剣の勇者魔法使いを追いかける
毎日20時投稿予定
身重ながらもいつもの様にダンジョン安全地帯にテントをはりおえ
このあいだから心ここにあらずの剣の勇者が崖の前でたたずんでいた。
母が心配そうに後から見ている。分身を「ぱぱ~」といいながら走らせていったら
勇者の顔がひきつり突然何を思ったか首ねっこをつかまれ谷底に投げ込まれた
リアルで千尋の谷を体験した~。「危ない危ない」谷底に転移空間を創って
母の収納に戻ってきた。
母が「キャー」と絶叫して頭を抱えてしまった。パニック状態なので落ち
着かせる為、街にある母部屋まで母ごと転移して「大丈夫だよ」と小さな手で
頭を抱いた。母は「もう頭にきた」と言った母が書置きをリビングテーブルの
上に手紙を残し、金貨100枚入りの革袋をその上に重しとして乗せテーブルを立った。
家を施錠した。一番早い便の馬車に乗り王都へ戻ってしまった。
「実家に帰らせてもらいます」という奴である。
目の前で消失した魔法使いを観た剣の勇者はひたすら魔法使いを探しはじめた、
オーク討伐計画も魔法使いの収納がなければオークを運ぶ事ができないのである。
むしろ今までためた数百億枚の金貨は魔法使いの収納の中である。全財産に近いもの
がそこにあった。バーサーカーとアーチャーがパニック状態の剣の勇者に何が
あったかを問い詰める。
ひたすら「魔法使いがいなくなった」と言うだけで混乱しまくっていた。
とりあえずテントをたたみ家に戻ると100枚の金貨袋と三通の手紙が置いて
あった。手紙を読みバーサーカーとアーチャーは初めて真実を悟った
金貨は50枚づつ二つに分けて半分をバーサーカーとアーチャーが持ち
「迎えに行く」という剣の勇者。剣の勇者にバーサーカーが金貨袋を
ポンと投げる。「ちゃんと謝って戻ってきてもらうんだよ」と
言って送り出した。
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