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見よう見まねで生産チート  作者: 立風人(りふと)
リースの街編
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30/137

ボス戦

戦闘開始から2分間、両者は見合ったまま動かずに…いや、動けずにいたというのが正しい。

Aランクのパーティーが初めて遭遇するような魔獣相手に、慣れない陣形でどう戦えばいいか分からずにいる。


先に動いたのは赤い竜の方だ。太く長い尻尾を横薙ぎに振り抜く。木々もろともなぎ倒しにくる攻撃は当たると即死間違いなしだろう。


「グぅぅぅぅぅッ」

「このぉぉぉぉぉっ」

「きゃっ」

「キュゥウウウ!」ギィイイイン


各々避けたり、武器やタマちゃんの結界で防いだりして耐える。


「【スラッシュトルネード】ぉお!」

「【閃光弾】【雷鳴弾】!」

「ハッ!」

「【ウォーターカッター】」

こちらも反撃にでるが、あまり効いてる気がしない。多分だが人間に置き換えるとチワワの飛びかかりくらいほどしか効いてないだろう。

唯一効いてるのがルミさんの水魔法だ。確実に嫌がってはいる。


ならば徹底的に嫌がっていただこう。

「ルミさん!グレイスさん!水魔法と火魔法で水蒸気を作ってください!

その後、匠は水蒸気を上空で冷やして!」

「はぁ?あんたなにやる気なの?」

「水蒸気なんかで倒せるのか?」

「ワイはなにしたいんか分かったで。亮、それやったら…

セインはーん、メルタぁ、ティールズぅ、竜の足元を後で固めたって!」

「…分かった」

「了解した」

「俺…尻尾やる…あれ…暴れる…面倒」


水蒸気を作るのに時間がかかるので、俺、ウィルさん、ヴァルさんで時間を稼ぐ。


「【ソニックインパクト】からのこれっ」

「よっと…ふんっ  ヴァルっ」

「ヴォッヴォオオッ」

「【メガヒール】」


竜の攻撃を避けるもしくはクナイで防ぐ・魔法を放つ・近接で攻撃。

俺だけやることが多すぎる。


数分後

ポツッポツンッ

空から降り出す雫の群れ。雨だ。それも竜の上だけ。

「グルゥォォ…グロォゥ…」

おーおー嫌がってる嫌がってる。水蒸気を冷やしてまた落とすだけの急な思いつきでやっただけあって実際の雨と比べるとしょぼいが、竜の撹乱ならばこれで十分だろう。というか心なしか弱ってる気もする。

ここまでやれるとは思ってなかったがこれはこれで勝てる勝機が見えてきたというもの。


「「「【マッドホール】」」」

ズズズズズズッ

「「「ロック」」」

竜の体が沈む。足元が30センチほど沈んだあたりで固まり、竜の動きが制限された。


文字通りで足も出ない(抜けない)、苦手な水で集中できない竜は咆哮(小)や火球(大)を放ってくるがなんとか防げる。


そろそろ決めてしまいたい。

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