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イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)  作者: こたろう文庫


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side ローザ

エルクと別れてから冒険者ギルドにアメリとフレイの3人で来ている。


私達がクラリスさんの所の受付に並んでいると、クラリスさんの方から順番を無視して話しかけてきた。


「早かったわね。エルクくんはどうしたの?」


「ちょっと、トラブルが起きまして先に帰ってもらいました」


「トラブルってエルクくんが関係してるの?大事?」


「エルクがトラブルをややこしくしたって感じです。私は大事だと思ったんですが……」


「…とりあえず、奥の部屋で待っててもらえる?」


「…?わかりました」


私達は言われた通り、ギルドの奥の部屋で待つことにする


「おまたせ、私が代わりに聞かせてもらうよ」

なんと、カッシュ様が対応してくれるみたいだ


「カッシュ様が聞いてくれるんですか?」


「様だなんて、私はそんなに大層な人間じゃないよ。カッシュでいいよ」

呼び捨てなんて出来ないよ


「ではカッシュさんと呼ばせていただきます」


「うん。それでエルクが何かやらかしたって聞いたけど?」


「エルクがトラブルを起こしたんじゃなくて、エルクがトラブルをややこしくしたんです」


「よくわからないから最初から説明してくれ」


「はい。今日初依頼で、街道沿いのゴブリン討伐の依頼を受けたんです。私とこっちのアメリが前衛、こっちのフレイとエルクが後衛で隊列を組んで進んでたんですがゴブリンキングがゴブリンを引き連れてるのを見つけたんです。」


「ゴブリンキングか…。新人には辛い相手だね」


「私もそう思いました。倒せたとしても犠牲が出ると思って……。それでまだ気づかれていなかったのでハンドシグナルで逃げようって伝えたんですけど、エルクはハンドシグナルわからなかったみたいで、逃げるって意味で後ろを指差したんです。そしたら何を思ったのか魔法を発動しようとして……私が驚いて声を出しちゃったんです」

あの時私が声を出さなかったら、逃げれたかもしれない。

結果、犠牲が出なかったからよかったけど


「それで、ゴブリンキングに気づかれちゃったのか」


「そうです。エルクは、私が慌ててるのを勘違いしたのか、一度魔法をキャンセルしたと思ったらまた魔法を構築し始めて、風魔法でゴブリンキング倒しちゃったんです」


「あー、やっぱりね。ゴブリンキングの話をしだしたからそうなんじゃないかと思ったよ。ゴブリンキングの素材はあるの?」

カッシュ様はエルクの事をよく知っているのかな?


「エルクはゴブリンキングのこと、大きいゴブリン程度にしか思ってなかったみたいで、証明部位である魔核だけ取って燃やしてしまいました」


「あちゃー。もったいないね」


「はい。エルクは飛び級したせいか常識が無さすぎるようです」


「それは、私のせいだね。ごめんね」


「カッシュさんが飛び級を決めたんですか?」


「そうだよ。エルクはスキルをいっぱい持ってたからね。初等部では力を持て余すだろ?それに周りも危険だからね」


確かにエルクの存在は色々と危ない。


「なんで、あんなにエルクはスキルを獲得してるんですか?」


多分私が知らないだけでもっとスキルを獲得していると思う。スキル書を使ったとしたら、どれだけのお金が動いているのか見当もつかないレベルだ


「私が知りたいよ。スキルの数だけじゃ無くて、魔力量もおかしいだろ?」


「はい、エルクは回復魔法を広範囲で使ってもピンピンしています」


「回復魔法まで使えるのかい?」


「ええ、学校の訓練でも使っていました。カッシュさんは学校で去年あった魔法暴走の事故を知ってますか?」


「ああ、知ってるよ。彼女は冒険者の活動もしてたからね。酷い火傷を負って目も当てられない程の痕が残ってしまったって聞いてるよ。将来が楽しみだったのに残念だよ。でも、治療自体は上手くいったって聞いてるよ。それがどうかしたのかい?」


「その人の妹がクラスに居るんですけど、彼女の火傷の痕をエルクが綺麗に消したらしいんです。しかも見られたくない彼女の為に、部屋の外からエリアヒールを掛けたそうです」


「それは本当かい?私も彼女の事は何とかしてあげたくて、知り合いの神官に聞いてみたけど、教会でも完全に治すのは出来ないって言われたよ。出来ても多少薄くするくらいだって……それにエリアヒールを使ったのかい?」


「そう聞きました」


「エルク君の回復魔法は熟練度も高いようだね。エリアヒールは効果範囲を指定して、自分と離れた位置に魔法を展開する必要があるから相当難しいはずなんだけどね」


エルクがエリアヒールと思っているのが、範囲がおかしいただのヒールって事をこの時の私は知らなかった。


「私達、エルクとパーティ組んでていいのかしら?エルクがスゴイのはわかってて誘ったけど、ここまで異常だとは思ってなかったから……」

私達はエルクにとってただの足手まといでしかないと思う。


「決めるのは君達だけど、私はこのまま組んであげて欲しいと思っているよ。エルクはどこか不安定だからね。周りがフォローしてあげた方がいいと思うんだよ。それに、あんなんだけどまだ子供だからね。遠慮してしまったら、エルクの周りには誰もいなくなってしまうから。それは悲しいよ」


「わかりました。エルクから言われるまでは一緒に組みます。それに、私達がエルクを助けてあげるくらい強くなればいいんだから」

何を弱気になってたのかしら。私らしくないわ


「ありがとう。それと、エルクには自分がズレている事を出来るだけ黙ってて欲しい。知った時にどう思うかわからないけど、もしかしたら自分を化け物のように感じてしまうかもしれないから。……彼女が去年そうなってしまったからね」


「わかりました。私達から言う事はないようにします。……聞いていいのかわかりませんけど、その彼女ってのは?」


「去年も飛び級した女の子が転入してきたよね?その子のことだよ。今はもう吹っ切れたみたいだけど、入学した頃は自分の異常さに思い悩んでしまったみたいだからね。」


「あの聖女様が……」

スゴイ人にも苦労があるんだね。


「だから、エルクには同じ思いをして欲しくないんだよ。いつかはバレると思うけど、もう少し大きくなってからでも良いと思ってね。……それじゃあ、これからもエルクをよろしくね。」

カッシュ様はそう言って部屋から出て行った。


私達はそのまま依頼達成の報告を忘れてギルドを後にした


少しでも面白いと思って頂けましたらぜひ下部より★の評価をお願いします。

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