いないなら育てればええ
説明回みたいな感じになってしまいました。
ステータスと言う概念があると、めっちゃ説明入りそうですね・・・一気に説明すると読むのがめんどくさくなるので、ちょいちょい必要な時に説明する感じで
ポンコツアリスを鍛えると約束した次の日の朝。予定を大きく変更した。
朝食を宿で食べ、部屋に戻り、今後の事と、ステータスの仕様について軽く説明する。
「まずこの世界で重要とされる【職業】についてや」
「はい!」
「メリット・・・良い事と悪い事。何かわかるか?」
「良い事なら!職業に応じて力が強くなったり、防御力が上がったりします!私なんて鉄の女とか言われてますし、これも職業のおかげ?せい?ですね!それとスキルという技を習得できるようになります!」
「まあそんなとこやろな。職業を得ることでステータスにバフが乗っかる。聖騎士やとHP1.1倍、VIT1.2倍、MND1.2倍ってとこやな。職業の専用スキルを得られるのもええことやな」
「悪いところなんかなさそうですが・・・?」
「職業専用ではないスキルは、別に条件を満たせば覚えられる。そこを間違えてるねん。職業専用スキルなんて、数える程度しかないしな。それにカスタムポイントをもらえんようになる」
「スキルって職業ポイントで得るんじゃないんですか・・・?それにCPなんて得なくても、職業ポイントがあればいいですよね?」
「簡単に説明するとやな・・・。職がない時はレベルアップ時に均等にステータスが上がる。HPを除く全部が1づつ上がる。それに加えて、自分があげたいステータスを自由に上げられるCPがもらえる。レベル1ごとに5ポイント、レベル10の倍数で10ポイントやな」
「ふむふむ・・・。職業を得てから貰える職業ポイント、SPでもおんなじことができるんじゃないんですか?」
「もらえるポイントが少ないやろ?レベル1ごとに2、10の倍数で5しかもらえん。それに、好きに割り振られへんし、レベルアップ時のステータスアップもランダムや。例えば聖騎士なら必ずHP、VIT、MNDに割り振られるけど、残りはランダムや。STRに全く割り振られへん時もある」
「職業を得るとその職にあったステータスになりがちであると?でもそれほど悪いことに感じない気が・・・」
「あほか・・・。レベルが高くなるほどその差は広がるねん。ステータス的には最終的に職がない方が高くなる。それが悪い事でないわけがない」
「ええ・・・じゃあ私は既に・・・?」
「まあそのステータス差を埋めるために、強力な職業専用スキルが有ったりする。守ることに関しては、聖騎士は断トツやろ。そんでまず必須スキルをとっときたいんやが・・・」
イベントリから投げナイフを一本取りだす。それをポンコツアリスに見せる。
「・・・?」
「このナイフとポンコ・・・アリスの剣を交換してや」
「え!?・・・嫌ですけど・・・」
「ええから・・・これも授業の一環や。またすぐ返すし」
「はぁ・・・どうぞ」
ステータスとイベントリは起動できるが、メニューは起動できなかった。つまり、フレンド登録や、トレード、パーティー登録とかは機能しない。
なのでこうやってダメもとでトレードを開始する。
「んじゃあ次はアリスからそのナイフと剣の交換を持ち掛けてな」
「はい。このナイフと剣を交換しましょう」
「ええで」
そうやって延々と100回交換を繰り返し、ステータスを見る。
タチバナ ジュン /種族 ハーフエルフ /性別 女性
職業 なし
レベル 28
HP 660/660
MP 108/108
STR 69
VIT 153
AGI 48
INT 68
MND 38
≪ユニークスキル≫【幽体化】【健体】
≪スキル≫【気配察知】【カウンター】【鑑定】
「ちゃんと習得できたようやな。トレード100回で鑑定を習得できるわけや。これで敵のHPとMPは見れるようになる」
「おおおおおおお!商人スキルじゃないですか!」
「商人の専用スキルではないねん。商人のスキルは、もうちょっと使い勝手のええスキルや。まあ物限定やけどな」
