遊園地へ/星空観覧車/ジェットコースター/お化け屋敷
最初はツバサの視点です。
お化け屋敷は後日詳しく…
宴会上での記憶がすごく曖昧だが…翌日のお昼に、僕らは遊園地に来ていた。朝食はなんていうか…とても懐かしいく、ホッとする味だった。味噌汁に白いご飯、焼き魚とノリと言う典型的な日本食だった。朝風呂に入り、のんびりくつろいでから、遊園地に来たわけだ。
「すごーい!!なにここ!」とシツルがはしゃぎ…
「すごいね!なんだろねここ!!」シャルも一緒に声を上げる。
煌びやかに飾られた色とりどりの明かりが昼間だというのに目に眩しく。観覧車やジェットコースタ、メリーゴーランド、お化け屋敷など、いろいろとあるらしい。旅館を出るときに、シンさんからパンフレットを配られていた。
ほかの嫁達は、ただ茫然としていた。理解がいろいろ追いつかないのだろう。しかしミサは目を輝かせて…
「ママぁ!はやく!」とミカの腕の中で暴れる。
「分かったわミサ…行きましょうご主人様」
「そうだね…あんまり激しくないのからいこうか」
メイド達は奴隷から解放して…僕のお嫁さんになったのに、まだ僕の事をご主人様と呼ぶ。最初は注意したんだけど譲れないみたいで…なので僕としてはもう諦めているところだ。
そして僕は…絶叫マシーンが苦手だ…出来れば子供を盾に乗らないようにしなければ…
「そうだ!お化け屋敷とかどうかな?僕の世界でも結構人気が…」
「い!や!よ!」とミーシャが大声を上げる。
デスヨネ…
「とりあえずメリーゴーランドとかから行こうか…そのあとに…」
「「じぇっとこーすたー!!だよね!」」とシツルとシャルが声を合わせて言う。
「シツルはまだ乗れないんじゃないかな?」
「安心しろ。子供用もあるからな」
「シンさん!?」
ドヤ顔で腕を組んで、僕たちの後ろに立っていたシンさんが言う。
「シツル達が乗れるような子供用もあるし、マオ達が乗れるような大人用もあるぞ?」
「行こう皆!ジェットコースターへ!!」
マオが意気揚々とジェットコースターの方へ走っていく。それを追って、ルイとルル、そしてアリサやフーコも走っていく。
「覚悟を決めるか…」
そうして僕は…覚悟を決めて…楽しそうにしている嫁達に、付いて行くのだった。
~~星空観覧車~~
「しゅごーい!たかい!」
「そうね~天人族の島ってこうなってるのね…」
上から見渡すと、島の三分の一程度の面積がガラッとその姿を変えている。
窓に張り付くミサの頭を撫でながら、自分も下の世界を見下ろす。
空を飛んでいる島のさらに上にいるのだ。見下ろすと、全てが小さく見えてしまう。
「うえー!きれー!」
「上?」
ミサに言われて、上を見上げる…まだ昼過ぎだというのに、真っ黒な空に、星々が輝いている。
「星空観覧車…そう言う事かぁ…」
なるほど…あのシンと言う人は、意外にロマンチックなんだろうか?
しかしこれは…酔ってしまいそうに綺麗だ。
「綺麗ね~ご主人様と乗れればよかったのだけど…」
「パパはぎゅーん!!」
「そうね~シャル様とシツル様に連れられて…ずっとあれに乗ってるわね…」
チラッと観覧車から見降ろすと、すごいスピードで走っている乗り物がある。ご主人様は、あれにずっと乗っているのだ。
早々にダウンした人はほかの施設に散らばり、まだ赤ちゃんを抱えるミーシャ様とナギは幼児コーナーで遊んでいる。
「ままぁ!」
「ん?もう一回乗りたいの?」
「うん!!」
「わかったわ。のんびり乗ってましょう。もしかしたらご主人様も来るかもしれないしね」
そうして私たちは、のんびりと観覧車に乗り続けるのだった。
~~ジェットコースターと天人族~~
「あはははは!たのすぃ~~!!ははははは」
すごい!なにこれ楽しい!自分で飛ぶ時よりぎゅーんってかんじで…とにかく楽しい!!
「うわああああああぁぁぁ!?」
隣で叫ぶツバサ。つばさもたのしいよね?
「わーい!ははははは!」
後ろからシツルの笑い声も聞こえる。さすがシャルの子、これ楽しいよね~
シンが子供用だって言ってたからか、割とすぐに終わってしまう。
10回目ほどだろうか?それくらい連続で乗ってる気がするよ?
「ママ!パパ!もう一回!」
「もぅ…勘弁してくれぇ…」
そう言ってツバサは、ばったりと倒れる。
「「「ご主人様!?」」」
猫族の三人モン、マル、プリルが駆け寄る。
「ママ~!パパどうしたの~?」
「どうしたんだろうね~?」
ツバサを抱え、猫族の三人はどっかヘ行ってしまった…。
「シャルは向こうの大きな方に行ってきたら?シツルちゃんは私たちが見ておくよ?」
天人族のセシルがそう言う。確かにあっちのマオ達の乗っている方も気になっていたよ?
