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私の世界にようこそ  作者: てけと
番外編『異世界旅行と罪滅ぼし』
141/189

青春!ときめきハイスクール!~あの子もその子もあなたの虜~ 後編

選択肢がない?いつから選択できると思い込んでいた?

途中マオ視点とココ視点に変わります。ココ視点は学校から帰った後のお話です。

 学校に着き、下駄箱を開ける。すると……。

 バサバサバサッと大量の手紙が落ちる。なんだこれ……?


「あらシンジ?ラブレター?まったくモテモテだねぇ~」


 とマオが自分の下駄箱を開けると…。上履きを取り出せないほど、手紙がぎっしり詰まっていた。


「マオはモテモテだなぁ~俺なんて比にならないくらいにな~」

「え!?なんでこんなに……あぁ…メイドさん達と商人ギルドの獣人さんか…」手紙を1つ引っ張り出して裏を見るマオ。

「俺の方は天人族たちだな…」


 ラブレターというよりは、要望書だな。ご奉仕スタンプ5枚で一個お願いを聞く約束だ。後でじっくり読むとしよう。


 ココに上履きを履かせ、手紙を回収すると、上靴を取るのに手間取っているマオに…。


「んじゃあまた昼にな」

「これじゃあ上履きが取り出せないよ…いっそ壊す…?うん。またお昼にシンジのクラスに行くよ」


 マオは別のクラスだ。ココとは同じクラスだがな。


 靴箱から聞こえるドォーンという音を後に、俺は自分のクラスに向かった。









 俺の右側の机がココの席だ。そこにココを降ろし、枕と毛布を具現化して寝かせておく。

 少しすると担任の先生(商人ギルドの獣人)がやってきてホームルームが始まる。

 起立、礼の号令はココの役割だが…仕方なく俺が変わって号令をかけた。

 

「今日は転校生を紹介するわね~」


 ざわつくクラス内。いや…まあ誰だが知ってはいるんだが…こういうのは役を演じきったほうが楽しめるだろ?


 担任に促されて入ってくる女の子。


「あー‥あなたは今朝の覗き魔~?」


 俺を指さして棒読みでセリフを言うサーニャ。なんで疑問形なんだよ…。

 俺を睨むわけでもなく、いつも通りぼーっとした目で俺を見つめている。


「先生。私の席はあの人の上がいい」

「うえ!?」


 隣の席だろ…上ってなんだ…?

 すたすたと俺の元に歩いてくるサーニャ。そしておもむろに俺の横に立ち…。


「ん。やっぱりここが落ち着く」

「俺の膝の上に乗るんじゃねえ…前が見えん…」


 俺の両手を掴み、自分の腰に回して、体を俺に預ける。まるで後ろから俺がサーニャを抱きしめているみたいに…。


「いや…落ち着くんじゃねえ…寝るなよ?…おい‥…」


 すぅ…と寝息をたてはじめるサーニャ。はぁ……。


「大丈夫ですか?ミカド君…」


 担任の先生が確認するように俺に聞いてくる。


「う~ん…まあいいか…授業を始めてください先生」

「わかりました。では1限目は経営学です。皆さんテキストの2ページ目を開いてください」


 別に膝の上にサーニャが乗ってても授業は聞けるしな…。いちいち書かなくても聞いてれば覚える。

 後、先生役には得意な学問を教えてくれと言っている。だから高校生の設定なのに突然経営学をやり始めるわけだ。


「これは私たち商人ギルドが積み上げ、研鑽してきた学問です。出来ればここ以外には他言無用でお願いします」

「ほほう…」


 俺は少し期待する。そこまで言うのだ、とてもいい知識になりそうだったからだ。

 そうして1限目の授業が始まった。






 キーンコーンカーンコーンと授業の終わりの鐘がなる。


「それでは今日はここまでにしましょう。ちゃんと復習しておくんですよ」

「きりーつ!礼!ありがとうございました!」と俺が号令をかける。


 なるほど…ただ嫁とイチャつくだけかと思っていたが…これは有意義な時間かもしれないな。ツバサはここまで考えていたのか?

