管理者さんの幕間 その1
かなり短いです。
投稿日を間違えてしまったようで…ごめんなさい…次回土曜日に投稿します…
ようやく別の大陸が出来上がり、そこに作った人たちも、生活を安定させるようになってきた。
ここまで来たら…あとはもう早送りだ。時間を早めて…そうだなぁ…2000年ほど早送りしようかな?
時間を巻き戻すのは難しいけど…早送りくらいなら難なくできる。
もう少し新しい大陸の様子を見ていたいけど…一人目ちゃんが少し気になる。彼は記憶を取り戻してから、忙しそうにあっちこっちを飛び回り、何かをしている様子だ。
ちょうど明日天人族の島に来るようだ。直接聞いてみようかな?彼は意図的に、私にその理由を読ませないようにしている…どうやら私と少し話がしたいみたいだ。
翌日、一人目ちゃんの作るご飯を食べ終わると、仲良さげに狐ちゃんと歩いている一人目ちゃんに声をかける。
「狐ちゃん!ちょっと一人目ちゃんを借りて行ってもいいかな?」
露骨に嫌そうな顔をする狐ちゃん…ちょっとだけだってば!
「ココちょっと待ってろよ。俺がティアを呼んだようなもんだしな」
「シンが言うなら仕方ないですね…」
狐ちゃんと離れ、私はストレートに聞く。
「で?何してるのかな?」
「…世界の危機ってのを俺が利用して、俺のわがままを叶えたわけだろ?それが申し訳なくてな…」
「そう?一人目ちゃんが何もしなくても、変わらなかったと思うけどね」
勝手に世界の危機が起きて、それに便乗しただけだよね。気にする必要なんて全くないと思う。
「それでも…俺はそれが起こることを望んでたからな。その為の罪滅ぼしをしようと思ってな…それにティア」
「はい?」
「お前もアイツらにそれをすべきだと思うぞ?」
「死んでた君たちを、こっちで幸せにしたのに?」
「死んでたら意識はないけどな…生きてるから、悲しいこともあるだろ?例えばお前は生きてるのに、それを主張していても、誰からも無視される世界。そんなの嫌じゃないか?」
「それは嫌だけどさ…」
「あいつらはあんまり表に出さないが…故郷の家族の事を想ってるはずだぞ。死んでればこんな気持ちにならなかったのにな…」
「うっ…それは…でも今は幸せでしょ?」
「それは結果論に過ぎないぞ。こっちでも悲惨な人生を歩んでたらどうすんだよ」
むぅ…でも確かに…勝手に連れてきたのは確かだし、もう向こうの世界に帰れないしね…
「分かったよ…協力させてもらうよ。私の許容する範囲ならね」
「んじゃあまずは…」
私の耳元に口を当て、こっそりと一人目ちゃんのやりたいことを聞く…いや…それは許容範囲外なんだけど!?
「天人族の島はお前の管轄だろティア。もう一個の方は…まあお前を信頼しているとしか言えないがな」
そう苦笑いする一人目ちゃん。ん~…仕方ないなぁ…
「わかったよ…信頼してくれるのは嬉しいけど…失敗したら一人目ちゃん…死んじゃうかもしれないよ?」
「……覚悟の上だ。俺はこの罪滅ぼしをしないと、気持ちよく生きてけないんだよ。後ろめたくてな…」
「そっか…気合を入れて頑張るとするよ!」
「…ありがとうな」
「私の為もあるし…お礼なんていらないさ!そうと決めたらがんばるよ!」
もとはと言えばすべての元凶は私だ。ならば…
それを背負い込もうなんて…一人目ちゃんはホント…
「俺はココを待たせてるからな…また後日な」
「別にここまで来なくても、考えを読ませてくれればいいからね?」
そうして一人目ちゃんと別れ、私は準備をすることにした。当分この場所を離れる事になりそうなので、その準備だ。
新しい大陸の方は、割と安定はしている。でもしばらく目を離すのは…少しだけ心配だ。
後は一人目ちゃんの計画を実行するのに必要な力を持った体を作らなければならないし…
気合を入れて頑張ろう。これは私の罪滅ぼしの物語だ。下手をこいて、一人目ちゃんを殺すわけにもいかないからね…
いつもお読みいただき有難うございます。実は第2部を作ろうと思って…その前のお話しっぽくなるかもです




