ツバサと魔人国の嫁候補
色々詰め込み過ぎました。
話がごちゃごちゃしてしまいすいません。
いつもの事ですかね?
僕は日中、基本部屋を掃除して回ったり、シツルとミサにベッタリくっついていたり、ずっと屋敷に引きこもっていた。
なにせ人が足りない…屋敷が大きすぎて、一日で掃除は終わらないのだ。
家って言うのは、誰も住んでいないとなぜか廃れていく。本館はみんなが集まる場所だ。食事や会議、来客の対応は本館で行う。
北館は今のところ、来客が泊まるところだけど…一階部分は全てミラさん達の住居だ。どうせ部屋は余ってるんだし、北館の管理を全てミラさんとその息子さんと嫁さんに任せた。
南館は僕と嫁達の住むところだ。まだまだ部屋に空きはあるけど…嫁を増やそうというわけでもない。
本館は4階建て、北館と南館は3階建てですべての建物は繋がっている。
学校の校舎のような…と言えばわかりやすいのだろうか?
「早まったなぁ…あの頃の僕を殴って止めてやりたい…」
シンさんにも言われてたのに…僕は後先を考えて動くのが苦手なんだろうな…
屋敷をせっせと掃除しながら、そう呟く。
チリンチリンと本館の方で呼び鈴が鳴る。来客のようだ。
僕は掃除をしている手を一旦止め、本館の方に向かう。
客室に向かうと、アミが扉の前に立っていて、僕がやってくると扉を開けてくれる。
どうやら僕の知人のようだね。知らない人だとここでメイドが僕に誰か説明してくれる。
「久しぶりねー!ツバサ。遊びに来たわよー!」
とスピカのお姉さんのカペラさんと、その夫シールズさんがソファーに座っていた。
「お久しぶりですね。魔人国の方は大丈夫なのですか?」
「ああ…何とか落ち着いてね。今はカペラと旅行中さ」
「スピカはいないの?というかこの豪邸は何よ…」
「スピカは王城で仕事中ですよ。この屋敷は…その…まあ若気の至りってやつですね…」
「ふーん…人手が足りていないんじゃないの…?」
図星をつかれ、少し固まる。
「ちょうどよかったわ。この子たちを返しに来たのよ」
カペラさんの後ろに立っていた、猫族のメイドの三名を指さす。
「別に僕の物でもないのですけど…僕としては助かりますが…カペラさん達は大丈夫なんですか?」
「もともとメイドなんていなくても管理できる程度の家よ?仕事が落ち着いたからもう大丈夫よ。それにこの子たちは、ツバサの元にいたいと望んでいるわ。ね?」
「「「はい!」」」
猫族の三人は、僕が助けた時にはなかった意志を宿した目で、僕の方を見つめる。
「そうですか…んじゃあこれからよろしくね。モン、マル、プリル」
「私たちの名前を憶えてくれていたのですね…」
「もちろん。こんなかわいい女性達の名前を僕が忘れるはずないさ」
そう言って笑いかける。彼女たちは目を潤ませて…
「「「よろしくお願いします!」」」と頭を下げる。
「よかったわねぇ~三人とも教育は終わってるから、もう一流のメイドと遜色ないわよ?」
「ありがとうございます。どうしますか?なんならここの首都を案内いたしますが?」
「いや…それには及ばないよ。この子たちをミカヅキ卿に返す為に寄っただけだからね。またのんびり旅をしたら、魔人国に帰るつもりさ」
「それより、ミカとナギはどこかしら?会っておきたいのだけど?」
「ナギなら今日は休みなので…マオとフーコの魔道具店の亭主の元にいるかと、ミカならすぐに…アミ。案内お願いできる?僕は新しいメイド達を案内するよ」
「わかりました!カペラ様シールズ様こちらです!」
僕は三人の部屋に案内し、南館の管理をお願いするためにいろいろ案内する。
「あとこれを渡しておくね」
僕はメイド達に渡しているバッジを、彼女たちにも渡す。
「これは僕の屋敷の者という証だからね。町でいろいろ融通を聞いてくれるし、下手に手を出してくる輩もいなくなる」
「ありがとうございます…大切にしますね…」
「今日は疲れてるだろうし、明日からまたお願いするよ。詳しいことはアミとナギに聞いてね。ミカはいま子育てで忙しいから…」
「「「!?」」」
「ん?どうしたの?」
驚いて固まっている三人。
「…ミカってメイドでしたよね?」とプリルが恐る恐る僕に聞く。
「うん。メイドで僕の嫁だ。一年前くらいに僕の子供を産んでね。だから今はメイドとしての仕事を休ませてるんだよ」
「…私達もそうなれる可能性があるのでしょうか…?」とマルが呟く。
「僕としては構わないんだけど…今の嫁達の信頼を得てからかな?変な争いとか起こしたくないしね」
僕の世界の昔話のようになってほしくない。夫を取り合って争うなんて…
「「「頑張ります!!」」」
「うん…ほどほどにね?ちゃんと休みの日は休むんだよ?」
少し張り切りすぎているメイド三人をなだめ、本館の方に戻る。
マオ宛に手紙を書いて、カペラさんたちがナギに会えるように手はずを整えておかないといけないし。
本館に着くと、ミーシャが僕の元に走ってくる。なんだろう?
