23/67
5100字目
現在の自分に絶望を感じていると後ろから空気をビリビリと震わす咆哮が轟いた。
慌てて振り向くとそこに立っていたのは周りの木々と同じ位の大きさの熊だった。
「なっ!?グレートベアー!?ついてない!」
本当についてない。
こいつはこの森近辺に生息する中型モンスターだ。
中型とは言ってもその大きさと獰猛さから初心者冒険者の最大の敵である。
僕も一人では勝率は低い。C級冒険者の兄貴だったらこの程度のモンスターは問題なく倒せることだろう。
だが、もう兄貴はいない。僕一人でこいつをどうにかしなければないのだ。