「交換するだけでスキルを覚えるなんて・・・」
「むしろなんで誰も気づかんのかが疑問やねどな・・・スキルにもレベルがある。使い続けてたり、条件を満たせば上がるけど、パッシブ・・・常時展開型のスキルはレベルないけどな」
「鑑定!・・・おお!ジュンのHPとMPが見えます!レベルも!ってもう28!?二日前は15って言ってたのに・・・」
「鑑定はトレード回数でレベルが上がる。100回ごとにな。まあ別に上げんでもええスキルやな。で?アリスはなんのスキルをとったんや?聖騎士になって何かスキル取ったんやろ?」
「はい!【ホーリースラッシュ】と【聖騎士の誓い】です!」
「ホーリースラッシュ?なんや、アンデットとでも戦う予定なんか?聖属性がついただけのスラッシュなんか、ゴミスキルやないか・・・。聖騎士の誓いはパッシブやな。自動回復量が上がるスキルやな。それは悪くないかもな。んで?他には?」
「以上です!」
「は・・・?」
「あ!鑑定も覚えました!!」
「知っとるわ!!」
ホンマにこんな感じなんか全員。よくこれで死なずに冒険者なんかやってこれたな・・・。
「ひとまず必要なスキルは三つや。【シャウト】【シールドカウンター】【シールドクラッシュ】やな」
「え・・・地味ですね・・・」
「必須スキルにじみも派手もあるかい!盾持ち専用スキルやから、職業ポイントでとりや」
「とりました!!」
「即決かい・・・。ちょっとは自分で考えるとか・・・まぁええわ。【シャウト】は半径30メートル以内の敵を挑発するスキルやな。【シールドカウンター】は決まれば敵の体勢を崩せる。その代わりタイミングがシビアやけどな。【シールドクラッシュ】は単発では最も高い攻撃力を誇る盾系スキルやな。大きい敵には無理やけど、普通の敵くらいなら吹き飛ばせる」
「ふむふむ・・・でもSP無くなっちゃいました・・・」
「当面必要ないからええ。剣を使うスキルはいらん。そんなもん自分の技術でなんとかせぇ」
「えええ・・・」
「まあワイの昔の仲間がよく使ってた型は教えたるわ」
「よろしくお願いします!」
ん~・・・。どうせならこの町で非戦闘職のギルメンもついでに募集したい所やな・・・。速めにほしいし、どうせ一から育てる訳やし・・・。
戦闘職はおいおいでも修正は聞くし・・・。高レベルの鍛冶師、商人、錬金術師はめっちゃレアなんよな・・・。
「どうしたんです?」
こてんっと首を傾げるアリス。いちいち仕草が可愛いのがむかつく。ポンコツの癖に・・・。
「非戦闘職もこの際やから募集しようかと思ってな・・・。無駄に職を付けられる前に確保したいねん」
「非戦闘職ですか・・・大体は親から継ぐ職業なので、働き先は既にある人が多いと思いますよ?」
「まあそうなるよなぁ・・・。おったらめっちゃ便利やねんけどな・・・この先必要になる場所もあるし、高レベルの鍛冶師とかはいなさそうやしなぁ・・・」
今後武器の強化に鍛冶師は必須だし、消耗品を作れる錬金術師も、余った素材を売れる商人も後方支援役としてギルドに欲しい。
「まぁ手がないわけでもないですよ?」
「ん?あてがあるんか?」
「ええ。まあお金はかかりますけど・・・」
「引き抜きか?恨まれるのは好かんで?」
昔引き抜きをしたときはそりゃぁ悲惨な目にあった。向こうのギルドマスターがその女性プレイヤーに惚れ取って、当時男性アバターやったワイが引き抜いたもんやから、激怒して連日暗殺されそうになった。まあ返り討ち&敵のギルドごと潰したけど・・・。
なんでゲームに色恋沙汰を持ち込むんやろな・・・。言い寄ってくる奴がめんどくて、男性アバターに変えたくらい、あの時は出会い厨っていうのが多かった。
「いえ・・・。ちなみに今どのくらいもお金を持ってます?」
「んー・・・あんまないで?金貨200枚程度やな」
「・・・十分ですね。それじゃあ買っちゃいましょう。三人ほど」
「買う?」
「奴隷を買いましょう」
お読みいただきありがとうございます。




