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八咫烏  作者: さくら
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第5話少年編 夏の出来事

5話 夏の出来事


マサミはいつも口うるさく世話を焼きで毒舌ツンデレ

視線は鋭く小柄なその体からは殺気がほとばしっており、腕を組んで仁王立ち

いつもそんな感じだ。だがいつも自分の弁当といっしょに俺の弁当も作ってくれる。

始めは面倒くさい女とか思っていたが、今は感謝している。

まぁそこそこ美人だし胸もでかいし料理もうまいのに・・・


「今日の弁当は何だ。マサミの弁当は美味しいからなぁ」


「そ、そう?ま、まあ私が作ってるんやから当然やね。」


「ああ、いつも助かってるよ。」


「ふ、ふんっ!もっと感謝しぃや」


マサミは顔を真っ赤にしそっぽを向いてしまった。性格で損してるよなぁといつも思う


7月28日土曜日

毎年7月の第4土曜・日曜に天ノ宮神社の境内にて 天ノ祭り 

境内には多種多彩の竹灯篭が置かれ、それは幻想的で神々しく

赤は健康運、黄色は金運、青は仕事運、紫は学業・合格祈願、白は魔除け 家内安全、緑は開運 オレンジは愛。

祭りの夜、夕食が終わると園の子供たちはみんな揃って祭りに出かける

小さい子供たちはお兄ちゃんやお姉ちゃんらに連れられ一通り夜店めぐり

彩った竹灯篭を見てまわる。みんな嬉しそうにはしゃいでいる。

ひとり、ふたりと時間の経過と共に夜が深ける度に人の波が引いていく

浴衣を着ているマサミはかわいい。


「デートしてる見たいやな、浴衣ってかわいいよな。」」


「かわいいとか言うな。デートじゃないから!」


ぷりぷり怒りながら何処か嬉しそうに歩き出すマサミの後を、タケルはおとなしく追いかけた。


「そろそろ帰った方がええんちゃうか。」


「そうやな、近道しよう、こっちだこのまま神社を抜けた方が近い」


薄暗い神社の林の奥から声が聞こえる。


「今日で終わりや」


「タイマンちゃうんか、男を連れて来るやなんてあいかわらずクズブスやの」


男が5人と女が3人揉めているようだ。いきなり男が女を蹴った。

巨漢の男が(リーダー)のようだ


「うるせー、そっちの赤髪女はお前ら3人でヤレや」


「詰みやキョウコ。二度と逆らえない様にあんたの痴態を動画で撮ってやるよ。」


「お前が助かる方法は、絶対服従の俺の女になることだ。

まあその前に香澄(カスミ)に土下座してごめんなさい。してからや

どうする、輪姦(マワ)されるか、俺の女なるか、好きな方選べ。」


「どっちも選ぶかークソ野郎。なめんなやー」


「おい、そっちの女連れて行け。」


「触るな、触んなボケ」」


「キョウコ、お前は俺が相手するよ。喜べ」


どうやら6人対2人のようだ。どうするかなこのままじゃレイプされるよな


「マサミ、ここからできるだけ離れて警察に電話。」


「わかった。タケルはどうするん。」


「警察が来るまでここに見張り。」


その時、マサミのスマホが鳴り響く、


「マサミ、逃げぇ。走れ。早く。」


「おい、誰かおるぞ。お前ら行って捕まえて来い。お前らはそっちの女を襲ってしまえ」


2人の男がこちらに向かってくる、フェノムが身体能力5%強化。各適所瞬時研鑽完了と小難しい事を言ってている。

掴みかかってきた男の腕を取り投げ捨てる。投げた男が地面に転がり呻いている。

その顔面を蹴り上げ、避けようとバランス崩し倒れそうな男の顔面を右拳で軽く弾く、

それだけで2人の男が顔面を抑えて呻いている。そのまま倒れた男たちを放置して

赤髪女を捕まえている2人の男に詰め寄り瞬殺した。

倒れている赤髪女を起こしマジマジと見るとまだ女の子だった。上着が破られてブラが露出している。

両手で隠しながら、泣き入りそうな声で


「キョウコをキョウコを助けて」


「待ってろ」


キョウコの上着はボロボロで肌蹴て上半身は裸の様な状態、

必死に両腕で胸元を隠し必死に抵抗していた。

巨漢の男は腕とり引き剥がそうとしていて、喚きながら殴りつけている

キョウコは男に何度も殴られなからも殺気だった目で睨みつけている。

俺はキョウコに馬乗りになっている男の髪の毛を後ろから鷲掴みしてキョウコから引き離した。

着ていたアロハシャツを脱いでキョウコにかける。


「なんや、おのれはブ殺すぞ。」


巨漢の男は怒りの形相で俺を睨みつけて喚きながら殴り掛かってきので、

軽くいなし背中を押し出す様に蹴り込むと、巨漢の男はつんのめって草むらの中へ突っ込んでいった。

ゴンと鈍い音がした、どうやら木の根元の幹に顔面を打ち付けた様だ。

その時、向かって来た2人と赤髪の女を襲っていた2人がこっちへ走り込んできて、


「タモツさんポリが来た、早く逃げましょう」


巨漢の男に声を掛けながら、巨漢の男は2人の男に支えられながら林の奥の方へと

残っていた男2人と女1人が後を追うように逃げていった。

赤髪の女はキョウコに駆け寄り心配そうに抱かかえていて


「うちは内藤由実(ナイトウユミ)この子は泉今日子(イズミキョウコ)言います。お礼は必ず。

名前と連絡先を教えてください。」


「ええ あぁタケル、香久山児童施設学園のヤマトタケルでわかると思う。 」


「すみません。うちらも逃げるんで、キョウコ行くよ」


2人と入れ替わる様にマサミと警官2名が走り込んで来たが、既に逃げた後だ。

近くにバイクが停めてあったんだろうバイクのエンジン音がして遠ざかって行くのが聞こえる。

車のエンジン音も聞こえることから、あいつ等は車だったんだろう。



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