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始まった夏に、

作者: カモノ橋咲

今年も始まった。大好きな夏。


去年はただダラダラしてただけだっけ。


今年は外出頻度が増えたからか、見えてくるものが増えた。


道を歩いているとそれは自然に見えてくる。



1番はセミ。


セミは集団で鳴く。朝学校に行くにも早い時間。外で勉強をしていた。最初は静かだったが一匹が鳴き始めると沢山のセミが鳴き出した。


ふと上を向く。そこには、クモの巣に引っ掛かったセミがいた。弱肉強食の世界だと感じる。


下に意識を向ける。そこには車に引かれたであろうセミの姿があった。


登校中。正面を飛んだセミ。まだ羽が乾いてなくて、生まれたてなんだと感じながら同時に小学生に捕まえられないことを祈る。


明日もミンミンとセミは鳴くだろう。

そして生活が始まる。夏にしか起こらない。貴重な時間。



学校ではプールが始まった。


最初は入る人が少なかったものの、回数を重ねるごとに人は増えて行く。


どれだけ潜れる勝負とか、何メートル泳げたか競いあったりした。


出たあと髪の毛がギシギシになってはねてしまう。絶対次は入らないと決めても涼しい水のなかにその意思は飲み込まれる。




付き合い出す人が増えた。


彼女。彼氏。何が面白いんだろうと、つい思ってしまう。


好意を向けられることは嬉しいことだとは思っているが、拒絶してしまう癖がある。しかし両思いだと意識してしまい会話もままならない自分。きっと付き合うには向いてない。



夏の終わりはいつやってくるのだろうか。


急にだろうか。それとも徐々にだろうか。それでもあっという間に終わってしまうんだろう。



しかし、高校には推薦で行けるように勉強しようと心に誓う。



今年は1番長く感じる夏になるかもしれない。

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