 俺は今の授業をまとめたノートを大事にカバンにしまう。知らない知識を吸収するというのはとても楽しいことだ。


 ん?サーニャ?俺の席でココと同じように寝かせてる。なんとなく覚えれるような授業内容じゃなかったからな、ちゃんとノートを取りたくなった。


「2時間目は…っと薬草学?これまた興味深いな」


 ココのカバンを漁り、教科書を抜き取っていく。

 本来は教科書を忘れた俺に、ココが机をひっつけて見せてくれる予定だったのだが…。まあ寝かせておこう…今は俺の知識欲の方が大事だからな。


 そうして俺は、なかなか得る機会のない、いろんな知識を覚え、自分の中で消化していく。そう言えば学校に行ってた頃も、授業だけはなんか楽しかったんだよな…。




 あっという間に楽しい時間は過ぎていき…3時限目が終わる。


「次は……ってあれか…体育か。確か軽く怪我をして保健室に行くんだっけか?」


 怪我はしたくないしなぁ……どうしたもんか…ココならいい策でも思いつくのかな……ん?その手があったか。


「ココとサーニャを保健室で寝かせてきます。次の授業は受けれません」と授業が終わり、立ち去ろうとしていた先生に声をかける。


「そうですか…。わかりました。カイン先生には伝えておきましょう…あとサーニャさんなら授業の途中でどこかへ行きましたよ?」

「へ?……いねぇ…あいつ…いつの間に…」


 俺の席で寝ていたサーニャがいなくなっていた。授業に夢中で気づかなかったな…いったいどこに?

 ひとまずココを抱きかかえ、保健室に向かう事にした。口実があれば別に怪我しなくてもいいだろ…。





「すいません先生。こいつを寝かせたいのでベットを借りてもいいですか?」


 保健室に入り、この学校の保険医にベットの使用許可をもらわないとな…。


「いいわよ…ミカド君…お代はもらうけど…ね?」と妖艶にほほ笑む保険医。

「…お代ね…まあ少しならいいですけどね…」


 俺はココをベットに寝かせ、布団をかける。すると後ろから…。


「じゃあ…ミカド君?こっち…座って?」

「はぁ…」


 促され保険医の前に座る。すると保険医は俺を抱きしめる様に頭を抱え……。


「あら?…首筋に虫刺されがあるわね……」


 そう言うと首筋のあたりをペロペロと舐め始める保険医。


「虫刺されというか…ってなぜ舐める…」

「あら…ペロ…唾液には…チュゥ…殺菌作用があるの…よ?」


 俺の首筋を舐めたり吸ったりしながらそう話す保険医。

 まあ好きにさせてやるか…そう楽観視し、黙って舐められていると……。


 突然くらっと眩暈がする……


「…てめぇ…リリア…吸ってたのか…」

「…さて…なんのことかしら…ね?」


 貧血で力が抜け、少し眩暈がする…これはたまに…リリアに血を吸われ過ぎた時に起こるヤツだ…。


「体育の授業を…サボるなんて…駄目じゃない…私がこれから…保健体育の授業を…してあげる…わ?」


 リリアお前もか……。どうしてお前らは年中発情してんだよ……。

 しかし体に力の入らない俺は、リリアに抵抗できず、ベットに押し倒される。


「くっ‥こんなところで…」

「別に…シン…じゃなくて…ミカド君と…愛し合えるなら‥どこでもいい…わ」


 くっ‥だれか‥…助けてくれ……勉強を教わる学び舎で、そんなことしたくねぇ……。

 

