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どうわ『ルリとノリ』  作者: 耀(よう)
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ルリとノリ だい3わ かいがら

 なみうちぎわでは、さらさらと すなが うごきます。すなのあいだに さくらいろの ちいさなかいや、しろとちゃいろの しましまもようのかいが みえかくれします。ルリは さくらいろのかいがらをひとつ、うみごと すくいあげました。かいがらを たいように かざすと、そらがはんぶん すけてみえます。

 ノリは なにやら すなを ほっています。すなに あなが あいていたのです。

「いたっ!」

 カニです。カニに ゆびを はさまれたのです。ノリはあわてて うみに ゆびをつけました。

 いつのまにか、ルリは りょうてに いっぱいの かいがらを ひろっていました。うすみどりのかい、まっくろのかい、うずまきがたのかいも あったのです。

「ノリ、どれがすき?」

 ノリは あかいのもよいし、ゴツゴツしたのもよいなあ、と めうつりしてしまいます。けっきょく ながぼそくて かいじゅうのせなかみたいに トゲトゲしたかいを てにとりました。そして かいを みみにあてると、さぁぁ、ざぁぁ、と なみのおとが きこえてきます。ノリは ほかのかいも みみに あててみました。すると、シュルシュルシュル、というおとや ヒュコーヒュコーというおとが きこえてきました。

 ノリが あんまり たのしそうなので、ルリも かいを みみにあててみました。すると、チャプチャプチャプと なみうちぎわのおとが きこえてきたでは ありませんか! おもしろくなった ルリは、ノリといっしょに つぎからつぎへと かいを みみにあてていきます。そしてふたりは おひさまが オレンジいろになるまで、かいを みみに あてつづけていました。 

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