか?」

「こちらですね」


 ふむ!艶も申し分なし…よく伸びイメージ通りかもしれない…


「通す魔力量で布の強度が変わったりします、少なければその布程度ですが、多ければ刃物も通さなくなるとか…眉唾ですけどね」

「これ買います!金貨2枚でできるだけください!」

「かしこまりました」


 そういうと商人さんはドサッと糸を巻いてある棒をだす


「こんなにもらっていいんですか…?」

「ええ…金貨2枚分となると、在庫全部出しても足りませんので、これで金貨1枚と銀貨20枚になります」

「買った!!」


 おつりとして銀貨80枚もらい皮袋に入れておく。


 余ったお金で合流するルルさんと買い食いでもして歩こう。


 そして荷物をもって宿に帰るのでした。



 その後ルルさんと一緒に、たわいもない会話をしながら、食材を吟味しながら買っていく。食べないとどんなものかわからないからね!


 ルイさんの方は水とか、その他もろもろを馬車に積んでいたそうだ。私は拠点に向かう準備をして、宿に戻る。

 明日からまた数日かけて、私の拠点になるところに向かう。その間にメイド服を完成させる…!


お読みいただきありがとうございます。

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