36話 やめてあげて
今日の朝は静かだ 小夏と小春が工作に没頭中なのだ
「2人とも朝ごはんにしましょう」…『おーい』…
「卵かけご飯だよう」「はーい」いい返事だ。
小夏が竹とんぼ 小春がお手玉と手鞠だ
懐かしい(あんたがたどこさひごさ)…
熊本にいるそうだ…「ずるずるずる」…
袖で拭くな!
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「みなさん此れから私達もこの街の一員になります宜しくお願いしますわ 」
「おい あれって…ヴィクトリアお嬢様じゃないか?」
ざわ…ざわざわ「確かにお嬢様だ」
「みなさんお元気になって…エントールでは 私達のチカラ不足で ごめんなさい」
ざわざわざわ
「そんな事はないですよお嬢様…私らは諦めていた 只々惨めでお嬢様に唾を吐く様な奴もおったでしょう…だが今は毎日が楽しくて仕方ない この今に繋いでくれたのはお嬢様達でしょ」
「そうだそうだ」「其方のお2人は公爵様と奥方様ですか?」
「私達からも 皆には苦労を掛けた」
2人は深々と頭を下げた…
「やめて下さい 私達などの為に 裏で便宜を はかり続けてくれた事 皆が知る処ですよ 其のために肩身の狭い思いをしていると 噂わ耳にしてました」
「だよな!皆んな」「あー聞いてた」
「俺たちの方こそ 何時もありがとう」
「此れからは皆と同じマロン教国の一民になった…いや 違うな…民になれた!これからよろしく頼む」
ざわざわざわ…
「頼まれちゃしょうがないな わからない事が あったら何でも聞いてくれ」
「お前なんかで大丈夫か」
「なんだとう」はは ははは はははは…
「この国じゃイメージする事が大事なんだ 」
「教祖様の受け売りか?」はは ははは…
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詰所の会議室 幹部達とクラウンコンフォート親子と3姉妹だ
「この度は私共を助けて頂きありがとうございます 私クラウン」
「知ってまーす」「…?」
「小梅様もう少し貴賓とは言いませんが我慢をお覚え頂きませんと…」
「小梅様そうですよ 流石に失礼ですよ」
「教祖様に名を知って頂いて居るなんて…至極光栄で…嬉しさの余り………おうー神よ!」
この人やばい人だったよ
各々の自己紹介の後 此処に残る意思があるか尋ねた
「出来る事なら そうさせて欲しい」
「マロン教国は神マロン様を信仰してますが」
「マロン様ですか 失礼ながら わたくし神を憎んでました なんと無慈悲な事をと 常日頃感じてました…昨夜までは…マロン様と仰るのですね… 真の神マロン…なんと魅惑的な響き…」
神 ドン引きだよ…
なんやかんや脱線しつつも話は着いた 新しい仲間達の誕生だ
因みにお父さんの名前はバッカス お母さんがオリビアだ
ヴィクトリアに会った時に気付いて居たのだけど彼女には
物質創作の素養があった
もしかしたらお父さんにも…なかった …
お母さん似だった 良かったねヴィクトリア
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「オリビア…」「何ですかあなた」
「この先も苦労掛けると思う…すまない」
「あら嫌ですわ」
「屋敷も失い 此れから 慣れない仕事までさせてしまう」
「お母様なんてページを見ているのです ハシタナイ!」
「あら教祖さまご推薦ですよ」
ヴィクトリアと其の母オリビアには この国の衣類全般を任せる事にした
参考にファッション紙を10冊ほど渡しておいた
頑張ってレベルを上げて欲しい
2人には狭い思いをさせてしまうとバッカス…
「いつもの邸宅で暮らせますよ」っと案内した …バッカスが驚愕した
後にバッカスは家臣と共にこの街を走り回る事になる 洋服の配達だ
エリカ率いる騎士団はユーリの職ススメ隊に
オノマス団長以下50名はボーの警備隊に所属して貰った
これでひと段落つけたね
「パッカパッカポッカパッカ ヒヒーン!ブルブルブル…」
馬達は牧場で走り回っている …
小夏が馬とデクを見比べていた…
やめてあげて




