再始動1
あれから1週間、俺は宿でボーっとしていた。宿には延長分を支払ってある。あれから何度か墓に行ったが、いくつか花が添えられていた。ギルドマスターやアランさん達、ガドマさんやフィリップや衛兵さん達、ティナさんやマルクさんがミーナさんから話を聞いたりして手を合わせてくれてるらしい。門でフィリップから話を聞いた知らない人も立ち寄ってくれているんだとか。
墓からの帰りに、なんとなく俺はマルクさんの道具屋に寄った。道具屋ならなんか使えるものがあるかもしれない。
「いらっしゃいませ。リョー様っ!ご無沙汰しております。ミーナ様からお聞きいたしました。先日のベンケイ様の件は非常に無念でございます。」
「マルクさんも墓に来てくださったそうですね、衛兵さん達から聞きました。」
「いえいえ、ベンケイ様はリョー様とこの街を救った英雄、感謝を述べずにいられましょうか。」
マルクさんのおかげで少し元気になった俺は店の中を見てまわる。広々とした店内には魔法道具や日曜雑貨、職人が使うような道具や工具、布なんかが置いてあった。まるで地球のホームセンターをこっちで開いた感じだ。
その端の方に魔石や変わった効果を持つ魔鉱石、鉄の塊なんかもあった。これだ。これだよ、今の俺に必要な物。
大量の鉄の塊、数種類の魔鉱石と魔石を購入した俺は走ってギルドに向かう。宿や詰所の横でもいいんだが、万が一を考えるとそっとやちょっとで壊れない訓練場の方がいい。
受付のマリーさんに声をかけて、訓練場へ向かう。訓練場は誰も使ってないらしくあった多少暴れても大丈夫そうだ。
矢の代わりとして作ろうとしているのはクナイだ。投げたり、切ったり、仕掛けに使ったり。数が揃えば防御にも使えると考えた。
最後にスキルを見た森の中よりレベルが上がっているので鉄も扱えるし、地球のものでも普通にスキルで作れた。作ったのは前回の倍である100本だ。それも鋼製。
【刺突強化】【斬撃強化】【耐久力強化】【投擲強化】を付与したクナイで的に向けて普通に投げてみると音もなく貫き壁に深々と突き刺さるどころか深ーくめり込んでいた。抜いてみると傷一つなかった。よしこれでいこう。残りのクナイも同様に付与し俺は、次の物に取り掛かる事にした。




