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見よう見まねで生産チート  作者: 立風人(りふと)
異世界へ!編
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山賊戦

お目当ての魔石を手に入れた俺はロックゴーレムを1度寝かせ、矢を全て回収・修繕を済ませて、魔力ポーションを水筒から直飲みしながら考えた。ゴーレムと数十本の矢を同時に操るのはなかなか魔力を消費する。スキルでいろいろ作ったのも足すと全体の4分の3消費していた。さらに今回は投擲とゴーレムの接近で戦えたが、ゴーレムと離れてしまった場合接近戦は無理。接近戦に使える魔法か武器を用意しなければ危険だ。

今、狼の素材一式・木・石・魔石の組み合わせからできるのは木製の杖くらい?イメージとしては漫画で魔女っ子が持ってるのをそのまま使用する。魔属性付与はサンダーウルフの魔石と相性の良さそうな雷属性の魔法を選んだ。


[魔狼の木杖]

サンダーウルフの魔石が嵌め込まれた木製の杖。雷魔法が付与されたことで、雷属性が使えなくても魔法が使える。

雷属性魔法Lv3


土台を木にしたためそこまで高レベルにはならなかったがひとまずはこれでなんとかなるだろう。雷魔法は接近と遠距離の両方と相性が良い中距離タイプだ。

人が相手なら電気を流して気絶させられるし、魔獣が相手なら雷を落とせば良いわけだ。


戦力アップをすませた俺はまた街に近づくために歩きだした。


ガタンッバキッ

遠くの方から何かが壊れる音がした。その後に何やら人の声が聞こえる。

音と声がした方に向かってみると、壊れた馬車をボロボロのザ・盗賊といえる数人の男たちが囲んでいた。よく見ると各々武器を手にしている。

馬車の方は1組の男女が腰を抜かした御者であろうおっさんと馬車を守るように臨戦態勢をとっている。男性が剣士で、女性が魔法使いのようで、そこそこ腕が立つのが見て取れるが、さすがに多勢に無勢なようで徐々に押されはじめている。


できたばかりの杖を試すにもちょうど良い。俺は飛び出さずにはいられなかった。


俺は走りながら【身体能力強化】【魔法強化】【防御力強化】を同時に発動した後、100メートル先の盗賊たちの武器の持ち手に狙いをつけ、一本ずつ矢を放った。ゴーレムもズシッズシッと音を立てながらも遅いながらも何とか走らせる。


風を切る音とともに飛んでいった矢は、賊の手や持ち手にヒット。全員武器を落とした。

「大丈夫ですか?助太刀します!」

「すまんっ助かる!」


「てめぇか?俺らに矢なんか当てやがったのは!」

「ぶっ殺してやる!」

「邪魔してくれた礼をしなきゃな」

盗賊が口々に言いながら武器を拾うが俺は特に慌てない。こいつらよりウルフ4体の方が強いのがなんとなくわかったからだ。それに対して、こっちはゴーレムが1体、矢が50、盗賊より強いであろう男女と俺。腰抜かした御者であろうおっさんと馬車を守るハンデはあるが特に苦戦しない要素が揃っている。

「あなたはともかく後ろの女性、魔力消耗が激しいですね。あなたは女性と御者さんを連れて下がっていて下さい。ここは俺が片付けます。」

「分かった。申し訳ないがここは頼む。」

「任されました」

とは言ったものの下がらせたのは制御をちょっとミスったら巻き込んでしまうからである。

ゴーレムを3人の守り手として後ろに配置し、矢をスタンバイ、右手には新品の杖を用意して万全を期す。

「そんなこけおどしが通用すると思うな!」

盗賊は俺に襲い掛かろうとするが、矢でもう一度武器を落とさせる。

「ちっ!またか」

何度でもかかってくるつもりだろうがそうはいかんよ。

「【エレキマグネット】!」

魔法版の電磁石で落とした武器を没収。あとは丸腰の盗賊どもが立ってるだけ。

「くそがぁああああああ!」

やけを起こして殴りかかろうとする盗賊。

「【エリアスタン】」

…を確実に気絶させる俺。


意外とあっけなく終わったな。さてこいつらをこのあとどうするか…

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