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⑴『虹色の頭蓋骨』

⑴『虹色の頭蓋骨』



昔、虹色の頭蓋骨について、考えたことがあった。何か、どうでもいい、他愛もないことを、劇的にすることで、芸術を連ねている小説家になりたかった。そんな昔の、自分は、今思うと、余程、疲れていたんだろうと思われる。まだ死んでもないのに、例えば、自分の頭蓋骨を、ペンキで虹色にするとか。



自立することが、他者の手を借りないことだと、何時かの自分は思っていた。まさか、大人になることが、他人に甘えて、他人を利用して、ストイックを捨てて、他人を扱き使うことだとは、思ってもみなかった現実だ。そりゃ、虹色の頭蓋骨になる訳だ、と、妙に革新する。



瞬きと、瞬きの、間の空間と時間が、いつぞやの自分を責める。また、自己責任のはなしか、と思うと、ウンザリなんだよ、と天井に向かって、云い叫ぶ。誰も相手に出来ない性分なら、誰からも相手にされないね、自分の頭蓋骨が、虹色にされた恨みからか、自分にそう話し掛けた、一週間ほど前に。

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