96話 番外編 バラ色の未来 10 恋しいよ。
「おはよう」「おはよう」
今日は、ヒールの修得を目指すそうだ。
「楓、先ずはステイタスカードの確認だ」
楓 10才 人族 冒険者ランク Sover スキル:未知数
獲得魔法:火魔法 レベル 800
:水魔法 レベル 120
:風魔法 レベル 300
:狙撃 レベル 130
:浮遊 レベル 480
:物質創造 レベル 300
「おいおい、たった一日で…俺の今までの苦労は…」
「ふふ、凄いわね、楓。この2人はここ20年レベルが上がってないのよ」
レベル上げには、やっぱり限界値があるんだね、私の限界は…。
「おいおい、俺の俺のレベル…。」
メイビの、防御結界のレベルが上がったらしい。130だったのが、180になったそうだ。
「お父さんだけ、ズルい!」
「ハハ、見直しただろ!」
「…。」
「さあ、朝飯食べて特訓開始だ」
今日はサリーから、ヒールを習う事になっている。昨日も戦闘中に2人に、ヒールをかけていたようだった。
「先ずは手のひらが、温かくなる様イメージして」
サリーの手が金色に包まれている。
手のひらが温かく…あれ?
私の手が…燃えている。
「それは火ね、ハハ」
その後、何度試しても出来なかった。
「うーん、向き不向きが、あるからな」
「でも、楓のスキルは未知数よ…ごめんね、私の教え方が悪いのかも」
「いえ、そんな事はないです」
そう、私は昔から、みんなが出来る事も、何度も何度も練習して、やっと出来る様になっていた。
出来た頃には、みんな、違う事をしているのだが、私は練習を繰り返した成果か、人より優れた結果を出せた。
みんな興味をなくした頃に、ハハ。
その後、防御結界の修得を、目指したが…此方も、上手く行かず。
「うーん、昨日は火魔法と狙撃が、アップしたから、その2つを上げていく方が良いかもな」
「そうだな、あの炎の弓矢は、カッコいいもんな」
「ハハ、で、どうすれば」
「湧いて来る魔物を、ひたすら撃ち抜くのみだ」
それだけか!単純でわかりやすいけど。
「すまぬが、半分は残してくれ、俺達もレベルアップしなければ、楓の足手纏いに、なっちまうからな」
私達は次から次へと、魔物を狩って行った…?そう言えば…。
「魔物を狩ると、ドロップアイテムがあったりしないの?」
「普通のダンジョンではしないな」
普通の?
「マロン教国のダンジョンでは、その様な事があると聞いている」
マロン教国?そうなんだ。
「マロン教国ダンジョンを攻略すると、神のご褒美が貰えると、俺のバイブルには記されている」
ご褒美か…薔薇色の人生!
「だが今も昔も、攻略出来た者は、シャーゼと言う名のエルフのみ」
「シャーゼ?エルフ?」
「このロイゾン国では、見ないが、人の他にエルフとドアーフがいる」
「シャーゼさんに会ってみたいね」
「残念ながら、既に他界したと聞いている。シャーゼはエルフの里の長だったとも聞いているぞ」
そうかマロンダンジョンの攻略…。
「みんな、私、マロンダンジョンを攻略したい」
「それは…ハハ、楓なら出来るかもな」
「そうね」
「うーん、さすれば、もっとチカラを付けねばいかんだろう」
「マロン教国のダンジョンは、100階層、そこを護るのがオーガの鬼平と言うらしい」
「そこまで辿り着いた者はいるが、皆、神の配下の者だと聞く」
「それ以外の人は?」
「最高で40階層」
なっ半分も行ってないのか。
私達はそれから、10日間ひたすら魔物を倒した。
結果、みんながレベルアップに成功!
よかったね。
「そろそろ、地上の様子も、気になるから、一度ダンジョンを出よう」
そうだね、お日様が恋しいよ。




