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絶望
「離して、離して、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そこで目にしたのは溶岩に突き落とされる母の姿だった。
絶望、焦り、恨み、怒り、不安、
様々な感情が交ざりあった。
「やめろ、やめてくれ、やめてくれぇぇぇぇぇ!!」
ついに父も突き落とされた。
溶岩は泡をいくつか出して静止した。
ラビの心はもう言葉では表せないぐらいに
ぐちゃぐちゃだった。
自然と出てくる涙と激しい怒り。
姉としての自分を保てる余裕なんてなかった。
そしてまた部屋に戻された。
ミラとは別で。
こんなやつらの言いなりになっている
自分が怖くてたまらなかった。
幼い頃にこれやられたらトラウマだよね…
ミラ大丈夫かな…