「ツバサ!!」
僕の胸に飛び込んでくるので、もちろん抱き留める。
「どうしたのミーシャ?」
「やっと私…子を授かったわ!!」
「ッ!?…良かったね…ミーシャ…ありがとう…」
「こちらこそ…ありがとう愛してくれて…」
違う種族同士だと、子供ができにくい。最悪一生できない事もあるそうだ。
「ちゃんと元気な子を産めるように、気を付けないとね」
「もちろんよ…私がんばるから!」
「全力でサポートするよ」
するとチリンチリンとまた玄関の呼び鈴が鳴る。
まったく…今日は忙しい日だなぁ…
「私はシャルたちとお母さんに報告してくるわね!」
「うん。来客は僕が対応するよ。あんまり走っちゃだめだよ!転んだら大変だ」
「わかった~!」そう言って速足でミーシャは去っていった。
「はいはい~どちら様ですか~?」と玄関のドアを開けると…
「ツバサさん!来たっすよ~!」
「お久しぶりですね」
「やっとまたお会いできましたね」
坑道で救った三人の魔人族の冒険者、マラヤ、コウ、ヨウがそこにいた。
「なぜここに?僕は当面冒険者として活動する気はないよ?」
彼女たちは僕のパーティーに入りたかったはずだが…。
「それなのですが…ここで私たちを雇っていただけないでしょうか?」とコウが提案してくる。
「なんでもするっすよ!もちろん夜のお相手も…」マラヤが少し赤面して…
「私達は相談して決めたのよ。ツバサの元で生きていこうってね!」ビシッと僕に指を突きつけるヨウ。
「いや…本人の意志も考えようよ…」
「「「え!?ダメなの!?」」」
驚く三人…この三人は以前、僕の嫁二人を見てるよね?
「僕のお嫁さんになりたいわけなの…?」
「…まあそういうわけっすね~ははは…」
「別にたまに愛される程度でもいいので…もう二人嫁がいるのは知っていますが…」
「ツバサなら余裕よね!」
「今僕には6人嫁がいるし。子供が二人いるし…それに君たちとは別に嫁になるかもしれないメイドが三人…」と視線を横にずらす。
「「「ふぇ!?」」」
「しかし人手が足りないし…僕の屋敷で仕事をしてくれるなら助かるけど…どうする?」
「「「やります!!」」」
即答なんだね…
「そっか…んじゃあ雇わせてもらうよ。僕は妊娠しているミーシャに付いていてあげたいからちょうどよかった。僕の嫁になるって言うなら、まずこの屋敷でみんなと仲良くなってからね?」
「がんばるっすよ~!」
「ええ…しっかりツバサさんを支えて見せましょう」
「私に任せておけば全て大丈夫よ!任せなさい!」
ヨウからはドジッ娘オーラが出てるんだけど大丈夫かな…?まあその辺もフォローしながら、三人で頑張ってくれるだろう。
そうしてまた三人に屋敷を案内し、仕事内容とこれから住む部屋に案内する。
豪華すぎる部屋に、少し動揺していたが…まあすぐ慣れるだろう。
新たに嫁候補が増え、今後の事を考えると少し頭が痛くなるが…まあ慕われているのはいいことだ。
可愛い女性に囲まれるのも悪くないしね。
そして僕は、自室で簡単な手紙を書き終わると、シャルたちのいる子供部屋にカペラさんを迎えに行く。
「シツルちゃんもミサちゃんも可愛いわね~!!!一人持って帰ってもいい?」
「「「ダメ!!!」」」
「ダメに決まってるでしょうがカペラさん…ちゃんとシールズさんと子供を作ってください…」
子供部屋に入るとカペラさんが僕たちの子供にメロメロになっていた。
「そうよね~…頑張らないとね!あなた?」
「うむ。そこのミーシャ君も子を宿したそうだし…諦めてばかりはいられないな」
「当たり前ですよ。人の家の子供を盗もうとしないでくださいよ…」
「そう言えばスピカとは子供をつくらないの?」
と不思議そうにカペラさんが聞いてくる。
「スピカはこの国の事業で忙しくて、落ち着くまではつくりたくないようで…」
「それは聞きづてならないわね……わかったわ。子供が当たり前にできると思ってるあの子に、説教してあげましょう。…でももう少しこの子たちと遊ばせてね?」
「それは構いませんが…。あとこれをお渡ししておきますね。これを持っていけば、ナギと会えると思います」
とマオ宛の手紙をシールズさんに渡しておく。
「感謝するツバサ。また魔人国に来たらぜひ寄ってくれ。いい酒を用意しておこう」
「ええ。ご相伴にあずかりますよ」
こうして僕の屋敷に、嫁候補が6人もやってくることになった。人手は欲しい所なので働いてくれる人は大歓迎なのだが…
あんまり嫁も子供も増えすぎても…僕の体は一つしかないからなぁ…今後何かしら対策を考えなくては…
ちゃんと家政婦を募集しようかな…それか大変な子育てを手伝ってくれる人を…そういえば、マオの所のメイドさんが頻繁にくるよね。サーニャはシンさんが帰ってきたらいなくなるだろうし…
彼女たちを雇うのも手かな?
なんて今後の事を考えながら、僕はまだ子を宿していない三人の待つベットに向かうのだった。
いつもお読みいただき有難うございます。




