44話 笑いながら泣いていた
夕食の後わたしはステイタスカードの大量生産だ…
自動で勝手に作れないだろうか…
スキル auto 3Dprinter を獲得しました…出来たよ!
翌朝 鞠で遊ぶ 猫の気配で目が覚めた…
小夏お前か!寝ぼけながら遅い朝食を頂いている「ピンポーン」
「小梅おはよう」「ユーリおはよう」
「ジョゼフ王から謁見の申し出が有ったわよ…どうする?」
「…どうしよう?」
「ふふ そうよね謁見なんて仰々しいわね小梅にわ」
「わかったわ午後から詰所の執務室でお茶でもと伝えておくわ」
「ユーリドアーフの所に行ってるの?」
「ええ わたしの出来る事からしっかりやらないとね」
そっか 昨日の戦闘で自信を取り戻したかと思ってたけど
そう簡単じゃないよね
「ユーリ此れを持って行って」
わたしは昨夜作ったステイタスカードを100万枚
ユーリのポシェットに移した
念の為に多めに作ったのだ…autoだけどね
午後わたしは執務室にいた…暇だ!
シャーゼとリーゼと3人でチーズケーキを食べている…
美味しい…トントン ジョゼフ王がお越しになりました…
「どうぞ」「小梅待って」
…シャーゼとリーゼが慌てている…なぜ?
程なく扉が開きジョゼフが入って来た
「本日は神の茶会にお招き頂きありがとうございます…此れは少しばかり遅れてしまいましたかな」…
若干の気まずい空気の中 仕切り直しだ
シャーゼとリーゼがケーキとお茶を出し
わたしの後ろに控えた ジョゼフって昨日見た時より小さい?
まぁドアーフ全体的に小柄だとは思ったけど…
「さぁどうぞ召し上がってください」
と わたしはお茶を一口 それに続いてジョゼフも一口…ん?
止まった…お口に合いませんでしたか
「これは失礼しました 余りの美味しさに…」
続いてケーキをわたしが一口 それを見てからジョゼフが一口…
また止まってるよ!
昨日の夜から見たこともない美味しい食事を腹一杯食べさせてもらって
皆大喜びしてるらしい
ドアーフ達は此処1週間まともに口にしていなかったそうだ
「神よ わしわ…この様な日が訪れようとは 夢にも思っていませんでした ガハハハ!」
と大笑いしてるジョゼフの瞳からは涙が溢れていた…
「神よ ありがとう」
わたしは取り敢えずジョゼフが落ち着くのを待ち
「わたしは神ではありません」
「この国の名はマロン教国 神マロン様を信仰する国です 国を納めては居ますが マロン様を信仰する 1人の人間です」
「マロン様ですか…神が想う神がいるって事ですな ガハハハ」
わかって無いようだ
「本日お目に掛かりたかったのは どうしても早く御礼を申し上げたく ご無礼かとは思いつつも ユーリ殿に謁見の打診をしてしまいました…この様な配慮まで頂き…わしは…ドアーフ 一同 神に忠誠を」
『スキル 神様の道しるべ .ct 920455』なんですと!
「其方のエルフの娘さんは長をなさっていると仰っておりましたな エルフの者達は健在なのかな?」
「ええ 今は集落すべてがマロン様の加護下にあります」
「そうですか…集落にディランと言う名のエルフはおらんかな?」
「…ディランは先先代の長の名で私の祖父にあたりますが…」
「そうかそうか其方が…ガハハハ」
「ディランは今は…」
「長老として今も村にいます」
「そうか健在か ガハハハ」
ジョゼフとシャーゼの祖父は知り合いらしい
昔はサテライト大陸にドアーフの国があったそうだ
ドアーフもエルフも人間達の襲撃にあいドアーフの国は崩壊
エルフ達の集落も消えたらしい
だがドアーフとエルフ達の多くはサテライトのダンジョンに入る事に 一途の希望を掛けた
ジョゼフは囮として側近達と共に海に出たそうだ 辿り着いたのがドラード大陸
当初はドアーフの技術にどの国々も歓迎してくれていたのだが
大陸が1つの国になった時 あの島にドアーフの街を作ってはどうかと言う話があがり
あの島でドアーフは暮らし始めたらしい
それも最初は良かった 国の王が変わる度に徐々に 傷ついた人間が送り込まれるようになり最終的に先日の様な状態だったそうだ…
シャーゼに近い内にディランに会おうと伝えてくれと言い笑いながら帰って言った…豪快な人だったよ…
「こんな喜ばしい日は無い」と 笑いながら泣いていた。
ドアーフも長生きなのかな?
夕方わたしは縁側で猫と一緒に田園を眺めている…
後ろで1匹の神が鞠と戯れている…猫は大人だね
「シャー!」うるさい神!




