いざ陸へ!!
わいわい、ざわざわ、がやがや。
そんな音が相応しい程、船内――――特に甲板は賑やかだった。あちこちにそれぞれの役割を終えた船員たちがいて、楽しげに談笑していたり、軽食を食べたりしている。
「やっほーい!!!久しぶりの陸だぁ!!」
ぴょんぴょん跳ねて喜ぶリンヤをキルアが呆れた目で見る。しかしそんなキルアも少し楽しそうだ。海賊といえど、人間は誰しも陸に帰りたくなるものなのだ。船員のほとんどは陸ではなく船の上生まれだが。
「リンヤ、そんなに飛び跳ねてたら転ぶわよ」
的確なキルアの注意をよそにリンヤはまたぴょんぴょんと、あっちに行ったりこっちに行ったりとまったく落ち着きがない。敵に追いかけられるウサギのようだ。
「だぁーいじょうぶだって…おわっ!!!」
「言った傍からコケてるし」
全く・・・とキルアは大きなため息をついた。さいわい、リンヤは生まれてこのかた風邪すらひいたことの無いほど頑丈な体をもっているので、いってー!の一言で立ち上がった。ナントかは風邪をひかない、ということだろうか。(風邪をひいたことにすら気が付いていないだけかもしれないが。)
「もうすぐ陸に着く。船番の者以外は外に出てもよいぞ!!
ただし、ハメをはずし過ぎないように。陸では必ず二人以上で行動すること!楽しんでこい!!!」
わあっと歓声が上がり、クルー達はバタバタと陸に降りる準備をする。
「さあリンヤ、私たちも行こう!」
キルアは陸に思いを馳せながら自分の部屋にもどった。
冒険の島へ―――――――




