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八咫烏  作者: さくら
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第9話少年編 三つ巴抗争


「コラルドのエドガーは事故後パクられたか、いっしょに居った女が何か知ってるやろから捕まえて来い」


「トラさん女はもうリュウさんが詰めて、金と薬は駅裏のトランクルーム宝屋いう所に隠したらしいけど、

鍵を持っとらんでパクられる前に事故通報者の中坊のジャンバーのポケットに入れて隠した言うとります。」


「ほぉーほならこの中におる奴やな。それらもいっしょに回収しょうか。

なんや外が騒がしいのお、ちょっと見て来い」


「何やわれ、どこまで入って来とんのや。殺すぞさっさといねぇ」


「俺はなぁヤクザ・反グレは大嫌いなんだぁな。怒ってんだよ。

なんでいつもいつもお前らは弱い者を盾に理不尽を押し付ける。

なんで、お前らみたいな連中に真面目に生きている人たちが足蹴りにされて踏みつけられなければならない。

害虫は駆除しないといけない。だから今日は駆除するために来た。」


一瞬で2人の男は蹲り腹を抱えて呻いている。

2人を押し退け扉を開けようとドアノブを掴もうとすると突然扉が開いた。


「何を騒いどんのや、静にせい。」


部屋の中の男が怒鳴りながら扉を開け部屋から顔出した、

その男の髪を鷲掴みにして引っ張り出し、

そのまま壁に二度三度と打ち付け廊下の方へ放り投げた。

タケルは静に部屋の中へ入って行く


「誰やわれは」


部屋の中には4人の男がいた。


「女の子たちはどこにいる?」


4人の内、3人が立ち上がり手にサバイバルナイフや警棒を持って襲い掛かってきた。

タケルにとって3人の動きは遅すぎて退屈だった。

振りかぶった警棒を足蹴りにして隣の男に方に弾き、

ナイフをかわし持っている腕を捻り上げ

ナイフを取り上げそのまま壁に手の平をナイフで突き刺し、

続けざまに2人の男の顔面を弾いた。軽く殴った感じだったが、

2人の男の内の1人は鼻はへしゃげ、前歯が数本飛んだもう1人は顔面が陥没していた。

トレッドヘアーの大男は少し驚きながらも、ニヤついて見ていた。


「なかなかやるのぉ、お前が合田を潰したガキかどんな顔しとるんや、仮面取れ」


「女の子はどこや」

に詰めた、フェノムが警告音を発した。

トラジがテーブルに置いてあった灰皿を投げると同時に大きな体を物ともせず素早い動きで拳を発した

灰皿と灰とタバコの吸殻が空中に舞い散りその合間からトラジの拳が飛んできた、

一瞬動くのが遅れたタケル、頬を舐める様に飛んで来た拳をかわしたが立て続けに

蹴り、さらに回し蹴りどこからか出してきたヌンチャクが頭上から叩きつけられる

息つく暇もなく次々と繰り出し来るトラジの攻撃にタケルは防戦一方となっている

タケルの脳内でフェノムが話掛けてきた。

思考時空操作により一瞬の内10000分の1秒でタケルとの会話成立する


「ナノロボットの信号を受信した。解析及び分析により攻撃パターンの摘出と対抗手段の提案実行を行います。」


次の瞬間タケルの動きが加速した。一瞬にして防御が攻撃に変わった

息つく暇もなく繰り出される攻撃をトラジは両腕でカードして耐え忍んでいた

トラジが大きく後ろに飛び退いた。


「こらぁびっくりやわ、お前もサイバか。

それも俺より早いし強いやんけ、もう腕がボロボロやちょっと今は勝てる気せいへんな

また今度にしょうか。勝負は預けとくわ」


「フェノムあいつ何? 普通じゃないよな。」


「ナノロボットによる細胞強化と人工細胞と機械との自動制御によるサイバネティック・オーガニズム。

アイツ逃げるけど、追いかけないの」


「ハルとリサを助けるのが先。」


そのころカサイショウゴたち6人はゲームセンターに向かっていた。

ゲームセンターは救急車とパトカーのサイレンがけたたましく鳴り響き辺りは騒然していて

タチバナ刑事が本署に無線で連絡していた。


「重傷者6名はいずれも反グレ集団紅蓮のメンバーで瀕死の状態です。誰がやったのかわ不明です。

また、女子中学生2名が拉致されていたようです。」


タケルは半面仮面のまま、ばれない様に彼女たちを解放し姿を消した。

ショウゴたち6人は規制線の外側から呆然と眺めてると

中からハルナとリサが警察官にもたれ掛かる様に出で来て救急車で運ばれていった

無事だった事にほっとした彼ら6人はハルとリサが運ばれて行った病院へと急いだ。

彼らには分かっていた。ハルとリサを救い出し、この惨劇を作り出したのはアイツしかいない。


「タケルがやったんだよ。絶対」


「こんな事できる奴はタケルしかいない。」


そのころフィリピンマフィアのコラルドのボスのメンドーサは

日本拠点のリーダーのサントスがチャイニーズマフィアの蛇頭と反グレ集団の紅蓮によって殺害された上

売り上げ金2億8千万とドラッグ末端価格2億5千万が奪われた事に激高し、

日本の広域暴力団侠極会のナンバー3山野辰夫(ヤマノタツオ)本部長に多額の礼金を担保に

蛇頭と紅蓮の報復と金とドラックの奪還を依頼した。

コラルドの残党のペレスと侠極会山野組内村田組の組員4名は金とドラックの行方を

追っての逮捕されたエドガーの弁護士に近づき情報を得て、香久山駅周辺をうろつき様子を伺っていた。



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