34話 …なぜ?
ぷにゅぷにゅ あー癒される
「ニャー」
「此の肉球が堪らない」
シャーゼとリーゼ2人が羨ましそうに此方を見ている
此の肉球は譲れない!穏やかな日が続いている
神様達はルル小屋へ竹馬を持って遊びに行っている
…少し寂しい…
「ピポーンピポーン…」
「小梅サキが呼びに来ている 何やら慌てている様だ」
わたしはサキに連れられ柵の前に…何あれ⁉
「ヴアッハッハッとどめはわし自ら刺してやる、ありがたく死ね!」
『小夏 小春柵の前にすぐ来て』
『来てるぞ…不味いな』
『2人ともお願い』
『おう』『あらあら』
「うぉー!」「カシャーン!カシャーン!カシャカシャカシャカシャーン!」「うぉー!」
柵の前には 此方に背を向けた人々が大勢 其の先に 剣を突きつけられてる 女の子
突き立てているのは…ゲッヒン第3王子 其の後ろに…何人いるんだろ木の間にも何人もいる
「させるかぁ―!」(カッキーン!)1人の女騎士が飛び出した…
わたしはゲッヒンの剣を『BAN!』
小夏が襲われていた人達を柵の中に『空間転移を習得しました』
ひさびさだよニコニコちゃん
小春が桜の伊吹でゲッヒン以下を吹き飛ばした…
「「「また――――!」」」
―――静寂―――
ゲッヒンが消えた…「消えた?あ奴らは…お嬢様!」
先程ゲッヒンに飛び掛かった女剣士が気を失ったお嬢様…?を抱きとめた
「此処は…誰だ!」
「エリカ私よ」
「ユーリ…装甲の…」女騎士が倒れた
身体中傷だらけだ ルルがヒールで癒している
「ざわざわ…ざわざわ…」
襲われていた人達 もざわめき出した
「みなさん大丈夫です 此処は安全ですから安心して下さいな」
皆んなを迎賓館に案内するよう ユーリに言い 一先ず騒ぎは収まった
ルルもみんなと一緒に行き怪我人の治療に当たっている…
何時もの会議室に今はユーリとルル以外の幹部が集まっている
事の顛末は 警備隊が警備中大勢の武装した兵士が現れた
だか柵の手前で一部の兵士と他の兵士が対立を始めたと言う
駆けつけたユーリが其の様子を見てサキをわたしの所へよこしたそうだ
「彼女等の怪我の治療と食事を用意しないと…」
「小梅様 助祭達を全員向わせましたので治療は大丈夫です」
「俺も料理人達を行かせたから心配いらねえ」
みんな頼もしくなったわね
「ユーリと女騎士は知り合いだったみたいだけど」
「それに付いては俺から説明するよ」
「エリカ…女騎士エリカと あのお嬢様は月に一度貧民街で炊き出しをしていたんだ」
「左様で御座いますな あのお方はクラウンコンフォート家のご令嬢ヴィクトリア様です」
「俺たちも何度か手伝った事があるんだ」
「貧民街と言うと今 内の民の…」
「そういう事だな 中にはお嬢様の気まぐれと陰口を吐く奴もいたけどな」
「気まぐれでも施しを受けて置いて陰口」
「中にはそうゆう奴もいたってことさ」
「持つ者と持たざる者 少なからず軋轢を生むという事じゃな」
『其方とて前世で女子会が羨ましかったと言っておったではないか』
確かに羨ましかったけど
『けど…わたしは妬んだりは…』
『言い切れるかのう』
ゔっ『他人を羨んだり妬んだり 儘ならぬものよ』
『じゃあ今の内の民も…』
『じゃな今は良くても何は…まぁ仮定の話しを今してもしょうがあるまい』
「じゃあ内の民達も彼女達を知ってるのね」
「飯をくれる人ぐらいには覚えているかもな」
ゔっ…
「では 彼女達に話を聞かないと始まらないはね」
****
話を聞くのは明日以降する事にして会議を終えた
縁側で夕焼けを観ている
「ニャー」はい食べて「ニャー」
「小梅余り思い詰めるな」
「うん」
「人とは色々な感情を抱く生き物じゃ 悪い感情を抱いても善で有ろうとするなら それも良しではないかのう」
「あらあら 随分と難しい話をしてますのね…今日は以前頂いたオムライスを私が挑戦してみました 冷めないうちに御賞味下さいな」
「うん ありがとう」
オムライスには真っ赤なハートマークが描かれていた
因みに小夏のオムライスは渦巻きだった…
めちゃくちゃ喜んでるよ
…なぜ?




