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私の世界にようこそ  作者: てけと
私の世界のショートストーリー
120/189

シンとココとディスピアード

こんな感じの後日談を書いていきます。短いですがお楽しみいただけると幸いです。

 俺が世界に再び帰ってくるまで、6年ほどかかったらしい。道理て彼女たちが大人びてるわけだ。

 意外と管理者は頑張ったみたいだな。正直ココ達が老人になってるものだと思っていたし…というか記憶が戻ること自体あり得ないんだったかな…


 世界に帰っていきなり俺は、6人も嫁を娶ることになったわけだ…どうしてこうなったんだろうな…しかし…責任は取るし…俺の糞みたいな親のようにもなりたくない。ならば俺は、俺のやれる限り精一杯、こいつらに応えてやろうとは思う…


 たまに逃げ出したくなるが…というか一回逃げたけどすぐ捕まった。たまには一人になりたいし…


 というわけで、毎日誰かの日と、いうふうにローテーションすることにした。7日に一度だけ、俺は一人の時間を得る。

 夜は全員相手するわけだが…


 

「何考えてるんですかシン?」

「ん?お前らが綺麗になったな~と思ってな。6年も経ってるんだな…改めて感じてたわけだ」

「いきなりなんですか…もう…」


 森の少し開けた丘で、日向ぼっこをしていた。俺は仰向けに寝転び、ココが膝枕をして、俺の耳をわさわさ撫でている。


「ココ…あんま耳をモフるな…こう背筋がぞわっとするだろ…」

「ダメです。今日は私の日なんですから、私の好きにさせてください」

「尻尾はだめだぞ…」

「ほんと嫌がりますね…気持ちいいはずなんですが…」


 なんていうか…耳はまだ耐えられるんだが…尻尾はだめだ…俺の制御出来ない器官だ。夜ここを攻められた瞬間、俺は主導権を握られてしまう。なんでなんだ?

 自分で触ってもなんてことないんだがな…


「ふふふ~…んっ…」


 突然俺の唇にキスするココ


「……ほんとベッタリだな…帰ってきて最初に会った時は、あんなにボロボロだった癖に…」


 今は綺麗な金髪の髪を短くし、後ろで束ねている。


「ああしないと、いろんな人が寄ってくるので…仕方なかったのですよ?今はシンの為に綺麗にしてますけどね」

「勿体ないな~こんな美人が、俺なんかの嫁なんてな…」

「ありがとうございます」


 そして俺の耳をモフモフしては、キスをするココ。


「…そろそろかな?」

「ん…ですね…」


 俺の口から唇を離し、上を見上げるココ。


 遠目に船が見える。天人族たちの乗る船だ。俺は起き上がり、箱舟の方に向かう。

 ココは俺の腕に絡みつくように体を寄せる。


「ゆーしゃさまー!」

「ちがう。お前らの勇者は死んだ。俺はただの猫族のシンだ」


 今日は、俺の作っていた、醤油と味噌の調整とか、機械の修理の為に、ディスピアード行く事にしていた。

 俺の作った道具は、あいつらでも直せるが、部品などはどうしても俺が作らなくてはいかない。ゆくゆくはそれも、自分たちで作れるようにしてもらうつもりだが…


 俺とココは箱舟のに乗り、天人族の国へ向かう。


 ディスピアードに着くと、30名程度の天人族たちが俺を迎えてくれる。


「ゆーしゃさま!こっち!」


 と俺の手を引いて案内してくれる天人族。


「急がなくても付いて行くっての…あとお前らの勇者は死んだって…おい‥もういいか…」


 俺の言葉は無視され、手を引かれるままに、天人族たちに付いて行く。





「これがしょうゆとおみそだよ!あじが悪いのは生産をやめたよ!」


 小指に少しだけつけて舐める。


「ふむ…悪くないな上出来だ。よくここまで頑張ったな」


 調理担当の天人族を撫でる。


「へへへ~」

「これも貿易品に加えよう。少しもらっていくぞ」

「はーい!」

「ゆーしゃさま!おさけもできてるよ?ただ…これは…どれが正解かわからないから…いっぱい作ったから味見して!」

「わかった…とはいえ俺も酒はよくわかんないんだよな…」


 料理酒ならわかるが…どの日本酒がうまいとか…


「これー!」

「おいおい…これ全部違う種類か?」

「うん!」

 

