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イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)  作者: こたろう文庫


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ラクネのお願い

隊列訓練後、ラクネにお願いがあると言われた。


なんだろうか?

訓練は一緒にしたけど他に接点は無いし、何かお願いされるような心当たりはないな。


「なに?」

とりあえず、聞くことにする


「もし迷惑じゃなかったら私の家にこれから来ない?」


何故か女の子の家に誘われた。

家で何かして欲しいって事?

仲良くなりたかったからもちろん行きたいけど、なんで誘われたのかわからないな。

迷う。ここで理由を聞いて、嫌われてしまったら家に行くチャンスを逃すかもしれない。でも、理由も聞かずに付いて行くのもよくないよなぁ。


「えっと……行きます」


僕は欲望に負けた。


「ほんと!?じゃあ行こっ」

ラクネがすごい笑顔になる。

もしかして惚れられた?だとしたら困っちゃうな。僕はもふりたいだけであって恋愛感情はないからなぁ。

顔がニヤけてくる。気をつけないと。


ラクネの案内で家に向かう。


「ラクネさんは寮に住んでないんだね?」


「ラクネでいいよ。住んでるのは寮だけど、案内したいのは実家なの」


親に紹介したいって事?いろいろとすっ飛ばしすぎじゃないかな


「え?そうなんだね……」


しばらく歩くとラクネの家に着いた。普通の家だ。


「ラクネは貴族じゃないんだね?」


「違うよ。エルクくんも同じ平民でしょ?あの学校、貴族ばかりで緊張するよね?」


「そうだね。話しかけづらいよね」


「中に入って」

家の中に入る


「ただいま」

「あら、どうしたんだい?」

ラクネの母親だろうか?母親も獣人だ


「今日はクラスの友達を連れてきたの」

友達なのだろうか?嬉しい反面、実感がまるでない


「えらい小さいけど、同級生なのかい?」

「エルクくんは飛び級してるの」

「そうかい、すごいんだね。狭い家だけどゆっくりしていってね」


母親の了承ももらって僕は家に上がる。


「ここが私の部屋だから中で少し待ってて」


女の子の部屋ってなんだか緊張するな

ラクネの部屋は、寮に住んでいるせいか生活感は無かった


「お待たせ、こんなのしか無かったよ」

ラクネが飲み物とお菓子を持ってきてくれる


「ありがとう」


ラクネは何か言い出そうとして、やめてを繰り返している。すごく気になる。


「それで、僕を呼んだ理由を聞いてもいいかな?」

待たなくても、僕から聞いてあげればいい事だ


「えっと、こんなことお願いしていいのかわからないんだけど……お姉ちゃんに回復魔法を掛けて欲しいの」


「え?」

全然違った。惚れられたとか自惚れていた自分が恥ずかしい。


「やっぱり駄目だよね。回復魔法掛けてもらおうとすると、魔力すごく使うみたいだし、普通ならすごいお金掛かる事だもんね」

ラクネの耳がシュンと垂れる


僕の返答を勘違いされてしまった。

「いや、驚いただけで断ったわけじゃないよ。」

ラクネの耳がピンと復活した


「じゃあ、掛けてくれるの?少ないけどお金も払うし、私に出来る事ならなんでもするから」

なんでもしてくれるなら、もふもふさせてほしい。


「お礼なんて無くてもクラスメイトの頼みなら全然聞くよ。状況を聞いてもいいかな?」

本当に困ってるようだし、もふもふさせてなんて言えない。はぁ


「エルクくん、ありがとう。お姉ちゃんが訓練中に、魔法が暴発しちゃって、全身に火傷を負ったの。すぐに治療してもらったから普通に生活は出来るようになったんだけど、火傷の痕は残っちゃって…。診療所の人は教会の神官様なら消せるかもって言ったんだけど、お願いするにはお金が足りないし、掛けてもらっても痕が消えるかはわからないって。お姉ちゃん、それから部屋に引きこもっちゃってて……」


神官様にも出来ないかもしれない事が僕に出来るのだろうか?


「僕に出来るかわからないよ?」


「カナルくんの古傷は消せたんだよね?」


「見てないから実際のところはわからないけど、そうみたいだね」


「だったら出来ると思うの」


「出来る限りのことはするけど、期待しすぎないでね」


「うん、それでいいからお願いします」


僕はラクネに連れられてラクネの姉の部屋の前に来る


「お姉ちゃん、開けて。クラスの子が回復魔法使えるの。お姉ちゃんの火傷の痕を治せるかもしれないの」


「やだ。誰にも会いたくない」


「お姉ちゃん、お願いだから開けてよ…」


「…………」


「お姉ちゃん…」


「…………」


「エルクくん、ゴメンね。私がお願いしたのに……」

ラクネが下を向く


「お姉さんは部屋にいるんだよね?」


「うん、ゴメンね」


「本当は直接の方がいいと思うけど、ここから回復魔法を掛けるよ」


「そんな事出来るの?」


「効果の範囲を部屋の中全部にしてエリアヒールを掛けるよ。治るかはわからないけど、それでちょっとでも効果があったら出てきてくれるかもしれない」


「ありがとう。お姉ちゃん、聞いてたよね?ちょっとでも良くなったら、信じて出てきてね」


「…………」


「じゃあやるよ。エリアヒール!」


部屋の中だけに効果範囲を絞ることは出来ないので、僕を中心に部屋の中まで効果があるように範囲を広げる。

結果、家のほとんどが範囲になってしまった。


眩い程の白い光に包まれ、目を開けていられなくなる。


しばらくして光が収まり目を開ける


効果あったかな?


「エ、エルクくん。何今の?訓練の時と全然違う」

ラクネは驚いている


「訓練の時は魔力を適当に込めただけだからね。今回は魔力を込めれるだけ込めたよ。そんなことより、お姉さんはどうかな?」


「そ、そうだね。お姉ちゃん、どう?火傷の痕が薄くなったりしてない?」


「…………うそ!?」


中から驚く声が聞こえる

「お姉ちゃん、どうしたの?」


部屋の中でドタバタと音がした後、扉が勢いよく開いた。


部屋の中から美人な獣人の女の人が飛び出してきて、ラクネに抱きついた。


火傷の痕は見当たらない。うまくいったようだ。

でも全く残ってない事を考えると、元々そこまで酷くは無かったのだろう。女の子だし、顔とかに少しでも痕が残ったらショックだもんね。

ラクネは少し大袈裟に言っていたようだ。


「エルクくん、本当にありがとう。お姉ちゃん、元通りになったよ。ううん、前より綺麗になったかも。えへへ。」


「喜んでくれたならよかったよ」


お姉さんはラクネに抱きついたまま泣いている。


「エルクくん、魔力は大丈夫?動けそうになかったら泊まっていっていいからね」


嬉しい申し出だが、残念ながら動く事が出来る。本当に残念だ。


「全然、大丈夫だよ。」


「本当に?無理してない?すごい魔力だったと思うけど……」

ラクネは大袈裟だなぁ


「大丈夫だから。それにせっかくなんだから家族水入らずの方がいいよ」


「うん。ありがとう。エルクくんはお礼はいらないって言ったけど、私はそうは思ってないからね。なにかして欲しい事があったらなんでも言ってね」


今なら言っても良いのではないかな?耳を触らせて欲しい、もふもふさせて欲しいと。

何かお願いした方がラクネも気が楽になるのではないか?


「これからも同じクラスだし、仲良くしてくれたらそれでいいよ」


僕は欲望に忠実になれないヘタレのようだ

少しでも面白いと思って頂けましたらぜひ下部より★の評価をお願いします。

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