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小さな詩と童話、掌編

執筆するってこういうこと(10首連作)

作者: こまの柚里


1首目と10首目は、以前投稿した「執筆するってこういうこと」から取っています。



われにしか 見えも聞こえも せぬものを

  文字のかたちで この世に放つ




その国も 彼も彼女も この世には

  存在しない 我が書くまで




プロットを 組んで壊して また組んで

  壊したあとに 組み上げる朝




ちょっと待て この台詞は変 あらここも

  なんてことなの 却下の嵐




昔なら 原稿用紙の 山だった

  試行錯誤の あかしはどこへ




どうしても 書けぬと唸った 五分後に

  自動筆記の 魔法がかかる




書き上げた 自分の世界 なでまわし

  寿ことほぐまでが 魔法の期限

  



投稿の 満足感を 打ち崩す

  ローマ字四つ PVpt

  



でもある日 こんな一首が 届けられ

  執筆街道 明るく照らす




「君にしか 見えも聞こえも せぬものを

  我がこととして 読める幸せ」






お読みいただき、ありがとうございました。


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― 新着の感想 ―
わたしにも思い当たることがたくさんありました。 そして今でもその繰り返しです。 自分の物語を紡ぐとはそういうことなんでしょうね。 それもまた楽し。 きっと、そういうことなんでしょう。
まさにタイトルのとおり……! すべて「うん、うん」と頷いているのですが、8首、9首、10首は特に刺さります。自分の描きたい世界を誰かが読んでくれて。楽しんでくれたのなら……幸せです(*´꒳`*) 本音…
「執筆街道」という言葉がいいですね。 長い道のり、本当にいろいろありますが、十首全部共感だらけで、何度も頷きました。 自動書記の魔法は滅多にやってきませんが、却下の嵐にはよく遭っています……。 短歌で…
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