表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/171

神への叛逆

俺は死んだらしい。


目の前にいる自称:神の爺さんが俺にそう言った


「なあ、なんで俺は死んだんだ?」


神は冷や汗を垂らしてふざけた事を言った。


「死神が間違えたんじゃ」


は?


「まちがえた……?」


「わしがじゃない。死神がだ」


「その死神ってのはあんたの部下じゃないのか」


「人間に当てはめるとそうなるな」


「だったらその死神を連れてこい!」


イライラする

上司なら責任とれよ

とらないなら最初から出てくんな


「その死神はもう処分済みじゃ。」


……。厳しいな、神の世界も


「生き返らせる事は出来ないから、別の世界で記憶を持ったまま転生させてやる」


勝手な話だな


「そっちの手違いなんだろ?生き返らせてくれよ」


「そんな事したらわしのクビが飛ぶだろう。おぬしは元々死ぬ予定だった事に資料を改竄しといた。そのまま成仏させずに異世界でも記憶を残してやるって言ってるんだから感謝してくれ」


なんて、言い草だ


「ここからスキルを選べ。わしも忙しいから早くするんじゃよ。ちなみにチートとかはないからな」


いちいち鼻につくな


俺は渡されたリストを見る

チートっぽいスキルがいくつもあるんだけどな…


「なあ、経験値1000倍とか強奪とか不死とかヤバそうなスキルがあるんだが、チートじゃないのか?」


経験値1.2倍ってのもあるけど、誰がそっち選ぶんだ?1000倍の方がいいだろ


「制限があるんじゃ。経験値1000倍は最初の戦闘の1回だけじゃ。1.2倍もあるだろ?そっちは死ぬまでずっとじゃ。強奪は相手のスキルを奪えるけど1回しか使えないし奪うものは選べない。不死は死なないだけで老化もするし怪我もする。どれ選んでも一緒だから早くしてくれ」


不死ヤバいだろ、動けなくなっても死なないって事だろ?地獄じゃん。全然一緒じゃないし


「まだ決まらないのか?後1時間後に転生が始まる様にしといたから、それまでに決めないと何も持たずに転生することになるぞ。まあ、普通はスキルなんて持たずに生まれてくるんだからそれでもいいかもな」


くそ、他人事だと思って適当な事を言いやがって

殴りてぇ…


……


「あと1分じゃよ、無しでいいのか?」


もう、これでいい。やってやる


「これで」


「ふん、強奪か。他人に迷惑が掛かるとは思わんのかね。はぁ…」


そう言いながらも俺にスキルを宿す


「せめて、悪人に使ってくれ。ほれ、転生が始まるぞ」


「わかってるよ、俺が一番ムカついているやつに使ってやる」


俺は転生が始まる直前に爺さんに向かって強奪を発動する


「なっ!」


「あんたの言う通り悪人に使ってやったぜ。ハハハ」


俺の意識はそこで途絶えた



―――――――――――――――



彼が異世界に送られてから2柱の神が姿を表した


「彼、本当にやりましたね。私が選んだわけですが普通、神にケンカを売りますかね?」


「わしの芝居もなかなかだっただろう?」


「小物感が見事でしたよ」


「いやいや、君が予測した通りの結果になったのだから、わしの芝居は完璧だったという事じゃよ」


「予測ではない、未来視だ。あなたの情けない芝居も含めての私の人選よ」


「くっ、わしは認めないからな!それよりも早くわしの力を返してくれ」


「あんまりいじめてやるなよ。こんなんでも俺らより位が高い神なんだぞ。ほら、戻したぞ」


「こんなのって、あなたの方がひどいんじゃないかしら?」


「お前らわしをおちょくるのもいい加減にしておけよ。」


「はいはい。悪かったな。それで、本当にあいつで大丈夫なのか?」


「私の未来視でもそんなに未来のことは視えないからわからないわ」


「大丈夫じゃろう。少し性格に難はあるが、生まれ変わって性格も子供っぽくなるじゃろう。それに、あのくらいじゃないと行かせた意味がない」


「だといいがな」


お願い


カクヨム・アルファポリスにて投稿している作品をなろうにも転載しています。

感想を頂けると嬉しいですが、ネタバレはしないようにお願いします。


少しでも面白いと思って頂けましたらぜひ下部より★の評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