「私もあっちいきたい!」
「だめだよ~今のシツルが乗ると…死んじゃうかもしれないよ?」
「!?」
「あっちに乗って…パパとママにお別れしちゃう?いやだよね~?」
「…やめとく!!」
「シツルはえらいね~。私と一緒に遊ぼうか!」
「うん!セシルちゃん!一緒にあそぼー!」
「…ははは…私はシャルより100歳くらい年上なんだけどね~…」
でも背丈は同じだよ?シツルもお友達が出来たみたいでよかったね~。
「それじゃあママはちょっとだけ向こうに行ってくるね。いい子にしててねシツル?」
「うん!セシルちゃんいこ!!」
セシルの手を引っ張って、シツルはどこかに走って行った。
少しワクワクしながら、私はマオ達の乗っている大きなじぇっとこーすたーに向かう。
「ツバサもいっしょに乗れればいいのにな~」
~~お化け屋敷~~
シンはとりあえずやることがなく、ただただ、だらだらと歩いていた。
「遊園地って創ってみたはいいが…何をすればいいんだろうな…」
今まで行ったこともない場所に戸惑っていた。マオやツバサにとっては懐かしい場所であっても、彼にとっては未知の世界であった。
「お?どうしたツバサ?へばったのか?」
猫族に膝枕をされ、濡れタオルを顔に乗せていた。
「絶叫系は苦手なんですよ…あのふわっとした浮遊感が苦手で…」
「自分で走ったほうが早いのに…訳が分かんない奴だなぁ…」
やれやれと少し馬鹿にしたように笑うシン。
「先生ー!お化け屋敷に行ってみませんか!なんか楽しいらしいですよ!」とフーコがシンの袖を引っ張る。
「……俺はちょっと調子が悪いからな…また今度にしておこう」目を逸らしながら、シンが答える。
「そっか…残念…」とフーコがうつむく。
「あれ?…もしかして…シンさんお化けが怖いんですか?」
ツバサはむくっと起き上がり、口元には笑みを浮かべている。
「そ‥そんなわけないだろ?アンデット系とかも余裕だったしな」
「ふ~~~ん」
「いたいた!ツバサー!私とどこか回りましょー!」とミーシャが手を振って、ツバサたちの元に現れる。
「ちょうどいい所に。今からシンさん達とお化け屋敷に行こうと…」
「用事を思い出したわ!また後でね~ツバサ」
「俺も用事があるのを思い出した!また後でな!」
そう言って二人がダッシュで逃げる。しかし…
シュバっとツバサの姿が消えたかと思うと、シンとミーシャを腕を掴んでて…
「お化け屋敷にしゅっぱーつ!」
「おい!離せツバサ!」
「いやあぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
ずるずるとシンとミーシャを引きづり、ツバサはお化け屋敷に向かっていった。
「ここかな?」
ツバサ達はおどろおどろしい廃墟の前に着く。
「ツ…ツバサ…やめない?なんでもするからぁ‥」
「大丈夫だよミーシャ。ちゃんと僕が守ってあげるから」
ミーシャの肩を抱くツバサ。
「こんな所に行って何になるんだよ…損するだけだぞ…」
「先生は私たちが守りますから!」
「うん…任せて」
シンを逃がさないようにがっちりホールドするフーコとミーコ。
「5名ずつしか入れないから…ツバサとそのお嫁さん4名様どうぞー!」
受付の天人族が入口の方へ案内する。
「楽しみだなぁ~ホラーって割と好きなジャンルなんだよな」
「おい…ツバサ…」
「ん?どうしたんですかシンさん?そんな青い顔をして…」
「俺の第六感が言ってるんだ…ここには…本物がいるぞ…気を付けろよ…」
「ははは…シンさん。今更幽霊程度が怖いだなんて…可愛いとこあるんですね」
そう言ってツバサとそれにくっつくミーシャ。後ろからモン、マル、プリルと続き、廃墟の中に入っていった。
それから数分後…
「「「「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」」」」
外まで響く叫び声が聞こえ…
「あははははは!いや~なかなかクオリティーが高い!いい仕事してるよこれ!本当に怖かったよ!」
何故か上機嫌でお化け屋敷から出てくるツバサ。そして傍らには、魂が抜けた様な女性が3名歩いており…
ミーシャは気絶しているのか、ツバサの背中でぐったりしていた。
そしてツバサ達はそのまま歩き、どこかに消えて行った。
「…さて、俺らも帰るか」
「だめですよ」
「早く…行こ?」
ずるずると引きづられるシン。
「三名様ご案内ー!」
そんな陽気な天人族の声を声を聴き、シンのわずかな抵抗もむなしく…三人はお化け屋敷に消えて行くのだった…
いつもお読みいただき有難うございます。
リアルが忙しく、執筆が遅れています…日曜日に投稿できないかもしれません…申し訳ありません




