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私の世界にようこそ  作者: てけと
番外編『異世界旅行と罪滅ぼし』
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どんちゃん騒ぎの大宴会 前半

少し長くなりそうだったので前後半で分けました。

 卓球をしていたら汗をかいたので、もう一回お風呂に入ることにした。

 特にルイさんとルルさんはなぜか疲れ切っている…まあ…あれだけ卓球で動き回ったら、ヘトヘトにもなるよね…


 疲れているルイさんとルルさんは、のんびり温泉に浸かり、私は汗を流したら、すぐココたちの元に向かった。

 どうやらお兄さんが帰ってきてるみたいだしね。彼女たちのベットルームに行くと、お兄さんと全裸のココ達が、ぐっすり眠っていた。


「むぅ…ずるいなぁ~私も…」


 と思って服に手をかけたところで…


「ご飯の時間だよー!皆宴会場に集合してください!」と後ろにいた天人族の女の子が大きな声で言う。


 目をコシコシしながらココ達が目を覚ますが…


「お兄さんはやっぱり、一度寝るとなかなか起きないよね」

「んっ…寝ちゃってましたか…シン…夕食らしいですよ~起きてください…」


 ユサユサとお兄さんの体をココが揺らすが、起きる気配はない。


「仕方ないですね…」


 ココはお兄さんの尻尾を、優しく撫でまわす。すると…


「ふぁ…あぁ…やめ…ろぉ…っ!?」


 バッと飛びのくお兄さん。ホント尻尾だけは弱いんだよね…

 顔を赤らめて、ココを睨むお兄さん。逆に嬉しそうなココ。


「おはようございますシン。晩御飯だそうですよ?行きましょう」と微笑むココ。

「まるで…襲われたみたいになるシンは…とても可愛いわ…ね」とリリアもうれしそうに笑っている。

「だからお前らに、寝ているところを見せたくないんだよ…油断した…」と俯くお兄さん。可愛い。


 別にもう身内なのに、お兄さんの全てをさらけ出してもいいんだよ?


「しかし…眠ってしまったか。ティアが来なかったか?」

「来てましたが…ある程度はやっておくからゆっくり休んで?だそうです」

「そうか…んじゃあ飯を食いに行くか…」


 ココ達は浴衣を着て、宴会場に向かう。

 宴会場は、畳に直に座る、まさに日本の旅館の宴会場のような感じだった。


 広い座敷に、みんなが座って歓談している。少し待っていると…

 

「お食事でーす!もちろんお酒もあるよ!」と数十名の天人族が、お膳を運んでくる。

「これは…すきやき!?」

「おう。明日は俺が寿司を握ってやるからな」

「おぉ!それは楽しみ!」


 そして座っている私たち横に、ビール瓶を置かれる。


「そう言えば私…お酒って飲んだことないなぁ…」

「もう元の世界の法律でも飲める歳になったんだし、ちょっと飲んでみろよ。ダメそうならすぐやめとけよ?」


 お兄さんにお酒を注がれて、少しだけ飲んでみる。


「ん~やっぱりこれがおいしいだなんて…大人はよくわからないよ…」

「まあのどごしを楽しむらしいな。んじゃあこっちはどうだ?」


 もう一つの、透明な方をコップに注がれる。日本酒?でもなんかフルーツのいい香りがする。


「ん!おいしい!これもお酒なの?」

「果実酒ってやつだな。ジュースみたいで美味しいだろ?でもビールよりアルコール度数高いからほどほどにな‥ココお前もほどほどに…」

「へへへ…シンが二人いりゅ~しあわせ~…」


 お兄さんの後ろから、蕩けたような顔で、抱き着くココ。


「遅かったか…って浴衣を脱ごうとするんじゃない!?」

「らってぇ…暑いんだもん…」

「いや…酔うの速すぎない!?」


 まだ一杯くらいしか飲む時間なかったよね!?


「ちょっとココを介抱してくる…お前らは楽しんでくれ」


 そう言うとお兄さんは宴会場を後にした。

 私はお兄さんから貰った果実酒を、ちびちび飲みながら、すき焼きを頬張る。

 

 うますぎる!!


「これが幸せってやつか~」

「何をおっさん臭いことを言ってるんですか…」


 いつ間にか横にいたルイさんが私にそう言う。


「あれ?ルイさんそこはお兄さんがいたところだよね?」

「ココと一緒に別室でご飯を食べるそうなので、もったいないからと…」

「もう一人前食べたの!?」

「卓球で疲れちゃいましたしね…」


 そう言いながらまたモグモグとお肉を頬張るルイさん。

 一人前にしては、割と量があると思うんだけどな~。


「おかわりもあるからねー!」

「ではお願いします」

「まだ食べるんだね…ルイさんお酒はどう?」

「私は飲めないので…逆にルルはお酒大好きですよ?あっちでミカヅキ卿と飲んでますね」


 お肉を卵につけながら、ルイさんが肉だけを見て私に話しかける。こっちを見ようよ…。

 ツバサさんの方を見ると、いろんな人にお酌をされている。大変そうだなぁ…


「マオ~飲んでる?これがお酒なのね。こんなおいしい飲み物があったなんて…感動しちゃうわね!」

「え?リリア…?キャラが死んでるよ!?」


 お酒でテンションが上がったリリアが饒舌にしゃべりだす。片手には酒瓶を持っていた。


「ほら~マオも飲んで飲んで?こっちのお酒もおいしいわよ?」


 リリアの後ろにはぐったりしたシユ、ミーコ、サーニャ…そしてフーコちゃんが倒れており、天人族がいそいそと、どこかに運んでいた。


「じゃあ一杯だけね?」

「うふふ~おいしいわよ~」


 お猪口を渡され、一口で飲み切れる程度の量のお酒を注がれる。この程度の一杯でいいなら流石に安心だ。

 注がれたお酒を、くいっと口に含み、味わって飲む。

 アルコール特有のツンとした香りと、少し甘く、フルーツのようなすっきりした味わいを感じ…


「これは…確かにおいしいね…」


 お猪口をリリアに差し出すと、またリリアがお酒を注いでくれる。


「このすき焼きと一緒に飲むとさらにおいしいのよー」

「へ~」


 すき焼きのお肉を頬張り、お酒も口に含む。


「ん!確かにおいしいね!これが酒に合うってやつか…」

「マオはいける口ね~。ほらほらもう一杯」


 リリアに勧められるがままに、お酒を飲む…そして…

 

 私が覚えているのはここまでだった。

いつもお読みいただき有難うございます。

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