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私の世界にようこそ  作者: てけと
第三幕『レギュラーの新婚旅行』
100/189

ナギは師匠に出会う/ツバサと戦闘狂

9章はここで終わります。

10章は執筆中です…最後までお付き合いくださると幸いです。

~~ナギは師匠に出会う~~


 ご主人様に、いろいろ教わって来い、と言われ、自分はアリサさんの元でいろいろ学ぶ。

 いろんなレシピを知っている、アリサさんの料理はとても勉強になった。


「こんな調理法が…」

「ええ…数日置くことで、お肉がおいしくなるの、外側の部分は食べられないので切り落とすから…贅沢な料理なのよ」


 魔人国のレシピはほぼ網羅しているアリサさん。頭の中でしっかりとメモする。いろんな調理法に触れて、自分もかなり勉強になる。


 そして、今日は魔女王様の、もう一人のお客さんが来るので、張り切ってね?と言われている。アリサさんも自分も、一所懸命作る。たくさんの料理を一気に作るのは大変だ。人手が足りない…


 そう自分たちがバタバタしていると、死んだ目の男性が厨房に入ってくる。

 邪魔だなぁと思ったけど、ちゃんと私たちの動線には入らないように見ている。

 じーっと私たちを見ていたかと思うと…


「お前らは何をやってるんだ?料理か?もしそうだというなら、自惚れもは大概にしろ」

「な!?じゃあなんだというんですか!」


 アリサさんは怒る。そりゃそうだ…ここの責任者は彼女だ。彼女が侮辱されるのは、ご主人である、魔女王様が侮辱されるのも同然だ。


「レシピ通り作るだけなら、誰でもできる。いい食材を使えば、誰でも旨いものが作れる。それでもお前は、料理人を語るか?それは、ただの贋作を作るだけの詐欺師だ。…俺が指揮を執る。料理ってもんを見せてやる」


 男はそう言い、食材を少しづつ口に入れ、紙に何か書いていく。


「全部作りなおす。指示通り動け。まずは…これを使って前菜を作る」

「それはデザートに使うはずの…スライムの…」

「御託はいい!魔法は使えるな?ならこの野菜を…」


 そうして、彼の書いたレシピ通りに作っていく。これを今考えたの?

 自分たちの動きを見ながら、的確に指示していく。一つの作業が終わったら、流れるように次の作業を言い渡される。食材の下処理や、味付け、味見、焼いたり、味を調整したりと、一番動いているのは彼だ。それなのに後ろに目がついてるかのように、自分たちに指示をする。

 料理どころか、お客様の食事のペースや、苦手な物、体調、性別、身長、体型などをメイドから詳しく聞いて、その人に合った味付けに変える。

 そして計算されつくしたかのように、順番に出される料理。これはメインを最も美味しく食べられるように計算されている。

 そして忙しくも、なぜか充実した時間は過ぎていき…


「余り物で作った飯だ。デザートは今日客に出したものを、余分に作った」


 そう言って彼は、少しお肉の入ったスープと、野菜を炒めた物に、焼いた魚と、パン、デザートを給仕してくれる。


 おいしい…余りものだけで、いい部分は残ってないはずだ。自分たちが失敗した食材や、普段使わない様な、端っこの切り屑…のはずなのに…


「魚は…今日のメインで使うはずだった料理だ。食わせてやったんだから、レシピは舌で盗めよ?」


 自分とアリサさんは黙々と食べる。味を分析して、今度ご主人様に作ってあげるために。

 そして、自分たちのご主人様の郷土料理のレシピを頂いた。

 どの食材をどのように調理するとは書いてない。こんな感じの食材を、こんなふうに調理する。とかそんな曖昧なレシピだ。

 師匠はこう言った。


「いい食材を調理して、おいしい食事ができるのは当たり前だ。それを俺は、料理とは呼ばない。特性を掴め、相性を試せ、いろんな調理法を試せ、焼け、煮ろ、蒸せ、揚げろ、温度は適切か?時間は?その食材はどこが適温だ?切り方はそれでいいのか?そういう経験と努力の積み重ねが、お前らを料理人にする」


 ならば私はまず食材を…あらゆる食材を知ろう、レシピや調理法はその次だ。

 私は料理人とは何なのかを、その夜しっかりと胸に刻んだ。

 


~~ツバサと戦闘狂~~


 僕はマオの町に来て、メイドの教育を頼んだのはいいのだが…シンさんが帰るまでは暇だった。

 屋敷にいても邪魔になるだけだし…嫁と4人でほぼ毎日ぶらぶら歩いている。

 この町は割と暇しない、特に獣人の住居がある方は、とても新鮮で、甘いものを食べ歩いたり、マオが作った魔道具を見て回ったりしている。


 いつも通りふらついていると、人だかりの出来ているところがあった。なんだろう?