 そんな願いも空しく、俺の制服をどんどん剥いでいくリリア。そしてパンツ一丁になる俺…。


 もう諦めるしかないのか…。そんな考えが頭をよぎり……。



「ミカド?いるのですか?私とのいべんと?を無視して逃げるなんて…」


 まったくもう…っとそんな声が保健室に響いた。


「ルイ!ここだ!助けてくれ~」

「せっかく…今いい所なのに…」

「シン!?…じゃなくてミカド!こんなところでナニをするつもりですか!?」


 俺の所為じゃねぇ…しかし助かった…そう言えばルイに怪我させられて、生徒会長役のルイが保健室まで俺を運ぶ役だったな…。


「って…リリア…先生。もう諦めてください!」


 俺のパンツに手をかけるリリアを止める。


「ルイも来たなら…一緒にすればいい…わ」


 ね?ルイ?と同意を求める様にルイの方に視線を向けるリリア。


「こんなところでしませんから!?さあ…大丈夫なら行きますよミカド!!」


 ルイの背中におんぶしてもらい、保健室を後にする。






「助かったよ…ルイ先輩…」

「貸し1ですからね。獣人は即断即決ですからね。ちゃんとリードしてあげないといけないですよ」

「分かってるんですけどねぇ…俺の想像を軽く超えてきますから…あいつらは…」

「でもあなたはそれが楽しいんでしょ?」

「……まあ否定はしませんよ。おっとこのクラスです。ありがとうございました。ルイ先輩」

「後輩の面倒を見るのは先輩の義務よ。気にしなくていいわ。じゃあまたねミカド後輩」


 俺を降ろすと、ニコッと笑い、その場を後にするルイ。

 まだ4時間目は終わってないようで、このクラスの部屋は空っぽだ。なので俺は…机にうつぶせになり、少し仮眠をとることにした。


 懐かしい…昔、休み時間はこうして寝ているふりをしていたな…そうすれば誰も話しかけてこないし、面倒も起きなかったからな…。



~~マオ視点~~


 やっぱり授業は退屈だなぁ~興味のないことを教えてもらうって言うのは…まあ先生に悪いからちゃんと授業は受けるんだけどね。

 お兄さんと学校でイチャイチャできると思ったのになぁ~。まあお兄さんはいっぱいお嫁さんがいるから…それを私は承知の上でお兄さんのお嫁さんになった。だったらそれに文句は言わない。たまに独占できるのでそれで大満足だ。


 キーンコーンカーンコーンと4時間目終わりのチャイムが鳴る。号令が終わると颯爽とお兄さんのクラスの方へ向かう。


 なんか…学校に恋人がいるっていいね。つまんない学校も、たったそれだけで胸がワクワクする。退屈な授業も、つまんない人間関係も、彼と会えるってだけで全部どうでもよくなるね。



 彼のクラスに突撃する。すると彼は机に伏せて寝ていて……。


「すいません…すいません…はい……はぃ‥…」


 そんなふうにうなされていて……涙を流していた。私は痛々しいお兄さんを机から起こし、抱きしめる。


「大丈夫だよシンジ…この世界にはあなたを苦しめる人はいないから」


 よしよしとお兄さんの頭を撫でる。少しすると目が覚めてきたようで……。


「……嫌な夢を見た…すまんマオ…」


 まだ少し震えているお兄さん。私はギュッと彼を抱きしめ…。


「大丈夫大丈夫。この世界にはあなたの事を大好きな人であふれているんだよ?シンジの辛いことをもっと私たちに背負わせてよ。私たちをもっと信用して?」

「もちろん信用してるし、信頼してるぞ…たまに見るあの夢は…どうしようもないんだよ…だからお前らとの楽しい思い出で…あの悪夢を埋め尽くしてもう出てこないようにしないとな」

「うん!そうだね!きっといつかお兄さ……シンジの悪夢もやっつけてみせるよ!」

「……おう。任せた」


 ポンポンと私の背中を叩くお兄さん。体の震えはもう止まっていた。

 私たちで彼の辛い思い出を、消せないまでも、表に出る事をなくしてやろう。


 いつかきっと……。





 


