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イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)  作者: こたろう文庫


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姉の秘密

お姉ちゃんから真剣な顔で話があると言われた


なんだろう?


「聞きたいことってなに?」


「うん、えっとね、学院は楽しい?」


「うん、楽しいよ」

やっぱりお姉ちゃんは学院に戻りたいのかな?


「友達は出来た?」


「うん、多くはないけど出来たよ。あ、今度紹介するね」


「楽しみにしてるね。その友達は、エルクに何があったときに助けてくれるかな?」

お姉ちゃんが何でこんなことを聞くのかがわからない。

僕の交友関係を気にしてるって感じにも聞こえるけど、それにしては難しい顔をしている。


「助けてくれたら嬉しいけど、なんでそんなこと聞くの?」

みんな僕が困ってたら手を貸してくれると思うけど、実際にその時になってみないとわからない。みんなにも出来る事と出来ないことがあるだろうし…


「……エルクに謝らないといけないことがあるの。隠し事をしてたわ」


「えっと……なんのこと?」

僕はお姉ちゃんが急にそんなことを言ったことに驚く。


「エルクは他の人と明らかに違う所があるんだけど、それに気づかないように、隠そうとしてたの」


「よくわからないんだけど……」

僕が他の人と違う事?創造のことは僕がお姉ちゃんに言ったことだし、もしかして前世の事かな?いや、それもおかしいか。なんのことだろう……


「エルクの魔力量は周りの人に比べて桁違いに多いのよ。魔力量が多いってことはそれだけ強い魔法を使えるってこと。エルクがそれを知った時に自分の事を化け物のように思ってしまうんじゃないかと思って、学院長先生にお願いしてエルクが気づかないようにしてたの。私がそうだったから……」

お姉ちゃんが途中から俯きながら話した


「……そうなんだね」


「あんまり驚かないのね……。もしかして気づいてたの?」


「気づいてたわけではないよ。でも少し前から、そうなんじゃないかなとも思ってたから。でも、僕の魔力量ってお姉ちゃんとそんなに変わらないよね?桁違いに多いっていってもそこまで多いとは思えないんだけど…」


「前に私が高等部の寮にいるって言ったでしょ?」


「うん、言ってたね」


「黙ってたけど、今高等部に通ってるの。去年飛び級した子がいるって話は聞いてない?」

さっきの話よりもこの話の方が驚きだ。お姉ちゃんは学院を辞めたと思ってたのに、実は高等部に通ってたなんて。


「もしかして、高等部で1位のチームってお姉ちゃんなの?」


「そうよ。エルクも見に来てたでしょ?」


「うん、もしかしてあの時って手加減してたりするの?それとも本気?」


「もちろん手加減してたわよ。そもそも私はリーナの魔力を回復させてただけ」

なんか、自分の力が飛び抜けている事に実感が湧いた気がする


「そっか……。お姉ちゃんはリーナさんと同じチームなんだね。僕の友達のお姉さんがリーナさんなんだよ」


「知ってるよ。リーナの傷跡を治したのもエルクなんでしょ?エルクはリーナが治った後にしか会ってないみたいだけど、普通は火傷の痕まで回復魔法で消すなんて事出来ないからね。私は出来るけど、他の人には無理よ」

リーナさんを治してからラクネが神でも見るかのように僕を見ていた理由がわかった。


「そうだったんだね」


「そうよ。それと、エルクはスキルをもう使えるから飛び級したと思ってるみたいだけど、それは違うからね。初等部だと危ないから中等部に飛び級したのよ。私が去年、初等部でやらかしたから」

えっと…お姉ちゃんが飛び級した女の子なんだから、ダイス君から何をやったかは聞いてる


「もしかしてお姉ちゃんは、蘇生も出来るの?」

確か誤って先生を殺してしまって、生き返らせたって聞いた。少し違ったかもしれないけど、そんなことを言ってた気がする


「……出来ないよ。噂が一人歩きしてるの。先生のお腹に穴を空けてしまって、死ぬ前に治しただけ……」

少しだけ誇張されていたようだ


「……そうなんだね」


「その後に私は周りと違うんだって気づいたのよ。それで自分が化け物のように感じてしまったの。エルクにはそんな風になってもらいたくなかったから気づかないようにしてたの。ごめんなさい」

