39.正統なる後継者
本日2回目の更新です。こちらから入られた人はもう1話前からご確認ください。
「大規模な爆発は魔道具によるもののようです」
昨夜の爆発事故について、ランバルドはそう王に報告した。
不可解な点も多いが、落ちていた魔道具の破片を解析したバルトサールが、魔力による攻撃でなければ物理的にあり得ない破損の仕方をしている、との見解を示したからだ。
ならば、三人の魔道具がそれぞれ爆発する際の魔力の衝撃によって、破損したと考えるのが自然だと結論づけた。
詳細な検証は後日行う予定なので、第一報として、ランバルドが伝えられたのはそれだけだった。
報告を受けたマクシミリアンは、そうか、と頷いただけだったが、心の奥では、あの爆発は魔道具ではあり得ないと分かっていた。
魔石には籠められる魔力に限りがある。
爆発は城からも見える程だった。
あの規模の爆発を起こすとなれば、それは最早神の領域だ。
同じ騎士団の見習いに襲われたのは共に、オールストレーム公爵家の息子達だと聞いている。
その内のラーシュ・オールストレームは、妾腹の子供だ。最初に報告を受けた時、アンディシュも人の子だったかと思ったが…。
――――キルスティ。神族に嫁いだマクシミリアンの異母妹。その母親は確か、オールストレーム公爵家の出だったか。
つまりラーシュは。
――――正統なる次代の王
何度かアンナリーナとの婚約を打診した際、アンディシュが頑なに拒んでいたのはそのせいだったのか、とぎりりと唇を噛み締めた。
「……殺してやる」
しかし、如何せん理はあちらにある。
どうやってラーシュを亡き者にするか。
マクシミリアンはぎらついた眼で虚空を睨んだ。
これで二章完結です。
登場人物多いですね。まとめた方がいいでしょうか…。
何はともあれ、ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございます!




