65話 サテライトのダンジョン
翌日会議室
「此れより緊急幹部会議を始める…どうぞ」
「特別探索チームを組みます 先ずは探索チームのメンバーから わたくし達姉妹 鬼平 シャーゼ 御庭番30名 ルルと其の配下のヒーラー10名 ジョゼフとドアーフ10名ディラン」
「後の者はこの国の運営を滞りなく続けて下さい」
「小梅…何処にどれ位の間?」
「明日1日だけだよユーリ 場所はサテライトのダンジョンです 目的はドアーフとエルフの救出です」
「なんと!」「居ればですが…」
「ガハハハハありがとうありがとう神よガハハハハ」
こうして明朝から探索隊の出陣となった ジョゼフとディランの話によればドアーフ30万人
エルフ3万人程がダンジョンに入ったのではないかと…見届ける事なくジョゼフ達は海へ
ディラン達は攪乱へ向かったので其の後はわからないと言う
「勇者諸君!良く集まった未知の世界を切り開くのはお前らだ!」
「おー!おー」「おー」…はいはい
ジョゼフの記憶を拝借して転移!おー穴デカくね
「神様神様」
「なんじゃ」
「都市が丸々入るぐらいの穴があるんだけど」
「あるな」
「デカくね」
「えへへ」
此れは1日で回るのは…?
生き物探索…イメージした…出来たよ えーと何々
ドアーフが茶色の点 エルフが緑色の点 ぴよぴよが黄色の点
その他魔物がドドメ色…どんな色だよ⁉
人間が白ね…居たよドアーフとエルフに魔物が そう言えばぴよぴよだけ別扱いだ
わたしの気持ちが影響するのかな?
「みんなドアーフとエルフが居ました」
大体3つにまとまっている
取り敢えずわたしは簡易の小屋を穴の脇に作りみんなで会議だ
「ドアーフとエルフが入り混じり3箇所で集落を築いていると思われます」
わたしは生き物探索を映像化しみんなに見せた
「結構いるのう」「ガハハハハわしは…」
「神よ私は1つの懸念が…」
「何ディラン」
「人間達に追われダンジョンに逃れるしか無かった同胞達は…」
「人間達を恨んでいると」「はい」
「そうですね 今回救出する者達は選別を行います」
「小梅様どういうこと?」
「人間に助けられたく無い者は置いてきます それと移住を希望する者には神の誓約書小梅バージョンにサインしてもらいます」
「内容はどの様な」
「個々の人間に対し理由も無しに敵対心及び悪感情を抱いた場合 此処に強制送還される」
「其れは過去に同胞を追いやった者達への感情は許されるという事ですか?」
「そうです が…マロン教国に属する人間に対しては別になります 我国には既にサテライト街が存在します その名に反応する者も多い事でしょう ジョゼフ ディラン貴方達が同胞を導いて上げてください」
「ガハハハハ神よ寛大な配慮ありがとうガハハハハ」
『小梅は甘いのう』『あらあら』
「それと…ダンジョン内に長く居たのでそれ相応の魔素の影響を受けていると思われます」
「確かにそうですな」
「マロン教国へ其のまま連れては行けません」
「誓約書に同意し加護を希望する者は此方にて浄化します」
「ガハハ…基ジョゼフ」
「神よガハハとお呼びくだされ神に愛称で呼ばれるとは誉でありまするガハハハハ」
…みんなの視線が熱い…
「でわガハハ」「はい」「監獄に住まう余裕はありますか」
「ガハハハハ余裕だらけですぞ神」
「でわ 今回救出する者はドアーフもエルフも其方で面倒を見てもらいます」
「ガハハハハ承知」「宜しいですかディラン?」
「ハハハ有り難き御配慮感謝しますハハハ…ハハハ」
おや?ハを強調した?
「半蔵」「はっ」「ドロンが出来る御庭番は何人居ますか」
「はっ御庭番は全員小夏様の元修得済みです」
『凄い!』『まぁな』
「でわ 3つの班に別れて救出に向かってもらいます」
「鬼平 シャーゼ 御庭番10名」
「ジョゼフ ドアーフ10名 御庭番10名」
「ディラン 半蔵 御庭番10名」
ルルとヒーラーはわたし達姉妹と此処で待機
『行かないにゃん?』『行かんのか!』
『あらあら』『私はどっちでも良いけどね』
「人間はなるべく姿を見せない方が良いと思うの」
『わしらは人間じゃ無いけどな』
『あらあら 貴女は可愛い娘さんですよ』
『わたしは!わたしは!』『私が1番にゃん』
わたしは探索タブレットを作り3班に渡し救出準備が出来たら御庭番が此処へ呼びに来るよう命じた
「小梅様」「なにルル」「私達ヒーラーは浄化は出来ない」
「ルル達には怪我や病気を頼むわ 私は浄化しかしないから」
そう出来る限り人間に助けられた事を意識させるのだ
「小梅様」「なに?」「私だけ小梅様とこれて…」はいはい
「小梅暇じゃあ」「暇なのにゃん」
「じゃあ あっち向いてホイでもやってれば」
「…なんじゃそのホイって」
「ジャンケンして勝った方がこうやって…ホイ!はい小夏の負け」
「な ななんじゃと わしの負け…」
宛ら あっち向いてホイ大会会議場の様になってしまった…
半蔵に御庭番達が続けて帰ってきた
「じゃあ順番に連れて来るから」
「いってらーホイ!」
「此れは…」思ってた以上に酷い有り様だった わたしは浄化を掛け後をルル達に任せ次へ…
結局残る者は誰も居なかった「先ずは良かった」
それにしても疲弊が凄かった 余程過酷な暮らしだったのだろう
ある者は魔物化し同胞を始末する事も…
其れなりの人数は居たが ドアーフは1割 エルフは3割に減った様だ
わたしは誓約書を受け取り みんな纏めて監獄へ
後のことは みんなに任せてわたし達姉妹は家路についた…
「あっち向いてホイ!」まだやっとるのか…
夕暮れの中5人で歩く足取りは 何時もより
ほんの少しゆっくりだった