知らずに誰かを殺しそうになってしまえば、そう思ってしまうのも仕方ないかもしれない。

お姉ちゃんは僕のことを心配してくれたのだ。なので僕の返事は決まっている


「心配してくれてありがとう。僕は大丈夫だよ」

そもそも転生している時点で他の人と違っているという自覚はある。魔力量が多いよりもよっぽど特異だろう。

それに、気づいていなかっただけで、チートも期待して神に強奪を使ったんだから、形は違えど願いが叶ったとも言える。


「ごめんね。ありがとう」


「そういえば、なんで僕とお姉ちゃんだけ魔力量がそんなに多いのかわかる?」

僕だけってことなら心当たりはあるけど…。転生者だし、創造なんて神の力も奪ってるし。


「多分だけど、魔力を気絶するまで使うようにしてたからよ。学院で習ったけど、普通は使っても魔力がなくなって動けなくなるまでしか訓練しないみたい」

そういえば僕も習ったな


「あれってなんでそこで訓練をやめるの?みんなはそこから魔力がグンと増えることを知らないの?」


「知らないんじゃないかな。すぐに結果がわかるわけじゃないし……。そもそも、あんなに辛いことを知らずにずっとは続けれないよ」

辛い?


「辛いって言っても気絶するだけでしょ?良くはないだろうけど、それくらいなら今まで試す人がいてもおかしくないと思うけど…」


「何言ってるの?魔力を使い切ると、目眩や吐き気がして立ってられなくなるでしょ?そこからさらに魔力を使おうとすると、それが何倍にもなって襲ってくるじゃない。あれは地獄よ」


「そうなの?別に魔力使い切っても力が抜けて動けなくなるだけだし、そこからさらに使っても気絶するだけだったよ。目眩も吐き気もなかったよ。それにそんなに辛いなら、なんでお姉ちゃんは続けられてるの?」

地獄のような辛さなんてなかったし、お姉ちゃんがやり続けてるのが不思議だ


「なんでエルクは大丈夫なのかしら?私は……お姉ちゃんの意地よ。弟よりも姉の方が魔力量が少ないなんて嫌だったの。それに回復魔法で魔力を消費し始めてからは、辛くなくなったから続けることが出来たのよ」


「それじゃあお姉ちゃんは最初の1週間くらいはそんなに辛い思いをしてたってこと?そんなふうには見えなかったけど……」

僕は元気なお姉ちゃんしか知らない


「エルクにそんな姿見せるわけないじゃない。エルクも辛い思いをしていると思って頑張ったのに、なんだか裏切られた気分よ」


「なんかごめんね」


「私が知らなかっただけだから気にしなくていいわよ」


「僕とお姉ちゃんだけ魔力量が多いってのはなんとなくわかったよ。実感はそこまではないけど。それでなんで今話す気になったの?」


「学院長先生にエルクには良い友人がいるから、話しても私の時みたいにはならないんじゃないかって言われてね。私の時は学院に入ったばかりだったから、相談出来る相手もいなくて、1人で抱え込んじゃったからね。そうなったエルクを助けてくれる人が近くにいるなら話しても大丈夫かなって」

だから最初に友達の事を聞いたんだね


「そうだったんだ。とりあえず僕の魔力の事はわかったよ」


「なんか軽いね。私が悩んでたのがバカみたい」


「ごめん。でも自分の魔力量が多いってわかったところで、僕の生活は変わらないと思うんだ。毎日が楽しければそれで良いかなって。僕も誰かを殺しそうになってたりしてたら、自分の力が嫌になってたかもしれないけど、そうはならないようにしてくれてたんでしょ?」


「うん。学院長先生に任せちゃったけど、そうならないように手配はしてくれていたはずだよ」


「だったら僕が悩むことはなかったよ。そんなことよりもこれからはお姉ちゃんと会えることが嬉しいよ」


「私も嬉しい。エルクはこれから暇してるんでしょ?明日も空いてるならダンジョンに行かない?自分の力がどのくらいかわかるわよ」


「僕はいいけど、お姉ちゃんはダンジョンに入れるの?冒険者じゃないよね?」


「私も登録はしてあるわよ。最近は冒険者活動は全然してないけど」


「そうなんだ。じゃあ行こっか」


僕はお姉ちゃんとダンジョンに潜ることになった

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