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83話 黒竜は既に死んでいるⅠ

 

「ぴよぴよ…ぴよぴよ」


「うっ」


「黒竜様 お目覚めですか 黒竜様お気に入りのコーヒーをお持ちしますね」


「おおうサラか…頼む」


 我がこの男の身体を奪って3年…この世界を知れば知るほど 知っている?


 …そんな事は無いな「はい 黒竜様」「ありがとう」


「まぁありがとうだなんて…」うーむ…この香り 懐かしい…?


 デリーゼ帝国の貴族に成り変わって領主になった


 国の混乱に乗じて丁度良いタイミングだったと言えよう


 最初に乗っ取った奴は臭かったからな…


 この世界の者達は吹けば飛ぶような連中ばかりだ貧弱


 魔物?此処の奴らはそう呼ぶが 家畜見たいな物ばかり


 我の爪で撫でる程度で倒せるが この世界には剣と言う武器がある


 貧弱な武器だが家畜…最近ぴよぴよと言う名だと知った


 我が一太刀する毎に 領地の民に感謝される…なんだろう 気恥ずかしい


 それに此の人族の身体だ…やけに馴染む もはや竜の身体よりもだ


 この世界には四つの大陸があるそうだが 何処も壊滅状態だと言う


 きっとリュウ王と赤竜の仕業なのだろうと最初は思ったのだが


 どうもおかしい


 この地デリーゼも巨大な物体が異様な音をたて湖の上空に静止し


 凄まじい火炎が湖を消し去ったと言う…


 魔界でも何度か目撃した事がある火炎だろう…


 あれは リュウ王でも赤竜でも出来んだろう


 それにしてもあ奴らは何処にいるんだ


 まぁ良い時間は幾らでもある


 部下達もこの世界に来てからは 殺気が薄れた このまま様子を見ていこう


「領主様!畑で取れた野菜です」「我にくれるのか?」


「はい 是非領主様に召し上がって頂ければ」


「ありがとう 食べさせて貰う」


 我は部下達数人を連れて領地外周の見廻り中だ


「黒竜様ったら 随分人族にお優しいこと」


「別に良いだろ」


「ふふ ええサラはそんな黒竜様も好きですわ」「…」


 このサラは魔界で息絶え掛けていたところ 我が気まぐれで拾ったオーガの女だ…


 死にたく無いわたしはもう死にたく無い…と


 我程 命を奪って来た者もおらんと言うのに…


 我が領主になった際に領地名も変えた 其の名を ザナドゥと…ただ頭に浮かんだのだ


「領主ドラ様何時もありがとうございます」「おう元気か」「はい」


 …我はこの世界を侵略しに来たのだが…


 そう我はドラと名乗っている


 今の暮らしも悪くないと…我に其の様な資格は無いな…


 だが此処の民達は守ってやりたい


 ****


 ぴょんぴょん…ぴょんぴょん


 今日もわたしは縁側で保げっている…


「小梅邪魔するぞう」「どうぞ」


「大丈夫か?若いのにボケちまうぞ」


「大きなお世話だよ…で何?」


「そうそう 話しておいた方が良いと思ってな」


「神球で20年程前 増えた大陸に新たな国が誕生した 其の名をザナドゥと良い 其の国は三権分立とか言って ルールを決めて それを実行し 守らなければ裁く」


 おやおや?


「で頂点に立っているのがドラと言う男なんだが 其の国には王族も貴族もなくてな マロン教国に近い国の形を築いてて 建国の際にユーリを尋ねて来て ステイタスカードに凄く興味を示してザナドゥでも取り入れたいと」


「良いんじゃないの」


「そう其の辺りは良いんだが…」


「ユーリとの謁見の時にドラを見た鬼平が襲い掛かったんだ」


「大変じゃない!」


「そうなんだがドラは いとも容易く鬼平をかわし ドラの側近のサラって言う女が間に割って入ったんだ」


「鬼平をかわした?あの鬼平を」


「サラは鬼平の妹らしくてな…」


「鬼平の妹…と言う事は魔族」


「そうなんだ ドラは黒竜と言うドラゴンで そもそもは神球に侵略に来たらしい」


「神球で他のドラゴン達の様子を伺っている内に 民を護る領主となり今は国の長として神球の発展に尽力してる様だ」


 そうだ他のドラゴンはわたしが殺しちゃたもんね


 神球に居るうちに魔素の影響も弱まって来ているのかな?


 …でも このままだといずれは魔球に帰らなければ死んでしまうのでわ?


『神様神様』…あれ?『…応答願います』


『此方神様どうぞ』あはは


『魔球のドラゴンが神球で暮らすとどうなりますか どうぞ』


『難しい質問じゃのう…いずれは魔素切れになるんじゃないかのう…どうぞ』


『ありがとうございます どうぞ』


『どういたしまして』


 一度マロン教国に帰還しますか


家族会議


「デクの話では 魔球のドラゴンが神球で建国し神球の発展に貢献してるそうです」


「ドラゴンかー」「竜の肉 美味いにゃん」


「あらあら まだまだ残っているわよ 今日はドラどんにしましょう」


「やったー!明日はホームランだ!」


「…えーっと わたし一度其のドラゴンに会って来ようかと思ってるんだけど」


「わしも行くー」「あらあら勿論私も行きますわよ」


「玉もー」「ドラゴン狩りにゃん」「狩らないから」


「かぐやもお供します」


「…じゃあ全員で行きましょう」


「おうー」



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