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私の世界にようこそ  作者: てけと
第一幕『魔女王』
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魔女王召喚!

「おおおお!ついに!ついに召喚に成功したぞ!」

「しかしなんだこの膨大な魔力は!早く隷属の魔法をかけろ!!」


 なんか慌ただしい声が聞こえる…夢じゃなかったんだ…


「捕まえた!神代の理に従い、我に彼の者を征服する力を…」


 そして手首をつかまれ、呪文を紡ぐ誰か。


「≪隷属≫」


 一応この世界の色んな事前知識は、不思議な力で頭に叩き込まれていた。これが隷属の魔法。基本の7属性の魔法から外れた管理者用の魔法だそうだ。悪趣味な魔法だとは思うが、一応管理者はこれを重宝したらしい。


 なぜ私はこれほど冷静なのかというと…


「…なぜだ…なぜ俺が隷属している!?」

 

 管理者からもらってるスキルだそうだ、私に敵意ある魔法はすべて発した本人に帰るそうだ。

 つまりこの人はもう、私の奴隷になったわけだ。


「制御できないなら殺すまでだ!」

「やめろ!彼を殺すと私まで死んでしまう!!」

「黙れ!お前が失敗したのがいけないのだ!もろとも消し飛ばす!」


 彼って…私は確かに胸はないが…そこまでボーイッシュではない…はず?召喚された私自身を見ると…

 なるほど真黒なローブを着ている。これなら体型分からないもんね!そう現実から目をそらしつつ…


「ファイヤアロー!」

「ウィンドウカッター!」

「アイスストーン」


 炎の矢が振ってくる、目に見えない刃が飛んで…私を押しつぶすように氷の塊が落ちてくる。

 

 しかし…


「ぐあぁぁぁっ!?」

「な…ぜだ!」

「……」


 私の≪魔法反射≫のおかげで、私から1mほどのところで魔法が反転し、魔法を放った人のところに帰っていた。 炎の矢で貫かれ、見えない刃で全身ボロボロになり、氷の塊を放った人は押しつぶされて死んだようだ…グロ耐性はあるけど…積極的に見たくはないので目をそらす。

 この人たちの自業自得なので、特に何も思わない。


 そして召喚される前に考えておいたセリフを私は言う事にした。


「私を召喚した愚か者共はお前らか…」


 私は怒ってるよ?いきなり殺されそうになってるんだもん。知ってたとはいえ、勝手に召喚して、思う通りにならないからって、殺そうだなんて…懲りてもらうためにちょっと脅しておこう。


「私は魔女王!魔を司るものなり!貴様ら如き脆弱なものが、敵うはずもなかろう!!」

「ひぃ…」

「私にひれ伏すなら、此度の無礼許さないでもない!さてどうする?」

「魔女王様の御心のままに!」


 そういい跪く周りの魔人たち。


「以後召喚の儀式は禁止する!これを破った者は、死よりも恐ろしい罰を与えることにしよう!」

「はっ!」


 管理者さんからは、もう召喚の儀式はやめさせてねと言われている。


 私の魔力は異常だそうだ。脅してるときはほんとに怒っていたので、圧がすごかったとか。


 管理者さんへの義理は果たしたので、これで私は魔法に没頭できる!

 お兄さんの言った幸せの魔法を絶対作って見せるんだから!






 ってそんな甘くないよね…


「魔女王様!貴方様には、この国を統べるべく王の座についていただきたい!」


 と跪いて答える魔法騎士。


「えっと…現在の王様は?」

「はっ!現王は先ほどの召喚の場において死亡しております!」

「あのアイスさんか…」

「ですので、魔女王様には、変わりにこの国を統べていただきたいのです!」

「亡き現王の跡継ぎは?」

「いらっしゃいますがまだ若く…継承権第一位のデール皇子ですら、まだ9歳となっております…」

「この国の現王は馬鹿なの?なんで危ない召喚の場にいるの?死ぬの?」


 死んだんだった…


「僭越ながら、この召喚の義はこの国が始まって以来4000年、一度も成功したことはありません。ですので今ではほぼ形式だけのものになっておりました」

「4000年も…まあ宗教でもそういう点はあるのかなぁ…」


 因みに彼は私の奴隷になってしまったアミルさん、髪の毛の色が青く短めにカットされている。ローブの下に白を基調とした甲冑を付けてる。歳は20歳で魔法騎士団に所属してるそうだ。どっちかというとイケメン?


「統べるつもりはないかなぁ~だって私は私のために魔法を研究したいんだ。だからほっておいてほしいなぁとか…だめ?」

「し…しかし…現王を倒されたのは魔女王様ですし…その責任を…」

「ん?責任?それはおかしいよね?勝手に私を呼び出して、私に魔法を使って攻撃して、アミルさんも私を奴隷化しようとしたよね?それに責任?ちゃんちゃらおかしいよね?国ごと死ぬ?」


 私は目を細めてアミルさんをにらむ。


「ひぃっ!?…申し訳ありません!!王につきましてはこちらで何とかしてみます…して魔女王」

「魔女王はやめよ?私はマオと名乗ります」

「ではマオ様、あなたは何を望みますか?できるだけ融通させていただきます。それが勝手にこの国に呼び出してしまった私共の責任でございますゆえ…」

「ん~魔法の研究ができる環境があれば私はいいんだけど…」


 とはいえこの王都にいると落ち着かない…どこか辺境の田舎でのんびりとしたい…

 今後の方針としては…のんびりこの世界を観光しながら、田舎で魔法研究に没頭することかな~


「よし!決めた!まずは…」


 そうして彼女は、この世界での第一歩を踏み出した。

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