 気になったので、人を強引にかき分け、嫁達と一番前に出る。するとそこは訓練所だったらしくて、白髪の男性と…あれは…たしかマオの所のルイさんとルルさんだ。

 魔法か煌びやかに輝き、美しく舞う3人、それは戦いというより、まるで流麗な舞いのようだった。


「きれいだねー」

「早すぎてよく見えないのというのもあるけどね…」

「すごいですね…」


 風魔法だろうか?所々で加速し、剣が弾かれる。かと思えば空間が爆発し、それを避けるようにしゃがみ、足に斬りこみ、それを上に飛んで避けたかと思えば、そのまま蹴りが放たれ、その蹴りも避けて…何というか…決まった型を見てるかのような、そんな動きだ。

 強いのは、白髪の男性の方だ。二人がかりで、やっと互角か少し押してる程度だ。


「僕の戦いは、一方的な蹂躙ばっかりだから、こういう戦いは憧れるよね」

「ほう?じゃあお前もこっちにこいよ。ミカヅキ卿…いや冒険者ツバサ」

「え?」


 さっきまで戦ってた、白髪の男性がこっちに向かって歩いてくる。

 いつの間にか、戦いが一区切りしていたようだ。


「いえ‥僕は見てのとおり…嫁とデート中なので…」

「ギルドマスター命令だ。とっとと来い」


 ええ…横暴だよ…この人が、この町のギルドマスターなのか…


「ツバサがんばれー!」

「応援してるわよ~」

「ツバサ様…頑張って下さい!」


 むぅ…嫁に応援されたら行くしかない…


「はぁ…1対1なら相手にもなりませんよ?どうせでしたら、そこのメイドさんもご一緒にどうぞ?」


 そう言って僕は訓練用の木剣をもって、挑発する。


「ほう?まずは俺に勝ってから言えよ?」

「構いませんが…」


 と僕が言い終わる前には突っ込んでくる男。顔に向けて剣を横に振り…僕は鼻先が掠らない程度で避ける。すると上から火の矢僕の顔めがけて降ってくるので、それを掴み握りつぶす。その一瞬で、剣を振り切って回っていた男が、僕の胴体に向かって、剣を振る。その剣は途中で加速し、予想より速く振られるが、その剣を掴む。

 

 すると僕の後頭部辺りで、爆発の衝撃が来たので、屈んで避ける、すると屈んだ先に、男が膝蹴りをしている。剣を掴んでる手と逆の剣を持ってる手で、膝を掴み、防ぐ。そして膝の衝撃を受けきったら剣を手放し、そのまま男の胴体を掌底で撃つと男は数メートル吹き飛んだ。剣が地面に落ちる前に拾う。


 この間2秒ほどである。


「やりすぎましたかね?動けます?」

「ははははは!化け物かよ!確かに俺一人じゃ相手にならねえな。ルイ、ルル、手伝え」

「一戦ご教授お願いします」

「共闘なんて初めてだね~足引っ張らないでよ師匠?」

「ぬかせっ!」


 なんでこの人達は…こんなに楽しそうに戦ってるんだろうか…戦闘狂ってやつか。

 手段と目的が、変わってるんじゃないかな?このメイドさん達。


 まあ3人がかりでも、相手になるはずもなく…彼らが疲れて動けなくなるまで、攻撃をかわし続けた。

 流石に、お世話になってるところのメイドを、攻撃する気にはならなかった。


「はぁ…はぁ…ありがとう…ございました…」膝をついて呼吸が荒いルイさん

「一回も…当たる気配すら…ないよ」仰向けになってるルルさん。

「俺も強くなったと思ったが…久々に挑む側だったな。いい経験できたぜ。ありがとうよ」

「はぁ…僕も勉強になりましたよ。3手4手先を読んで攻撃するとか。僕にはできそうにありませんが…」

「頂点ってのは体験すると…ホント果てしないもんだな…」

「僕が頂点?はは…この間ボコボコに負けたとこですよ。まだまだ上があるってことです」

「まじかよ…俺が井の中の蛙なのか?」と驚愕するギルド長

「いえ‥ですが…僕はマオにも、勝てるかどうかわかりませんから…僕より強いのはマオも含めて二人だけだと思いますよ」

「もう一人って言うのはもしかして…」とルルさんが真剣な表情になる。

「シンですよ。僕が負けたのは彼です」

「そんなに強いとは思いませんでしたが…」とルイさんが困惑する。

「彼が本気で戦えば、この町ごと壊れますからね…まあそんなことはしないと思いますが…」


 そうして模擬戦を終え、嫁達の元に帰る、いつも僕が汗をかいてると、必ずシャルが抱き着いてくる。

 まあ僕としてはいいんだけど…

 戦闘狂との突発的な戦いを終え、シャルをお姫さま抱っこして、マオの屋敷に帰るのだった。

 


 その後まもなく、シンさんはいつの間にか出て行って…マオとココ達一行と主に、人種族の首都に帰ることになった。

 シンさんは最後の旅に出たそうだ。早く帰ってくるといいな…


 そして僕は自分の拠点に帰る。そう言えばミラさん…屋敷管理してくれてるのかなぁなんて思いながら…

ここまでお読みいただき有難うございます。

もう少しで第一部は終了となります。

第二部は執筆するかどうかわかりませんが…この第一部は、僕がただ、書きたいものを書いております。もし第二部を作るなら、読んでいただいている方の要望があれば書いていきたいと思います…

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