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りったんの夢十夜

りったんの夢十夜(第三夜)

作者: りったん

 夢を観た。


 夫に浮気をされて何もかもが嫌になって、死んでしまおうかと思った。


 それではあまりにも自分が惨めなので夫に一泡吹かせて溜飲を下げる事で不安定な気持ちを抑えようと思った。


 そして夫が出勤すると尾行した。


 会社に着くと近くの喫茶店やデパートで時間を潰し、出てくるのを待った。


 昼休み、夫は会社の同僚の女性と人目も憚らずに腕を組み、楽しそうに目の前にあるレストランへ入っていった。


 怒りが沸き上がり入ろうとすると男性と二人でなければ入れないというシステムの店で入店を拒否された。


 途方に暮れていると、偶然昔付き合っていた男性に出会った。事情を説明すると同情してくれて、一緒に店に行ってくれた。


 私はわざと夫に気づかれるように彼と腕を組んですぐそばの席に着いた。


 しかし、夫は全く気にせずに女性と楽しそうに話している。


 業を煮やして、


「どうして何も言わないの!?」


 怒鳴ったところで目が覚めた。私には夫はいなかったのだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 気持ちはわかるけど、確かめようとするのはつらいわね。 死んでしまおうなんて島倉千代子の歌のよう。 昭和の女は人生いろいろがすぐ浮かぶわ。
[一言] 夢って不思議ですよね。 現実とは違うシチュエーションでとしても、夢の中だとそれが真実の世界になってしまいます。 なかには覚めたくない夢もあるのでしょうけど…。 これ、将来の正夢だったりしたら…
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