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⑺『虹色の頭蓋骨』
⑺『虹色の頭蓋骨』
㈠
誰が虹色を語り出したんだ、という錯覚的衰弱は、我々の言及を遠い世界へと連れて行くのである。虹色のことを、言っているのだ、と言われ、はっと目を覚ます時、もう既に、手段は遅かったことは、俺もお前も、否めないだろうから。
㈡
そしてまた、何故、頭蓋骨なんだと問われれば、真っ先に、俺は俺の意見を論じただけだ、、と、所謂、批評的信者たちは言うだろう。目算は外れたのである。唯一の唯一、それが、我という我でしかないことが、自同律を導き出すならば、そんなものは、破壊するのだ、という結論も出るだろう。
㈢
さすれば、死が待っているなどという、規定文句も、重要になってくる。違和感というものが、世界へと伝線し、虹色の頭蓋骨に、してしまえ、という言及に、真っ向から反対することは、全うだが、しかし、その言及者本人の頭蓋骨が、虹色だった、という事だって、有り得る訳だろう、しかし、本質は、見えない。