食堂にて
賑やかな食堂に、ふわりと料理の良い香りが漂う(ただよ)。
訓練生5人は、リンヤとポポの話を聞きながら夕食を食べていた。
「へぇ~。そんな泉があったんだ」
野菜定食争奪戦に見事勝利したキルアがもぐもぐとカルパッチョを頬張りながらリンヤとポポに訊ねる。
「うん。昨日夢に出てきた泉かどうか確かめたくて。ほら、リンヤが綺麗な泉を見つけたって言ってたのを思い出して」
「ふーん成るふぉふぉへー」
こちらはイチゴカスタードパン争奪戦に勝利したティカだ。リスのようにほっぺたに詰め込んでいる。
「んでリンヤ、その泉って何処にあんの?」
ごきゅんとパンを飲み込んだティカがリンヤの方に視線を向ける。
「・・・・」
しかしリンヤは話しかけられた事に気付いていないのか、ハンバーグの欠片をフォークに刺したままピクリとも動いていない。どうやら珍しく真面目に考え込んでいるらしい。
「おーい、リンヤぁー」
ティカがリンヤの顔の前でパタパタと手を振る。
「ンフェっ?」
ようやく気が付いたらしく、間抜けな声をあげリンヤがティカの方に顔を向ける。
「どうした?明日の日替わりメニューは何か考えてたのか?」
ティカがからかうような口調で言いながらフォークをくるくると指先で回した。
「そんなんじゃねエ!」
ぶすっとした表情でリンヤがティカを睨む。
「ただ・・・」
「ただ何?」
キルアが興味深げに首を傾げた
「笑わねえ?」
「笑わないよ!」
ポポが大きく頷いた。他の皆もこくんと頷いた
そしてリンヤは昼に泉であった事を話し出した。
妖精の眠る泉




