50話 小夏でも?
マロンカーニバルも無事に終わり わたしは縁側で 猫 を撫で回している
「ニャー」もっとするの?「ニャー」ようし…
「どうしたの玉ちゃん」
「小梅は猫と仲が良いのね」
「うん ムニムニ」「ニャー」
「私も撫でて良い」「良いわよ」
…玉ちゃんが恐る恐る伸ばした指をピタッ……猫が手で止めた…ハハ
尻尾のある者どうしいずれ仲良くなるだろう
此処数ヶ月ですっかりマロン教国も変わった 交通も流れるゴンドラとして利用されつつある
各街とプラムの間を周回しているのだ わたしも乗ったがなかなか良かったよ
わたし達の家の敷地は 小梅の家と呼ばれるようになった
此処には四季がある もうすっかり秋になったが庭にある柿の木以外は青々としている…
異世界の木だからね
それでも田園風景は日本の秋其のものだ 直に雪も降るのかな?
「パチっ!……パッチ!……」
「小梅焼けたぞ」小夏が焼き芋を焼いてくれていた 焚火なんていつぶりに見ただろう…
「ありがとう」「あらあら 美味しそうに焼けたわね」
「じゃろ」半分に割る湯気が香りを運んでくる
うんーん甘くて美味しい
この縁側には わたしが前世で欲しかったものが全てある
「小梅あまり沢山食べるとぷーだぞ」
ぷーって ふふ
前世ではなんで手に出来なかったんだろう この時間が
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この世界の人は休みと言う概念が薄い様だ 1日1日が生きる事に精一杯だったからだろうか
前世でも生きる事に精一杯の人は働き詰めだった様にも思う
少し前までは違った気がするのだけど…
わたしは幹部会議で提案した 地球の暦を丸パクリだ
7日間を1週間とし日曜日から始まり土曜日までだ
わたしの感覚からすると月曜日から始まっていた様に思うが
まぁ細かいことはさて置き日曜日が休みで土曜日は半ドンだ
…祭日はどうしよう?取り敢えず祭日はそのうち考える事にした
「7日に1日休みと言う事でしょうか?」
「そうね」「半ドンとはなんでしょうか?」
「午前中だけ働いて午後からは休みよ」
「国の者全員ですか?」
「そうね交通もゴンドラがあるし食堂にも自動提供機があるから大丈夫と思うのだけど 土曜日休みで日曜半ドンとの交代制でもいいわね」
「警備隊もでしょうか」
「そうね大きなトラブルが無い限りは民のチカラで解決出来るでしょう 実際トラブルも起きてないわよね 働きたいと言う人もいるでしょう そう言う人は働いてもらって良いのよ 自分のしたい事に時間を使うの 曜日はあなた達にまかせるわ7日間のうち1日休み1日半ドンで」
取り敢えずみんな納得してくれた
「何か他にある人は?」
「小梅様宜しいでしょうか」バッカスだ
「townシャインで 歳をとり動くのもままならないものが幾人か出てきまして」
そうだよね 何時迄も動ける訳が無い…前世でわたしがそうだったのだから
「そうですね家族のいる人はそのまま家族と暮らしてもらって そうでない人は新たに施設を作りましょう そこで働いて貰う人も必要ね ユーリ人集めてお願いね」
「はい」
「この施設は各街にも必要でしょうから ジョゼフお願いしても」
「ガハハハハ勿論ですともガハハハハ」
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縁側でまったりと田園風景を眺めている
「小夏」「なんじゃ」
「この国は上手く回りだしていると思うの」
「そうじゃな」
「外の国はどうなってるかなって 物流も止まって ナマズーもいなくなった」
「何もかもは救えんよ それは神でもじゃ」
「小夏でも?」
「ああ 滅ぼす事は出来ても 救う事など…小梅は良くやってると思うぞ」
「あらあら」「ニャー」むぎゅ「キャッ!」
…
わたしはみんなと一緒にいたいだけ