「シン…お腹すきました…」


 私とお兄さんが学校の屋上でお昼ご飯を食べようとしたところでココがやってくる。


「よく俺がこの場所にいるのが分かったな」

「シンのいる場所なんて…目を瞑ってても本能で分かります…それより…」

「はいはい…ほら弁当だ」


 そう言ってお兄さんは自分の弁当を渡す。アリサさんの作った弁当だ。

 これも一応ツバサさんの台本には書いてあるんだけど……。貧乏な委員長に弁当を分けるってシナリオが……。


「ん…美味しいです。シンの料理とはまた違う…」


 モグモグと弁当をボーッとした顔で食べるココ。


「はいお兄さん。私の手作り弁当だよ?味は…アリサさんの足元にも及ばないけど…」

「サンキューマオ。本当に作って来たんだな」


 弁当を開け、弁当を食べ始めるお兄さん。ただ無言でモグモグと……。


「ど…どうかな?美味しくできてる?」

「ん?美味いぞ。マオは料理もできるんだな」

「ふぅ…良かった…少しアリサさんの気持ちが分かったよ」

「何を言ってるんだよ…嫁が俺の為に作った料理だろ?それ以上のご馳走が何処にあるんだよ」


 そう言って私の頭を撫でるお兄さん。まったく…そう言う事をサラッと言えるのはずるいよね。

 

 お弁当を食べ終わると、お兄さんは横に寝転がる。ココはお兄さんの腕を枕にして寝始め……私もお兄さんのに寄り添って横になる。


「もう放課後まで特にイベントはないし…昼寝にするかぁ…ふあぁぁ…」


 すぅ…と静かな寝息をたてて、お兄さんはすぐ寝てしまった。あんまり寝顔を見せたがらないお兄さんが、こうも簡単に私たちの前で寝るなんて…少しは信頼されたのかな?

 まあココはお兄さんが寝る前にはすでに寝ていたけどね……。





 その後は、放課後の部活動で科学研究会に行って、ミーコがひそかに作ってた強力な精力剤をお兄さんに飲ませて、お兄さんが暴走しそうになってたけど、私の光魔法で治療して何とか色々と無事だった。あのままだと校内の女性を全て食べちゃってただろうね……。

 ココの委員長イベントは全て無くなった。なぜなら昼寝から覚めるとココは既にいなかった。どうやら家に帰ったらしいね。

 ルイさんの生徒会イベントはただ生徒会室でだべって終わった。お兄さんが焼いたクッキーがとても美味しかった。





 楽しい時間はあっという間に過ぎていき、夕方お兄さんと一緒に帰路に着く。


「シンジは…ううん…お兄さん。私たちの世界を作ったのって…その…私とツバサさんに元の世界と決別させる為なの?」


 私は初日から…いや、その前日から疑問に思っていたことを聞いてみた。

 私もツバサさんも、この世界に来れて本当に良かったと思っている。今幸せだし、きっとあの世界ではかなわなかった夢が、今こうして実現している。

 しかし……両親や家族の事を…たまに想ってしまう。一言だけでも…私は元気に幸せに生きてるから心配しないでね!って伝えたい。私を失って悲しんでる家族のことを想うと、私も少し悲しくなってしまう。

 だから…そう言うものと決別して、前を向いて生きて行けと言うお兄さんからの遠回しなメッセージではないのかと勘ぐってしまったのだ。


 しかし……。


「ん?別に決別しなくてもいいだろ。元の世界の思い出を抱えて、これから人生を歩いて行けばいいと思うぞ?」

「……でももう…元の世界の家族や友達とは会えないんだよ?抱えて歩いても悲しいだけだよ…」

「……それも時間が解決してくれる…………」

「え?何か言った?」


 お兄さんが最後の方に何かごにょごにょ言ってたのが聞き取れなかった。なんだろう?気になる……。


「なんでもない。明日は目的地に到着だからな。今日はしっかり休んで、明日ちょっと協力してくれ」

「お兄さんの頼みなら喜んで引き受けるよ。何でも言ってね!」

「…ありがとうなマオ」


 そう言ってほほ笑むお兄さん。確かに元の世界の事は悲しいけど…私はこの大好きな彼と一緒にこれから生きていくのだ。きっといつか幸せで満たされて、悲しいこの気持ちなんてなくなるよね?


