アドニス
長岡更紗様主催『肉の日マッスルフェスティバル3』企画参加作品です。
シャツを脱いだ彼の肉体は、しなやかな獣のようだった。
まだとても若いから、肌は瑞々しく、青い香りがする。
鍛えている――と見栄を張っても、筋肉のたくましさは大人の男には叶わない。
でも。
余裕がないかわり、張り詰めた緊張感がある。
伸び盛りの奔放さと、危うさ。大胆さと純真さ。
その全てをまばゆさに変えて、彼は若い肉体を彩っている。
無意識に。
露わな鎖骨の溝はたくましさを現し始め、
呼吸をするたび隆起する胸筋は滑らかで、少し傲慢な腹筋へと流れていく。
発達しきれていない上腕筋は繊細さを残して、
時間と共に、この煌めきは窯変していくのだろう。
色香に。余裕に。
今はまだ、未完成の美を眺めていたい。
私の思惑を覚ったのだろうか。
背伸びをする彼の頬に、ほんのり赤味が差した。
今年は読み專で参加! の予定だったのですが、皆勤賞目指して高速(←当社比)で創りました。
殆どマッスル要素ないのですが、こういう路線もアリ……でしょうか?
(ダメだったらタグ外すので教えてください)




