81話 黒リュウ
「ゲッヒン!何も無いじゃないか!」
「こ此処にあるんです!嘘じゃないです!」
「海に捨ててしまえ!」
「あっ止めて!わー!」ポチャン…
(ぐっ苦しい…わー!食われる…)
「此処は俺を食った奴の腹の中か?(身体強化)良かった…身体強化だけで 今までも乗り切って来たんだ 今回も乗り切って見せる」
「クワッー!」ガツン!「…何が起きてるんだ」
バサッバサッ
「ピーピーッ!ピーピーッ!」
「な なんなんだ 臭い…お落ちてるのかー!」…
「うっ臭…おぇー!」
「ドサッ!」
…此処は…
「貴様はなんだ!」
ゲッヒンは臭い液体を払いながら恐る恐る声の方へ振り向いた
「…」
「見慣れん生き物だな…そうか…ハハ ハハ貴様は魔球の者では無いな」
「…は はい」魔球?
「何処から来た」「…神球…です」
「そうかハハハハお前は運が良い」
ゲッヒンの人格はその時断ち消えた
「ハハハハ神球か…」
****
あれはリュウ王の手下共か…何を慌てておるんだ…
「お前は!神球の人間!なんで魔球に」
「そうかそうかこの穴から神球に行けるのか」
「おお前は黒リュウ…」
「ハハハ リュウ王はどうした?」
「知らん」「そうかお前ら全員死ね」
黒リュウはリュウ王の部下達を皆殺しにした
「リュウ王も赤リュウも神球におるのか」
わしも部下達と神球に行くとしよう…
****
「うーむ?…何かのチカラによって此処は通れんな」
「赤リュウの支配地にも同じような穴がありました」
「そうか其方に行ってみよう」
…なんだ此の髭の生えた生き物の死骸は…
此れも神球の生き物なのか…ふふ 此処なら行けそうだ
「皆の者 一気に神球に乗り込むぞ!」「おうー!」
「ま魔物だあー!」「魔物が出たぞー!」
神球の人間か「おい!」
「…貴方はエントール大国の王ゲッヒン…此れは失礼しました」
「エントールの方々でしたか」
…うーむ この身体はゲッヒンと言う名なのか
それも王とは好都合
「そうわしはゲッヒンすまぬが此処は何処か教えて貰えぬか」
「デリーゼ帝国です」
「我が国に用がおありでお越しになったのでは?」
「そうであった ハハハハすまぬ少し疲れておる様じゃ」
「左様で御座いますか 取り敢えず我が城でお休みなされ」
「ハハハハそれは有り難いハハハハ」
「此れは見事な城ですな 城にはどの位の人間がおるのだ」
「我が城には1500人が働いて…」ドサッ!
「どうだ」「問題ありません」「そうか良し」
黒リュウは部下1000人に人間の身体を与え
何食わぬ顔で城に居座り神球の情報を集める事にした
(リュウ王の奴も赤リュウの奴も 何処で何をしておるんだ…暫くは 此処で様子見だな)




