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私の世界にようこそ  作者: てけと
最強ちゃんのパワーレベリング
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糞雑魚聖騎士

_(:3 」∠)_

「あの・・・あの・・・すいません・・・」


 ユサユサと体を揺さぶられる。


「ん・・・。まだ真っ暗やん・・・もうちょい寝かせ・・・スゥ・・・」


 まだ辺りが真っ暗なことを確認して寝る。


「えええ・・・いや・・・起きてくださいよ・・・あの・・・」

「あぁ~もう・・・なんやねん。誰やお前」

「こっちのセリフなんですが!」


 寝ぼけた頭をかろうじて回し、状況を思い出す。


「確か昨日助けた・・・気が付いてんな。んじゃあお礼とかはええから、帰ってええよ。おやすみぃ・・・」

「ええぇ・・・あの・・・ダメですか・・・はぁ・・・」


 そうして私は、堂々と二度寝の態勢に入った。
















「んあ~~~!ふぅ・・・お腹空いたな~」


 日の光が窓から差し、外の喧騒が聞こえる。異世界生活2日目だ。


 昨日は結局ご飯も食べずに寝てしまった。適当な宿に入り、助けた女性の処置をして、濡れた布で体を拭いたらところでもう限界だった。ベットにダイブし、そのまま意識が途切れた。


 寝ぼけ眼でぼーっとしていると、部屋のドアが開き、おいしそうな匂いが空腹の私を刺激する。


「あ・・・ようやく起きたんですね。食事を持ってきたのですが食べますか?」

「食べる~・・・。ってかお前誰や」

「このやり取りさっきしましたよね!?」


 パンとスープの乗ったトレイを受け取りながら、じーっと食事を持って来てくれた女性を見る。

 綺麗な金色の髪は腰まで伸びており、少し幼さを残した顔立ちは、控えめに言って美少女と言って差し支えないだろう。胸は私の勝ちや・・・。ウラヤマシイ・・・戦闘では邪魔になるだけの無駄な贅肉がないのは・・・。


「食べないのですか?」


 すでにパンをモキュモキュ食べている美少女にそう問われる。なんや・・・ハムスターみたいで可愛いな。

 受け取った硬いパンをかじり、スープで流し込む。空腹は最高のスパイスというだけあって、塩味のついた野菜スープが、とても美味しく感じた。


「んと・・・?昨日助けた子やんな?」

「はい。その節はありがとうございました!あのまま連れていかれていたらどうなっていた事か・・・」


 怯えるような声でそういう。


「あんたの装備はそこ置いてあるから、もう帰ってええよ。勝てないと思ったら、一目散に逃げるのも最善の手やからな。命は一つしかないんやから・・・」

「いえ!ここまでしていただいて、何もせず帰れません!というかどうやってあの亜種から逃げたんですか?この町を拠点としている方にはどうにか出来るとは思えないのですが・・・」


 たしかにあのレッドゴブリン?は強かった。まるでレアポップするネームドのようだった。まあ言うても所詮はゴブリン。ダメージが通るなら負けることはないな~。


「ん?逃げてへんで?ちゃんと倒しといた」

「ええ!?倒したんですか・・・体感レベル50ほどないと厳しいと思ったのですが・・・」

「そうやな~まあ初心者(ルーキー)ならそんなもんやな。あんなもん、ちょっと慣れた人でもレベル30もあれば圧倒できるやろ」

「な・・・。あなたのレベルはいくつなんですか?30?でもこの町を拠点にしている人は、だいたい高くても20前後のはず・・・」


 ステータスを起動して確認する。


「15やな。割とあのゴブリン経験値的においしかってんな。あれは定期的にでるんか?」


 12→15まで上がっていた。一体でこれだけの経験値があるなら、これから行く場所よりもおいしい狩場になる可能性がある。


「あんなのがおいそれと出現してたら、この町はもうなくなってますよ・・・あれはダンジョンモンスターです。それがダンジョンから出て、平原で強くなっていったのでしょう。稀にそういうモンスターがいるのです。私たちは亜種とか突然変異とかという名称で呼んでます」

「へー。ダンジョン産とフィールド産でちがうわけなんやな」


 どうりて死体が消えなかったわけだ。


「で?あんたはそれを倒すためにここに派遣された感じで会ってるか?」

「!?・・・あんたではありません。アリス・・・そうお呼び下さい。なぜそう思ったのですか」

「だってあの武器と大楯、アリスの職は騎士・・・もしくは聖騎士ちゃうん?騎士でもレベル60くらいないと使いもんにならんし、聖騎士なんか100じゃないと必要なスキルも手に入らんし」


 そもそも職をとることにメリットを感じないけど、職専用スキルには、有用なスキルがある事にはある。要は自分がどういう動きをしたいかによっては、職を得ることは悪い事ではないと思う。


「聖騎士です・・・が、レベルは43です」

「43!?はー?え?失礼なこと言うけど、足手まといの役立たずやんそんなん。なんや、介護してもらってる感じなん?聖騎士ってどういう職かわかってる?」

「そんなことありません!!聖騎士ほど守りに特化した職はありませんし!足手まといになっている事実もありません!!聖騎士なんて高コストな職になれるのも、一握りです!たいていの人は、そこに至るまでは死んでいるのですから!!」


 突然声を荒げてそうまくしたてる。


「あのなぁ・・・職を取っていい事と悪い事ってわかるか?」

「はい?悪い事なんてないはずです。むしろ無職なんて恥ずかしいです」


 なるほど。初心者にありがちな勘違いだが、この世界にはウィキもなければ、死に戻りもない。ならばステータス補正がきく職は有り難く、カスタムポイントを自動で割り振ってくれるのも、それが正しいと信じてやまない訳か。


「そっか。そりゃ悪いこと言うたわ。あんたが正しい。その素敵で素晴らしい考えで、この先も頑張ってな~。んじゃあワイはこの後予定があるから」


 いちいち初心者に噛みつく必要もない。彼女がそれで満足しているなら、口出しするようなことではない。

 ささっと服を着替え、装備を整えて宿を出ることにした。

 

 今日は冒険者ギルドとかいうとこで、身分証を発行してもらい、素材を売ったら、レベル22程度までレベリングする予定や。

 そんで明日に初級のダンジョン、子鬼の洞窟に潜って・・・レベル30まで上げたら次の町に行く準備。


 忙しい忙しい。はよ前世のレベルまで戻したいとこやなぁ~。



お読みいただきありがとうございます。

更新は基本不定期です。

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