第6話少年編 反グレ集団紅蓮①
ナナが居なくなって10日が経とうとしている。
アサノハルナとタカシナリサと戸川景子は
大阪ミナミの繁華街の雑居ビルの前にいた。
「ココだよねどうする、ゴウたち呼んだ方がいいよ」
「うちもそう思う、ハルちゃん。」
「わっかた、わかった、OKじゃ連絡入れとこ」
香久東中の生徒たちがナナを捜しにこのホストクラブに来ていた。
アサノハルナとタカナシリサとトガワケイコはナナが行方が分からなくなる前に話をしていた男をホストだと考え
スマホを使ってたくさんのホストクラブからをホストを捜し、見つけたのがこのホストクラブ。
センターから左半分が銀髪 右半分が黒髪のマコトと言うホストだった。
大阪ミナミの****商店街からの路地を少し入った所に紅蓮の所有する雑居ビルある。
地下にはガールズバー 一階にはホストクラブ
二階から四階にはスナックやマッサージやエステ、占いなど複数のテナントがあり五階が事務所になっている
ゴールデンはこのビルの一階でホストクラブ
「すみません、誰かいますか?」
「えぇーと、誰かな?」
「あの、マコトさん居ますか。」
「まだ出勤してないんで、8時ごろ来ると思うど、お宅誰? マコトに何の用?」
「友達を捜してて、マコトさんにちょっと聞きたい事がありまして」
「ちょっと待って電話してみるわ」
「すみませんサイジョウさんJCが3人来てまして・・・マコトの事で・・・どうします。
わかりました。」
「マコト呼んだから地下のバーで待ってて、案内するわ」
「ねぇねぇハルちゃん、ちょっとヤバイじゃない。」
「大丈夫、もうすぐゴウたちが来るし」
半グレ集団組織の紅蓮の幹部、佐藤保は
紅蓮が持つ、闇カジノの隠れ蓑のゲームセンターのスタッフルームで怒鳴っていた。
「あの長髪のクソガキ、絶対見つけ出してぶっ殺してやる。」
その時、タモツの携帯が鳴り画面を見ると西条と出ている。
「はい、タモツです。」
「おぅタモツかサイジョウや、ゴールデンに何やメスガキどもが来て騒いどるらしい、
開店前でノナカ1人やからお前行って抑えとけ。俺も後で行く。」
「はい、はい分かりました。それじゃ」
「おい、お前らちょっとついて来い、ゴールデンや車まわせ。」
タモツは電話を切って車に乗り込みゴールデンへ、
駐車場には1台の車が止まっており その隣に白のセダンを止め、ビルの裏口から店には入って行った。
「かわいいお嬢さんたち、お待たせ」
「誰? マコトさんっていう人はどこ?」
「これから、案内するから車に乗って」
「ヤバイよハルちゃん」
「もう今日はいいです。また今度来ます。すみません。」
タモツたち3人はニヤニヤしながら、ハルナ・リサ・ケイコの前に立ち塞がり
「いいから車に乗れや」
「大きな声出しますよ」
「ええで、ここは地下やし防音設備してあるから外には声聞こえへんで」
「リサ・ケーちゃん逃げてぇ」
ハルナは2人を逃がすため、3人の男たちに向かっていった
すぐに押さえ込まれたハルナだが押さえ込まれながら3人の衣服を掴み
自身を重石にするかのように3人の動きを抑えた。
「リサ・ケーちゃん逃げて」
一瞬動きを抑えられていた男たちは1人の女子を取り逃がした。
トガワケイコは地下からの階段を駆け上がり一階の廊下から裏口に出た。
カサイショウゴ・マツヤマシュンイチ・ヤナガワケンタロウ・ヤマトタケルら4人はゴールデンの店の前で
ハルナたちを捜していた。
「あいつら先にいったんとちゃうか」
「来るまで待っとけって言うたんやけどな」
「おい、あれドガワとちゃうか」
「おお ケイコや おーいケイコこっちや」
タモツとノナカはハルナとリサを後ろ手に捕まえ
ガムテープで口と手を拘束して一階に上がってきていた。
後の2人がケイコの行方を追って外まで捜しに来ていて、ケイコとタケルたち4人を見つけ向かって来ていた。
タケルたち4人は泣きながら走ってきたケイコから話を聞きいていた。
「おい、ガキそのメスガキ渡せや」
「おい、おい、あいつこの前のガキやろ。タモツさんとこ連れていくぞ」
「お前ら全員こっち来いや」
「マジか、あいつらヤクザやろ」
「いや、たぶん紅蓮やろ」
「ええぇ ヤクザよりたち悪いやんけ」
「マジか、どうする。」
「アホ、ハルやリサをほっとけるかい」
「おい、こっちや付いて来い。」
一階のホストクラブに入ると、タモツとノナカがボックス席でビールを飲んでいた。
「なんや なんやこのガキどもは」
タモツはゴウとケンボーの顔を殴りつけ、シュンを蹴りにした。タケルを見つけると
「このガキはこの前のカギやんけ」
殴って来た拳を掴み軽く捻るとボッキっと言う音とともに簡単に折れた。
巨漢のタモツが右腕を抑えて蹲って呻きながら
「ぶっ殺してやる」
タケルは怒っていた、友達とか仲間とか良く分からないけど、
ゴウやケンボーやシュンが一方的に殴られるの見てなんだか無性に腹が立った。
タモツは店の包丁を持ち出し向かって来た。ノナカと他の2人の男はタモツを止めようとしていたが
頭に血が上り周りが見えなくなっているタモツには聞こえないようだ。
包丁を振り回しながら向かって来たので、テーブルにあったビール瓶を割って向かい合った
「調子に乗り上がってカギが」
突き刺してきた包丁を割れたビール瓶で受け止め、肘に手刀を入れ股間を蹴り上げと
タモツ白目をむいて地べたにもんどりうって倒れ、股間から小便を大量に垂れ流した。
呆気に取られていた男2人とノナカは思い出したかの様に、殴り掛かって来たが瞬殺した。
男2人とノナカを捕まえスマホでナナの画像見せ
「この子を知ってるだろう」
3人とも知らない、分からないとしらを切っていたので、マコトと言う男に電話を掛けさせると、
近くで電話の着信らしき音とともに男が4人で入ってきた。その1人に銀髪と黒髪のツインの男がいた。
「なんや、これはどないなっとんねん。おいガキおのれら何しとんのや。」
「サイジョウさん」
「お前ら何者や、こんなことしてただで済むと思とんのか」
タケルは徐にスマホを取り出し電話を掛けた。
「見つけました。****通りのビクトリービル一階、コールデンと言うホストクラブです。
はい、じゃ待ってます。」
「このガキ、何無視しとんのや」
サイジョウでもマコトでもない別の1人のブロックヘアの金髪が殴り掛かって来たので、
その拳を拳で弾いた、鈍い音がした相手の右手を粉砕骨折させた。
タケルはいつも始めに相手の手を潰し戦闘不能にする。そうする事で相手を殺さなりくて済むから、
タケルの拳の骨と皮膚は殴る寸前に鋼の様に硬くなり、弾丸の様な速くなる。
「すみません。大人しく待っていてもえませんか。」
サイジョウは戸惑っていた。タケルの拳がまったく見えなかった。
拳どころか動きもまったく目で追えなかった。
自身が空手の有段者であるがゆえにタケルが強さが尋常でないことが分かったんだろう。
「なんなんやこのガキは」
当作品をここまで読んで頂きありがとうございます。
評価ポイントに星を入れて頂けると励みになります。
ブックマーク登録・お気に入りユーザー登録の方もよろしくお願いします