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27話 顔に出てますわよ

 

「ザクッザクッザクッ…ふうー」


 わたしは今詰所の裏に来ている


「こんなもんかな…」裏庭を作った 此処で月に1回 お茶会を開こうと思ってる


 最初のお茶会には 紹介もかねて シャーゼさんを招く予定だ


 エルフの集落がマロン教国にある事は まだ誰も知らない


 庭いじりなんて前世では夢のまた夢だった…


「おーい!小梅ー!団子じゃ」


「あらあら また随分と上手に出来ましたね」


 手渡された2人から…どうしろと?


「わーっ お ・い ・し ・そ ・う」


「じゃろ」


 わたしが掘った 泥山へ走って行く2人…ふふ


 全力で今を楽しんでる そうねわたしも今を楽しまないと


 …後ろに何か落ちた…紙?…


(泥おんな!)誰が泥女じゃ!泥神!


 ****


 テーブルとティーセットを用意して 後は みんなが来るのを待つだけだ


 シャーゼさんは神様に迎えを頼んだ。 


 どんよりと歩き出した…はよ行け!暴れん坊将軍!


 ミハエルにも迎えを出した小春を…断腸の思いで…


 何故2人に向かいを頼んだかと言うと神の誓約書だ。


 此れからは親衛隊4人とミハエル、シャーゼを この国の幹部とする事にした…役職とかは決めてないけど、


 他に幹部たちの補佐1名を招待した この人達にも誓約書にサインしてもらう


 …半ば強制だが嫌がる人は誰も居ないだろう…


 今回の誓約書は詰所から内側の事に限定している


 住民にマロン教国から出れる者は居ないからね


「小梅 お招きありがとう」


「小梅様…チラッ 実に良い庭ですな…チラッ」


「わたし入ってもいいんですよね…ね」


 「ガヤガヤワイワイ」


「さぁみなさん席に着いて」


 補佐達が戸惑っている 各々の上役横に座って貰った


「みなさんお集まり頂きありがとう 今日は第1回 マロン教国 幹部達のお茶会を開きます」


 …其の言葉にみんなが口を開く


「幹部?俺達が?」


「今更何を言っているの?」


「わたしと共に教国を発展させて下さいね」


「嫌ですか…デク?」


「はは 幹部なんて柄じゃないが 俺は小梅の男だからな!…あっ…あれ殴られない?」


「小梅様…」


「小夏ちゃんが居ない…」


 ルルの視線の先に空いた席が3つ


「新しいメンバーを紹介します」


 どうぞ…コツっ!神のゲンコツが炸裂した


 皆が驚愕してるなか


「戯けが お前に小梅はやらん」


「痛たた!久々の衝撃」


 痛がりながら頭を掻くデクに新メンバー達が驚愕した


「あらあら 騒がしくてよ小夏 みなさんも早く慣れてくださいな」


 その言葉に青褪あおざめる新メンバー達…あっひとりだけ デレデレのロリ神父がひとり居た…◯ね!


 騒ぎが収まった所で「姿を見せろ」小夏が言うと初めから其処に居たかの如く2人のエルフが姿を現した…初めから居たんだけどね


 その姿 この場の男共がまたもや驚愕した


 …違う意味でね


「なっなんと美しい…」


「本当に居たんだ…」反応が皆 一緒だよ!


 …そんな中…ミハエル…あんたはブレないねー


「お初にお目に掛かる 縁合ってマロン教国に住まう事になったシャーゼと申すエルフの長を務めている…よ、宜しく頼む」


 流石のシャーゼも 男共の視線にドン引きしてるよ!


 ユーリとルルがそんな男共を殴り飛ばして行った


 ユーリとルルも強くなったね


 男共は詰所の外まで飛んでいった!


 残ったのは女達とミハエル…ある意味凄いなミハエル


「今日は予定を変更して女達の(+ミハエル)お茶会にしましゃう」


「す、すまぬ 小梅様」


「シャーゼが謝ることは無いですよ」


「サキ詰所を閉鎖しときなさい」


「はい 直ちに」


「あいつは補佐から降ろす」


 ルルの補佐は男だった…短い幹部だったね名も知らぬ男よ…


 こうして第1回女達(+ミハエル)のお茶会は楽しくお喋りをして終わった…


 暫くは此のメンバーだけのお茶会だ 因みにシャーゼの補佐は副長のリーゼさんだ


 とてもつつましい女性だ…色気は慎ましく無いが…


 ****


 シャーゼが手土産で 先日の緑茶と蜂蜜を持って来てくれた


「あの甘味ははちみつだったのね…?」


『神様』


『なんじゃ』


『この世界にも昆虫がいるの』


『いるな』


『わたし見た事無いんだけど』


『この世界の昆虫は人に近づかないからのう』


『神法で皆んな駆除してしまうので 寄り付かなくなったのじゃよ』


『そうなんだ』


『じゃあ はちみつは貴重だよね』


『じゃな』


『エルフしか持っておらんよ』


「シャーゼ 田んぼの方は如何いかがかしら?」


「はい 精霊が言うには ある程度の四季があった方が良いと」


「四季か…」此れはどうしようもないか…


『出来るぞ 結界内限定ならば』えっ


『神球全体じゃと影響が計り知れんが 結界内なら問題無かろう』


『そうなんだ』


「シャーゼ四季の事は此方でどうにかしますので心配しないで」


「ありがとうございます」


「他に問題はない?」


「其れが…大変申し上げ難いのですが…」


「構わなくてよ 聞かせて下さい」


「はい、人間に対してよく思ってない者が多く…中でも活気盛んな者共がいまして…」


 それはそうだよね 長年人間は敵として来ているのだから 実害も出て居たのでしょうし


「其の者共が人間が神をたぶらかし我等から搾取しようとしていると…」


『あらあら 誑かし ある意味合ってるわね ふふ』


 えーっ!わたしが『わしは誑かされたりせんぞ』


 ですよねー『甘やかして居るだけじゃ』それもどうなのよ!


『小夏は小梅に甘いから ふふ』


『創造主のわしに意を説くとは…エルフ共メ!』


「100年前のマロン様の厚意の計らいを知らぬ者達なのです」


 100年前!…シャーゼって


「集落から追放しようかと…」


「追放されるとどうなるの?」


いずれは 人間に利用され奴隷落ちになるかと」


 この世界には奴隷が…いる…


「シヤーゼわかったわ よく話して下さいました」


「追放は待って頂けます 明日わたしが出向きますから 集落の者達にはわたしが行く事は言わないで下さい」


『小梅は また…捨て置けば良いものを…わしも行こう』


『あらあら 小夏が一緒に行ったら 本性を表さなくてよ』


『じゃが…』


『あらあら 本当心配性ね 私が付いて行きますから』


『え ええ』なんか怖いんですけど…


『小梅 顔に出てますわよ』


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