船長室で
「はぁ~つかれた~」
船長室の豪華な椅子でぐぅっと伸びをするジルヴァ。
窓の外はもうすっかり夜だ。星がキラキラと輝いている。
「そもそもあんたが日誌を溜めるから悪いんだろうが」
ドルンがぶすっとした表情のまま目線だけをジルヴァに向ける。
「んで?何を考えてるんだ?」
「へっ?」
驚いたようにジルヴァが目を見開いた。
「ティカがあんたに言ってただろ。『何をする気だ』、って」
「ああ」
ドルンの言葉にふっと意味深長な笑みを漏らす。
「あいつの勘は素晴らしいものだな。俺の考えまで読み取るとは。」
「ンな事聞いてるわけじゃねえよ」
ぎろりとジルヴァを睨むドルン。
「女神の両目を填め込むつもりだろう?」
ドルンの声に、さらに大きく目を見開くジルヴァ。
「ハハハハハッ!!!」
大笑いをするジルヴァ。
「いや、お前の勘もなかなか大したものではないか!!」
なおもゲラゲラと笑い転げるだらしない船長の姿に、ドルンが呆れたようなため息をつく。
「あんたが何しようが構わんが、この海賊団や俺を巻き込むような真似はせんでくれよ。あんたは一応この船の船長なんだからな。」
厳しい顔をするドルンの顔が窓から差し込む月の光に照らされる。
それだけ言うとドルンは机に無造作に広げられた書類をかき集めてまとめるとすたすたと船長室を出て行った。
「やれやれ・・・素直に『心配だし危険だから止めておけ』と言えば良いものを・・・・」
そう言うとすっと立ち上がり、部屋を後にした。
つきのひかりにてらされて
おいでおいで
こ
っ
ち
に
お
い
で




