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2話

はてさて。


一体これはどういうことであろうか?


もう生きたくなくて、頑張るのも嫌で、ほとほと人間という生き物に疲れたから終わらせてやると思ったはずなのに。

なにが悲しくてまた生きていかなければいけないのか。


「かやちゃん、どうしたの?」


ぐるぐるとどういうことなのか考えていると、手を繋いで歩いていた女の子に声をかけられてしまった。


「ううん。どうもしてない。ちょっと疲れてきたなって思って」


「そっか。でも、もうすぐつくよ!もうちょっとだから、がんばろ!」


ニッコリと可愛らしく笑って、女の子が励ましてくれた。


「うん。ありがとう、まいちゃん」


ストン、と手を繋いで歩いているこの女の子の名前が出てきたことに、驚いた。

けれども、何もわからないわけじゃないことに、どこか少しほっとした。


うん。そうだ。なんでこうなったのかは、全くさっぱりわからないけれど、今はまだ幼い。


生前…前世?でのことを踏まえて、今回は楽しく生きていけばいいんじゃない?

たまたま生まれ変わったというか、もう一度生きることになっただけ。ありえないけど、今こうして自分としてここにいるのだから、仕方ない。

割り切って、どうにでもな〜れ!って感じで好きに生きてやる。




そんな感じで、思考もすっぱりさっぱりしたときに、保育園に着いた。


私が通っているのは、迦毛保育園という。

いたって普通の保育園である。

園庭は少し狭いように感じるが、遊具は充実していて、先生もベテランから新米っぽい人までみんな優しい。


散歩が終わったらお昼ご飯である。

お弁当をそれぞれ出して、机を引っつけて、


いただきます!


いいね、幼いって純真で。





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