 そこには30種類ほどのお酒が置いてあった。いろいろ試行錯誤したらしいが、結局どれがいいかわかんないらしい。


「ココは酒飲めるのか?」

「まあ少しなら…」

「10種類ほど分析頼む…残りは俺が味見する…」

「まあシンが言うなら…」


 そうして俺は少し口に含み、味を確かめ、水で口を濯ぎ、また酒をの味を見る。

 少量とは言え…これだけ飲むと…流石に少し酔うと思ったが、意外と酒には強いのか、そうでもなかった。


「へぇ~こんだけ味が変わるもんなんだな…うん。全部売れるレベルだと思うし。人それぞれの好みもあると思うから、全部売ってもいいんじゃないか?」

「しょうれすね…ぜんぶおいしいれす…」


 顔が真っ赤になったココが、試飲を終えて俺に絡みついてくる。両腕を首にまわし、両足を胴体にまわしてぎゅっと抱きしめてくる。


「そんなに飲んだのか?」

「ん~?ゆーしゃさまよりは飲んでないと思うけど?」


 そんな弱かったのか…それは申し訳ないことをしたな…


「んじゃあこれも少し分けてくれ、んーこれとこれとこれが良いな…」

「はーい!」

「んじゃあこれを使った料理を、お礼に作ってやるよ」

「わーい!みんな呼んでくるね!」


 そう言って天人族は外に走って行った。

 ココを抱っこして、食堂に向かう。食堂の椅子に座らせようとしたが…離れてくれない…


「ココ…俺は飯を作ってくるからな?ちょっと待っててくれ…」

「らめれすよぉ…きょうはあたしのひなんれすから…」


 仕方ない…おぶっていくか…

 ココを背中に回し、具現化した布で縛り、俺はエプロンと三角巾を付ける。


「大きい子供を背負って料理するとか…どこの昭和の母親だよ…」


 首筋をペロペロと舐められ、耳をモフモフされながら料理をする。

 調理担当の天人族のおかげで、何とか料理は出来た…


「やっぱり一人目ちゃんの料理は格別だね~これも元の世界の料理?」

「ティア…来てたのか…そうだな。味噌汁と鯖っぽいものの煮つけだな。たまに無性に食いたくなるんだよな~」

「なんか安心する味だね~」

「シンの料理はおいしいです…」

「やっと目が覚めたか…アサリっぽいやつの味噌汁にしてよかった…」


 その後お昼ごはんを食べて、機械のメンテナンスをする。ちゃんと綺麗に使われているからか、損傷はほぼなく、一応予備の部品をいくつか作って、渡してておいた。

 それが終わるとマオが迎えに来るまで、ココと天人族の国を歩く。


「そう言えばココは、なんであの町にいたんだ?」

「そうですねぇ…私はずっとシンを探してたんですけど…5年も経つと…半分くらいは諦めてて…最後にシンと出会ったあの町へ…また奴隷になって、あそこでひどい扱いを受けてれば…シンがまた助けに来てくれるかな…と思いまして…」

「まあそれはもちろん、助けたかもしれんが…俺の思いは聞いてたよな?」

「ええ…お前の幸せを願ってるでしたよね…でも…私の幸せは…シンといることですし…」

「まあ過ぎたことはいいか…俺といることが幸せなら、次に行かないとな」

「ええ!シンの子供を授かることですね!」

「いや…そうなのか?生きがいを、俺と探っていくとか、そう言う事を言うつもりだったんだが…」

「私は今幸せなので、これ以上幸せになったら死んじゃうかもですよ?」

「それは怖いな…まあほどほどにな?気楽に生きろよ?俺はちゃんと、お前の傍にいてやるから」

「はい!愛してますよシン!」

「ああ…俺も愛してるさ…」


 そしてココと腕を組んで歩いて、暗くなってくると、マオが迎えに来て、俺たちは獣人国の首都にある、通称、私たちの愛の巣に帰るのだった。

お読みいただき有難うございました!

休みの日に、少しストックしているので、小出ししていこうかと思います。

次回は水曜日辺りに…

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