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⑸『虹色の頭蓋骨』

⑸『虹色の頭蓋骨』



何時だって、異常なる正常という、頭蓋骨の色彩を忘れたことはなかった。まだ、身体に属性を持っていながら、周囲には見えない形式で、頭蓋骨が虹色だと言い張っても、誰も信用しない処か、自己でさえ、信じられないという結末を待っている。



所詮、自己は自己しか分かるまい。そう言う言葉が、奇跡の様に思えたのも、きっと、自己が、虹色に捉われているからだろう。自己を放棄した時、始めて、何処かの地中に育まれた、墓地の墓地が、延々と伸びる影に配色されて、ゴッドになっているのを、俯瞰するのだと、頭蓋骨に教えられる。



虹色の頭蓋骨は、そんな一面もあって、我々を驚嘆させるのであるが、例えば、街々の電柱に、カラスがとまっているという、不気味な一面から、鴉雀無声の正常化が、自己の頭蓋骨に酷似するならば、ペンキで虹色にされても、頭蓋骨は、ひっそりと、その形質を留めるだろうと、思われるのである。

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