 そうして私は、お兄さんと指をからませるように手を繋ぎ、アリサさんの待つ家に帰るのだった。



~~ココ視点~~


 くっ!?今のところで1F(ワンフレーム)ロスしてる…。もっと切り詰めないと……。


 !?一撃で死ぬ雑魚猪の分際で…わたしのRTAを邪魔するなぁ!!!


 ……またやり直しです…次こそは………。


「おーいココ…大丈夫か?」


 忙しい私の邪魔をするのは……振り向くとそこにはシンが立っていた。


「どうしたんですかシン…私は今見てのとおり忙しいのですけど…」

「それはすまんな…しかしあんまりゲームをやってるとその…体に良くないぞ?」

「…私の体なら大丈夫です。この程度で壊れるほどやわではありません」


 やりたいゲームが沢山積み上げられている。これを消化するまで私は止まれない。


「はぁ…ツバサの言ってた通りだな…ゲーム依存症。ゲームをやっているつもりが…いつの間にかゲームを()()()()()いる。楽しいからとかじゃなくて、変な義務感でゲームに執着するらしいな…どこまでハマったんだよココ……」


 何を言ってるんでしょうか?私は楽しいからこそゲームを()()()()()()()()()のです。

 ここで止まったら一生負け犬…もとい負け狐になり果ててしまう。


「まあココが楽しめることを見つけたなら、俺はとやかく言わないが……そんなに楽しいのか?俺も混ぜろよ?」


 え~…今いい所なのに……。


「明らかに嫌そうな顔をすんなよ。ほら対戦とか協力とかあんだろ?やろうぜ」

「分かりました…じゃあ格ゲーでもしますか」


 圧倒的にボコボコにすれば、シンも諦めて帰って行くだろう。そうすればまた続きをやる。そういう作戦で行きましょう。








「何度やっても私には勝てませんよシン?諦めてください」

「ハッ!そのドヤ顔をすぐに泣き顔で歪めてやるからな!見てろよ…」


 にわかのシンが、やりこんだ私に勝てるはずもありません。はぁ…無駄な努力です。


 しかし……。100戦ほどすると……。


「はっは!読み切ってんだよ!オラァ!!無駄無駄!!」

「くっ!?」


 まさかのハメ技!?しかしこれが使用できるのはかなり限定的なはず……。

 そのままついに私は負けてしまう。


「ヘッ!どうせ頭の悪いCPU相手にしか戦ってこなかったんだろ?要はどこまで相手の心理を読み切ってかき乱すか。かき乱すのは俺の得意分野だ。なぁ~お利口なココちゃんよぉ~?たった一時間程度で初心者に負けるのってどんな気持ち?ねぇねぇ?」

「ぐぎぎぎっ……もう一回です!!」


 悔しい!!ゲームを初めてやり始めたころのように、感情が激流のように激しく動く。

 そうして私とシンはそのままずっと一緒にゲームを続け………。






「一人目ちゃん。こんなところにいたのか…もうちょっとで目的地だけど……」

「シン。右にワン、左にワン。後方に1部隊です」

「右は行き止まりだろ。左に突っ込む。右部隊は後方部隊に殺させて終わったら漁夫りに行くぞ。被弾は最小限。回復アイテムあるか?」

「おけ。先行します」

「あの~…」

「シン!?後方部隊がこっちに!右部隊はガン逃げですよ!」

「は!?退却!!一旦引け!!このままじゃ挟まれる!!」

「ん~……えい!」


 ブッという音と共にゲームの電源が切れる。


「「ええええええええええええええええええ!?!?!?」」

「もう!二人とも現実に戻って来なさい。……って一人目ちゃん?なんで武器を手に取るの?狐ちゃん?何を頷いてるのかな?」


 こいつぁ…やっちゃいけないことをやりました…天誅です!!


 天人族の悲鳴と共に、夜が明け、私とシンのリアルFPSが幕を開けたのだった。 

 

いつもお読みいただき有難うございます。

もうちょっと書きたい描写があったのですが…なかなか隙間がなくて…。

途中で消えたサーニャは、3時限目で食堂からいい匂いがしたのでふらふらと歩いて行っております。

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