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小人忍者の勇者  作者: 平野貴久
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十四王女の話相手

十四王女が真実を話しはじめます

十四王女の前にポツンと椅子を出され座らされてる僕がいます

「何故こうなったかの顛末を教えてもらえますか?」と

質問すると「もう一生この王城から外に出る事は出来ないのだし

いいか」と言って説明しだします。

先ずは銃の勇者に王が銃で脅され口走った言葉が「貴殿に貴族の爵位と城と

領地を進呈しよう」というものでした。

この時王の頭にあったのはじいさんの廃城と今住んでる家だった

そうです。もう跡取りも無かった家です。召し上げて銃の勇者の褒章とする

予定だったのだそうです。そこにエリアス・ウェルメスという跡取りが出来て

しまいます。

困りはてた王はダンジョンがある北の街ウエルスネー家の一人娘42歳になる

サーシャス姫に白羽の矢をたてます。

銃の勇者は自分の妾達と裸でいる処へ姫を呼び出して「脱いでみろ」と言った

そうです20代の女性達の前で比べられる事を恥とした彼女は王城に戻り

「養子をとります」と宣言してしまったそうです。

この国というのは王都を仕切るファスト家と南の街を仕切るオーシャン家

北の街を仕切るウエルスネー家の三大貴族が国のバランスをとっています

例えばオーシャン家が不穏な動きをすればファスト家が王に報告ウエルスネー家

と組んで抑え込むという仕組みで、ウエルスネー家が不穏な動きをすれば

ファスト家とオーシャン家と王が組み抑え込むというこれでバランスを

とってきました。北のウエルスネー家にはダンジョンの戦利品が入り潤沢で

南のオーシャン家には海産物が入り潤沢なのですから、この2都市は

この国にとって最重要な都市と言っても差支えありません

ところが爺さんのウェルメス家は北の街と王都の中央にあるのですが

城があるといっても廃城な上城下町とはいっても小さな村があるだけでした

早馬を使えばこの村で宿をとる必要もなく閑散としています。

王の褒美としては最適だったのですが前途した様に跡取りが出来てしまいました

王は 母フェアリア・ウェルメスを爺さんの子だという事を失念していたので

す。


32話投稿

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